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Debbie Boone - You Light Up My Life / 恋するデビー「マイ・ソング」1977

デビー・ブーンは、パット・ブーンの4人の娘のうちの三女。
…って言っても、若い人はパット・ブーンを知らないか。

パット・ブーンは往年のアメリカの俳優で歌手。彼のヒット曲と言うと「砂に書いたラブレター」と「四月の恋」など。

「Love Letters In The Sand / 砂に書いたラブレター」1957

オリジナルでなくて、1931年の曲のカバーではありますが、この曲というとパット・ブーンになりますでしょうか。

こんな感じにスタンダードなポピュラーソング、もしくはゴスペルを歌うクリスチャン俳優として有名だったのですが、何をとち狂ったのか1997年に「メタルバカ一代 (原題:In a Metal Mood)」と称したアルバム(ロニー・ジェイムス・ディオとリッチー・ブラックモアが参加)を発表し、レザーファッションにハーレーダビッドソンにまたがって、公の場に登場したことから、ゴスペル番組の司会者を降板させられたりしてっっ 

「Crazy Train」1997

結構、ぶっとんだお父ちゃんですのねっっ

そして先祖には、小説にもなった、アメリカ西部開拓史の英雄、ダニエル・ブーンがいたりします。

先祖でーす

でもって、この肝心のデビー・ブーン。日本のウィキには載っていないのでしたっっ この曲一曲だけってこともないんですけどね。確かに、あまりパッとした活躍をしてないのは事実だなあ…

「You Light Up My Life」1977

結構カバーする人は多いんですけど。そして、邦題が安易だなあって思いますっっ

ちなみにこの曲ですが、もともと1977年公開の映画「マイソング」の主題歌で、主演のディディ・コン(オリビアとジョントラ主演の「グリース」にも出演)の映画内での歌唱シーンの吹き替えで、とあるセッション歌手が歌うことになっていたのですが(いやさ事実その人が歌ったのだけれども)。

ディディ・コン

映画「You Light Up My Life / マイ・ソング」1977

なんていいますか、競作と言うのでもなく、同年にデビー・ブーンが歌うバージョンの方がクローズアップされることになってしまったのですね。すり替えられたっていうのかなあ…この辺り複雑で。

セッション歌手が歌ったバージョンは、サントラに収録されたものの、妨害されることになり(その理由が男女関係のもつれですっっ)

デビー・ブーンが最初っから歌ってたことにされたというか、あえてそのようにされてしまったというか、なんちゅうか…らしいです。

それを聞くと、歌としてはいい歌だけど、作者の人の性格がダメぢゃん!って思ってしまうので、なんかねー

いくら色恋沙汰で歌手の人と揉めたからって、仕事は仕事なんだから、私情を挟んではダメでしょ!って思ったりする。(しかもこの作者さん、11人も強姦事件おこしてて逮捕されてるしっっ オーマイガッ!! 結局自殺されてたりするっっっ)

結果的に世界的にヒットしましたけどね、曲は。して、映画は…さほどヒットしませんでした。

「Hasta Manana / 落葉のメロディ」1977

これはABBAのカバーです。カバーやサンプリングを認めないABBAにしては珍しく…というか、唯一自分たちの歌を歌うことを許可したカバー曲。※後にマドンナの熱心さに折れて、サンプリングだけ許可したくらい

ABBA「Hasta Manana」1976

ちなみに彼女は14歳の時から、両親と他の姉妹たちと、パットブーンファミリーとしてツアーを始め、後にブーンガールズとして活動をしていたのだそうです。基本的にはゴスペルが中心だったらしいのですが…モータウンとか、カントリーとかも歌うようになったとのこと。

「California」1978

「When The Lovelight Starts Shining Through His Eyes」1977

ただ、やはり「恋するデビー」の後は、これといったヒットがなく、カバー曲出したり、アルバムもそれなりに出していたりしますけども。

でも、地道に演劇とか司会とか、女優とかしつつ…音楽活動も継続していたり。そして結婚して、子供の母としても私生活は充実しているようです(ちなみに彼女の夫は俳優のジョージ・クルーニーの従兄弟だったり)。


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/04/07 掲載記事より転載


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