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Janis Ian - Will You Dance / ウィル・ユー・ダンス「岸辺のアルバム」1977

最近の人は知らないかな~ 彼女のことは全然ニュースで聞かないし、今も歌っているのかどうか情報ないですしね。
※と思ったら、YouTubeに公式チャンネルがいつの間にやら出来ていたですよ。

ただ、今年のこの感染症騒ぎが、
「映画・復活の日みたいぢゃん?」みたいなことを色んな人がネットで言い始めた時…

「復活の日」の主題歌「ユー・アー・ラブ」を歌ったのがジャニスだったので、映画のトレイラーと共に久しぶりに曲を耳にしたのでした。

「復活の日」予告編 1980

懐かしいです。テレビで見たけど、最初の方がどうだったか思い出せないっっ 南極に行って草刈正雄さんが戻ってくるところまでが印象深かったですが。

そして…似たような内容の作品で、小松左京さんの「日本沈没」もあったので、そっちとごっちゃになってたりします。

ドラマ「日本沈没」1974

うん、懐かしい。

いちおう、こっちも。

「You Are Love / ユー・アー・ラブ」1980

ジャニスはなぜか、日本と縁のあるシンガーでしたよね。

アイドルだった、シンシアこと南沙織さん(現篠山紀信夫人)にも曲提供しているし…先の映画もそうですが、日本のドラマの主題歌にたくさん使われてたり…
そして、中島みゆきさんの歌を英語でカバーして、コンピレーション・アルバムを出していたりもします。

南沙織「哀しい妖精」1976

彼女自身もこの曲がお気に入りで、その後、ジャニスの曲で一枚アルバムも作ってますね<「ジャニスへの手紙」

南さん、当時のアイドルの中でも、歌が抜群に上手かった人だよなぁ…うん。

「AT SEVENTEEN / 17歳の頃」1974

「Love Is Blind / ラブ・イズ・ブラインド」1976

この歌、好きでしたね~ ジャニスの曲の中で一番好きな曲です。めっさ暗い歌なんだけどっっ ドラマの主題歌に使われてましたけど、肝心のドラマは見てなかったりします。

グッバイママだったかな?

ドラマ「グッドバイ・ママ」1976

グッドバイ・ママでした。坂口良子さん主演でしたね。坂口杏里さんのお母さん。

で…

山田太一ドラマ「岸辺のアルバム」1977

これは見ていました。多摩川の氾濫(洪水)の実際のシーンが繰り返し使われるので、頭の中でセットになっています。
豪雨被害とか、洪水とか…そういうニュースを聞くたびに、この歌が頭の中でどうしても流れてしまうのですよ。パブロフの犬的条件反射ってやつ。

ドラマは今見ると「ああ昭和だ」って感じの臭いドラマ。
山田太一さんだから、セリフが独特なんですよねっっ 
舞台仕様(劇団)って感じの絵面で、自然体ではない、棒読みな日常会話(セリフ)。当時は違和感なく見れましたけど、今見ると笑えるなあ…

「Will You Dance / ウィル・ユー・ダンス」1977

歌は、とてもふんわりした、優しい軽やかな曲調ですが…
歌詞がとてもシリアスなのですよ。

♪踊りましょうよ 刹那のステージの中で♪

・・・みたいな、サビはそんな感じですけども。世の中のことを儚んでいるようで、達観し、俯瞰している歌詞なんですわ。
そうですね。井上陽水さんの「傘が無い」みたいな、そんな世界観。

「Society's Child」1967

んでもって、こちらがデビュー曲。この時の彼女はまだ15歳でした。彼女自身が東欧系のユダヤ人で、同性愛者ということもあり、デビュー曲が人種差別を批判する歌だったわけですから…世の中を斜めに見ている視点で歌詞を書いているのも納得できますかね。

「Stars」1974

「Lonely One」1968

「Fly Too High」1979

いやホント、懐かしいな。そして今でも活動を続けてらっしゃると知って、なんか嬉しいな。

んでもって、
彼女の曲はやっぱ寂しげで悲しみに彩られてて…人生の辛さや命の儚さ、生きることの苦しみや絶望にあえぐ人が、ほんのわずかな希望や光を求めて手を伸ばした先で、得た何か…達観とかあきらめとか、そんなものを感じさせる曲が多いなあって思ったりする。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/11/15 掲載記事より転載


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