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甲斐バンド - きんぽうげ - 1977

甲斐バンドを最初にいいなって思った曲は、
「テレフォン・ノイローゼ」だったりするんだけど…

「テレフォン・ノイローゼ」1976 

この曲、イントロがいいです。
退廃的で、恋愛をどこか突き放して俯瞰している歌詞も好きですが、こういうけだるいメロディ・ラインは甲斐バンドならではのサウンドだなあとつくづく思う。

で…「テレフォン…」もすごく好きな恰好いい歌なんだけど、一番好きな曲はって言うと…
たくさん好きな曲がある中で迷いますが、
やっぱ「きんぽうげ」をあげたいかなあ。

でも、

「そばかすの天使」1977 

この曲も…

「裏切りの街角」1975 

この曲も、もちろん大好きなんですけども~

やっぱ「きんぽうげ」にしておくか<タイトル

金鳳花
ウマノアシガタまたはウマゼリ

「きんぽうげ」1977

歌詞が、男と女のサバサバした関係な、大人な歌ですけども
(聞いてた当時は小学生やし)。

この甲斐バンドの描く、場末に咲く男と女のドラマ、世界観好きやわー

これもね、昭和なんですよ~ 昭和なドラマ。
平成や令和にはない感覚かなー

して、甲斐バンドというと、
世間一般に知られるようになったのは、
セイコーのCMに使われた「ヒーロー」からでしょうね。

「HERO(ヒーローになる時、それは今)」1978

この曲あたりから、売れ筋な曲が多くなったのは事実かもだけど、まあそれはそれでいいかなー

そして、昔はスレンダーだった甲斐さんが、
気がつけば…次長課長にしか見えなくなっていったのは、
いつからだったろう(遠い瞳)

兄弟とか従兄弟とか
親戚って言われても納得するよねっっ

まぁ、誰だって年はとりますっっ

好きな曲はたくさんあるけど、キリがなくなりそうだわん。

「シーズン」1983

こんなMVあったんだなー 当時は見たことなかったなー
YouTubeで見られて、ほんにありがたいです。

「バス通り」1974

デビューシングルでしたね。

「男と女のいる舗道」1976

「吟遊詩人の唄」1978

こちら原曲は1973年にザ・フーのリード シンガー、ロジャー ダルトリーがレオ・セイヤーから提供された「One Man Band」という曲なのでした。後にレオ・セイヤーもセルフカバーして、ヒットさせました。

Roger Daltrey 「One Man Band」1973

Leo Sayer 「One Man Band」1974


感染症禍の自粛期間中にわりとYouTubeで聞いていまして、
フルアルバムをUPしてくれている人がいるので、懐かしいなあって(今やテープとかレコードとか手元にないから)。

甲斐バンドの曲には、甲斐バンドならではの良さがあって、
甲斐さんは決して歌が上手いとか、そういうシンガーではないけど…その個性的な声と歌い方にね、ものすごく味があるわけですよ。

「感触(タッチ)」1979

「ビューティフル・エネルギー」1980

時代に迎合していない、媚び諂ってないスタイルが、彼らの音楽にはある。そこがジャパニーズ・ロックだと私は思う。
スタンダードなロックとかR&Bとかとは違う。
日本人ならではの、歌謡曲な匂いも少し加わったサウンド。

だがそれでいい!

「安奈」1979

私が思うにね、日本人は下手に世界で勝負しようとは思わない方がいいって思うの。
確かにアメリカン・ロックや本場のR&B ブリティッシュ・ロックや、ビートルズサウンドやなんやかんやに影響受けて、真似して始めて、あっという間に吸収して、モノにしているのも事実だけども…

それはそれでいいけれど、
同じ土俵では、真似なままでは無理なの。

だって、レベルが違いすぎるもの。

「漂泊者(アウトロー)」1980


シンガーとしての実力(歌唱力)も、楽器の演奏技術も、
オリジナルのロックでは、どうやったって同等に勝負できないんですよ。ジャズとかクラシックの分野では、すごいテクニックを持つ日本人も出てきてるけどさ。

「破れたハートを売りものに」1981

世界にいくぞー! 出るぞー!
なんて口に出している人ほど、世界を知らなくね?って人、
すげー多いよね。

おまえ、生でセッションバンドのミュージシャンの演奏を
聞いたことないでしょ?? 何寝ぼけたこと言ってるの?
と言いたくなったバンドのリーダーがいたかなぁ<最近の人

音大出の金持ちお嬢さんだから言えちゃうのかな…
いやさ、あなたたちの音楽は目新しさ、物珍しさはあるけど、その程度の歌唱力や演奏技術や作曲法で世界で通用はしないと思うよ?? って感じに思った。オリジナリティとスピリットがまったくないしね。

そもそも、そのバンドのリーダーが自分とこの担当以外の楽器をできないメンバーを庇うつもりで「○○担当なので○○は専門でないから」なんて、セリフ言う時点でダメじゃんw

「BLUE LETTER」1982

世界ではマルチプレイヤーなんてゴロゴロいるんだから。
その楽器一本一筋ってプレイヤーもいるのは事実だけども…世界チャートに入るような人たちはさ、認められる人たちってのは、みんなあれもこれもできる人なのよ。

だからこそ、世界に通用する音楽なんてことを言わずに、自分たちは自分たちにしかできない、作れない音楽、自分たちにしか表現できない、やりたい音楽でいいと思う。
そもそも自分の歌(声)や音楽(サウンド)で、内面にあるものを伝えられない、薄っぺらい人生の欠片も見えてこないって段階でダメダメなんだけどさ。

日本人としての自分のアイデンティティ、それが表現と創作のすべてで…結果的に海外の人がいいねって、言ってくれればそれでいいし。

「ダイナマイトが150屯」1981

てなわけで、私は下手に世界を意識したサウンド作りをしているミュージシャンより、自分の内的世界、世界観、自己表現を大切にしたミュージシャンの方が好きかな。

日本という国の中で小さくまとまっているなら、まとまっている音楽と言われても、それはそれでいいってなんか思うのです。

「最後の夜汽車」1977

うん、いいんじゃない? 歌謡ロックで。

何も、背景にあるソウルやスピリット、文化や宗教観が民族として異なっているんだから、それらが反映されて然りの、本物のハードロックやR&Bなんか目指す必要ないって思う。

私たちは日本人という大和魂を、既に持っているのだから。
日本人は別にあえて世界を意識しないでいいのよっっ


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/10/14 掲載記事より転載


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