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John Denver - Take Me Home Country Roads / 故郷へ帰りたい「おはよう720」1971

この曲というと「耳にすませば」というジブリの映画で使われたので、そちらで知っている人のほうが昨今では多いかと思われますが…

映画「耳をすませば / カントリー・ロード」本名陽子 

私の世代から少し上の人だと違うかな…

カントリー歌手であるジョン・デンバーのオリジナルで知っている人と、オリビアのカバーで聞いた人に分れるかもかも。

「Take Me Home, Country Roads」1971

ジョンは朴訥なおじさんて感じの、庶民的なカントリー歌手。

で、ほぼ同時期にカバー(競作)した、オリビア・ニュートン=ジョンのバージョン。

Olivia Newton John カバー 1974

番組では、ジョンとオリビアのバージョン、両方使われてました。

オリビアは本当に大好きで、当時はまったシンガーの一人で、彼女の澄んだ美しい声に魅了され、レコードの歌詞カードを聞きながら、よく一緒に口ずさんだもの。

「あんな綺麗な声で歌えたらいいなあ…」と思うものの、現実は無情なもの。てなわけで、オリビアのことを語り始めたら長くなるw なので話戻ります(オリビアのことはまた別の機会に)。

そして、TBSテレビの朝の番組「おはよう720(セブンツーオー)」この番組で流れているのを耳にしていた人は、当時多いと思うのです。

かくいう私も小学生だった時分には、朝起きたならば必ずこの番組を見て、身支度をして通学…という毎朝のルーチンだったので、毎日この曲を聞いていました。

「720」は後の「ズームイン朝」にも続く、朝の情報番組で、ずいぶんと長く放映されていたように思うけれども。その後の「700」も含めて、正味5年間くらいしか放映されてなかったんですね。

世界中をキャラバン(大陸横断)しながら、各地の映像を流して、現地の人と交流したりな情報を伝えるコーナーがあって…その時によくBGMとしてこの曲が流れていたっけ。

そしてアフリカ大陸横断の時には、ウガンダ(トラではない)にも立ち寄ったので、アミン大統領も出てきて、にこやかにダンス踊ったりしていたっっ汗 今思えば貴重な映像であったっっ レポーターの人、無事に生きて帰れて何よりです。

メインで流れてたのは、ダニエル・ブーン「ビューティフル・サンデー」の方でした。

Daniel Boone「Beautiful Sunday」1976

平日の番組なのに「素晴らしい日曜日」とはこれいかに。
田中星児さんも司会の一人で、この曲を日本語でカバーしていましたね。

田中星児「ビューティフル・サンデー」1976 

田中星児さんというと「すいかの名産地」も忘れてはいけないな。

すいかの名産地

グッチ裕三さんと従兄弟同士ということは後に知りました。グッチさんが、物真似したりもなさってますねw 共演もされたこともありましたっけ。

ちなみにビジーフォーのディナーショーで、配膳のバイトしたことあります。仕事しながらでしたけど、ただで聴けて得した気分でした。

そして、ダメ元で探したら映像があった!! なんと! 貴重な映像をUPして下さってありがとうです<投稿主さん

BSテレビ「おはよう700/720」キャラバンIIのテーマ曲変遷

https://www.youtube.com/watch?v=5vI84L15C3E

リンク貼れないので、上記アドレスからドゾ。

この番組のお陰で朝から世界旅行気分を味わえて、世界に目が向いたというか~海外に対する興味が湧いたんですよね。洋楽も元々好きでしたけれども、旅行いいなって思った。いやさ全然バブルの時期にも、海外行けてませんけどね。

そして、歌が好きでカラオケ好きな私ですが、何しろ歌詞を覚えるのが苦手なんですけれども…毎朝聞いてたのと、オリビアのレコードのおかげで「カントリーロード」だけは歌詞カードなしで、唯一ソラで歌える洋楽だったりします。だが、発音もオリビアのオーストラリア訛りで覚えてしまったぜいw

でもって、ジョン・デンバー。ドイツ系のアメリカ人で、本名はヘンリー・ジョン・ドイチェンドルフ・ジュニアと言います。カントリー、ポップの代表的な第一人者で、たくさんのヒット曲を生み出してきた、シンガーソングライターですね。

11歳からギターを始めて、大学を中退した後、フォークグループに参加して、音楽のキャリアをスタートさせました。

「Leaving on a Jet Plane / 悲しみのジェット・プレーン」1967

ピーター、ポール&マリーがヒットさせたことでも有名な曲。ジョンのお父さんが、空軍パイロットだったからこそのこの曲のタイトルなのかどうかは不明っす。

PPMとの共演 1969

「Follow Me」1970

この歌はやはりオリビアがカバーしていて、そちらも好きなのでした。そして、ロレッタ・リンのテレビドラマ(映画の方ではなく)でも歌われてたかなあ。

Olivia Newton-John カバー 1975

「Rocky Mountain High」1972

「I Think I'd Rather Be A Cowboy / さすらいのカウボーイ」1973

「Sunshine On My Shoulders / 太陽を背に受けて」1973

「Annie's Song / 緑の風のアニー」1974

「Thank God I'm a Country Boy / すばらしきカントリーボーイ」1974

こんな感じで、たくさんのヒット曲、名曲を生み出しています。で、曲自体、アイルランドのトラッドソングを思い出させる(彼はドイツ系だけど)、古き良きオールドカントリーソングの朴訥な匂いがするわけですけども…

実際のデンバーは結構ぶっとんだ人で、ドラッグにはまったこともあるし、不倫もしてて、奥さんに暴力を振るったり(DV野郎と自伝で告白)、合気道やニューエイジ思想にはまって「自分が大統領になって、世界を変える!」みたいなワケの解らないことを始めたり(最近でいうところのすぴ被れ?宇宙思想みたいな)…

その反面、飢餓に対する人道支援でハンガープロジェクトの創設者になって活動したり(でも、USAフォー・アフリカの参加申し込みは断られちゃったんだがね)…フランク・ザッパと「表現規制反対」なんて始めたり…

Frank Zappa - Guitar Solo

政治活動も熱心で(民主党支持者)、NASAを支援したり…なんか結構アグレッシブというか、行動的でハチャメチャに色んなことに手を出す人だったらしい。

で、飛行機好きなことから、自らもプロペラ機(自家用機)を所有して、それを運転してもいたのだけど…それが災いしたというか何というか、結果的に1997年にこの自家用機の操作ミスにより墜落。帰らぬ人となってしまいました。享年53歳。まだ若かったです。いい歌をありがとう、合掌…


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/09/19 掲載記事より転載



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