見出し画像

Mary MacGregor - Torn Between Two Lovers / 過ぎし日の想い出 - 1976

原題をGoogle翻訳すると「2人の恋人の間で引き裂かれた」と直球すぎる直訳になってまう〜のですが…歌詞の内容は、まあ…そんな感じっていうか、その通りな話。

引き裂かれたと言っても関係性のことではなくて。

あなたという恋人がいるのに
別の人に心を奪われてしまったなんて
なんてお馬鹿さんなの私って…
ごめんなさいね

…って、恋人(本命彼)に誤ってたりする。

ようするに、二人の人の間で私の心は引き裂かれてしまったのー!…な…ナルシーな自虐的謝罪ソング?? それを「過ぎし日の想い出」と邦題をしてしまうのは、これいかに?

邦題とメロディラインから、過去の美しい恋の想い出を振り返っている曲なのかな…って、そんな風に騙されたりなんかしてっっ

まぁ確かに、恋人がいても別の人に惹かれてしまう心理というか、二人の人を同時に好きになってしまう気持ちも解らなくはないですがね。世の中にはそれだけ魅力的な人が多いということで(単なる恋多き女かも知れませんけど、良い様に言えば他人の良いとこを見つけられる人ってことかも?

ちなみにこの曲はPPM(ピーター&ポール&マリー)のピーターが作った曲なんですが(プロデュースも彼)…

映画「ドクトル・ジバゴ」を見て、ジバゴ(ユーリ)と妻トーニャと愛人ラーラとの三角関係。この恋愛模様からインスピレーションを得て、書き上げた歌詞だと言うことです。

映画予告「Doctor Zhivago」1965

ちなみに、映画は当時冷戦下だったので、ロシアでは撮影できなかったということで、ほとんどが他国ロケでスタッフの努力のたまもの。キャストも生粋のロシア人はいませんw 主人公ユーリのオマー・シャリフはエジプト人ですし。でも、いい映画です。音楽もとてもいいし、半世紀以上経っても心に残る名作です。

ようするに女性目線ではなくて男性目線。ジバゴの立場から妻トーニャに対して…

君のことも愛しているけど
ラーラのことを愛してしまったんだよー
君への思いとはこれはまた別のものなんだ

…って告白して、懺悔している歌なんですねー

映画を見た人なら「あ゛ー」って思うかもかも。

けど、曲の旋律はとても繊細だから、おそロシア〜って雰囲気ではないんですけどね。朴訥だけど、もとても可愛らしい可憐な女性が、二人の男性の間で迷っているような、そんな揺れる女心を表すのに、ぴったりなメロディかなーって思うし。

この歌を男性が歌ったらちょっとなあ‥と思うである。

「Torn Between Two Lovers / 過ぎし日の想い出」1976

私は彼女をこの歌で知りましたし、曲のタイトルに惹かれもしましたけど、内容はそんな内容かー!で、想像と違ってたよ…ってのは先に説明した通り。

で、メアリー・マックグレガー(名前からするとスコットランド系でしょう。ピーター・ラビットのお父さんがマックグレガーさんにパイにされたという話はピーターのトラウマでしたね)

ピーターの家の家系図
パイにされたお父さん(ピーターラビットカフェ)

「Sayonara」1981

「さよなら銀河鉄道999」のエンディング歌うことになってビックリ。日本では先の曲でちょっとした知名度でたくらいなのに…でも、声がこの曲に合っていましたよね。

「Love Light」1981

この曲は同映画の挿入歌となる予定だったのですが、お蔵入りになってしまったとのことです。

「The Morning After」1978

「I Just Want Love You」1976

「Love, What Took You so Long」1976

「Good Friend」1980

今はメアリーどうしているのかなあ…まだ歌っているのかしら。情報がないんですよねぇ。


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/10/03 掲載記事より転載


もし、こちらの記事を読んで頂いて、面白かった、参考になった…とそう思って下さったり、サポート下さいましたならば、心から嬉しく思います💛