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【FaB】3×20が正しいのか考えてみた【Uzuri】

FaBのクラシックは、デッキ最小枚数は60。
同じカードは3枚まで入れることができる。
強いカードは当然3枚入れるべきなのだが、
本当にそのカードは強いだろうか?

例えばCommand and Conquer

「…いや防御値3で強いことしか書いてない。3枚でしょ」
と、思うはず。

だが相手がアーセナルにカードを置かず、
Deffence Reactionも持っていなければ、
ただの2コスト6点だ。
ガード値3も一般的な値だし、特別感はない。

これがアーセナルにある状態で、
2枚目、3枚目が手札にあることを想像してほしい。
もし相手の攻撃が苛烈で、
手札が1枚しか残らない計算しかできなければ、
手札のCommand and Conquerを両方失うことになる。
なぜなら2コストだから。
2コストのカードを、赤ピッチ1枚では捻出できない。

3枚入れるということは、
「そういう可能性がある」
ということなのだ。

今回はそういった問題を、
デッキ構築段階で緩和しようとする話。


引く確率、正しく使用できる確率

FaBを始める前、
自分は某多次元宇宙を渡り歩くカードゲームをやっていた。
もちろん今もやっている。

あのゲームは初期手札7枚。
毎ターン、ターン開始時に1枚引ける。
またActionカードとは別にコスト専用のカードが存在する。
コスト用カードは盤面に毎ターン1枚まで設置でき、
Actionカードはコストを払わなければプレイできない。

このことから、
「デッキの枚数にコスト用カードを何枚入れるか?」
という議題はとても重要で、
自分もそれに関するアンテナは高く張っていた。

曰く、40%は欲しい。
曰く、3ターン目に3枚目のコスト用カードを引ける確立は70%。
曰く、環境の4コストアクションが強すぎるので、コスト用カードは25以上は欲しい。
etc…


FaBでもこの計算が上手くいくか試したことがある。
Uzuriの場合、Stealthのカードが屋台骨となる。
24を基準に増やしたり減らしたり、
時には40枚くらい採用したり、
1枚も採用しなかったようなものを試してみた。


まぁ、どれも良くない結果だった。

FaBはターン終了時に4枚になるまで引けるのだが、
手札を消費しきれなかったターンや、
防御のため手札を維持できなかったターンを考慮しなければならない。
当然、使わなかったカードは次ターンへ持ち越し。
不要なカードが手札に残れば、弱いターンは継続する。

単純に、引く確率だけでカード配分を決めるのではなく、
そのカードが「正しく使用できる確率」も加味しなければならない。

正しく使えるときのイメージ

では今使っているカードで、
正しく使えたときのことをイメージしてみよう。

Stealth

残念ながら、Stealthは単体で戦えるような性能ではない。
Go againもついていなければ、与ダメージも大したことがない。
単体では本当に無駄札でしかない。

Stealthを正しく使えた場面はどんなときか?
考えるに、それは2つある。

1つは、プレイ時に1枚以上でガードされ
Uzuriの入れ替え能力で相手手札を減らせるカードが通せたとき
Shake DownやSurgical Extraction、
アーセナルがあるときのLeave No Witnessや、
Command and Conquerがそれに当たる。

手札を2枚使って相手のカードを2枚処理し、かつダメージが通った。
これだけぶちかませば、大金星だ。

逆に言えば、相手がガードしなかったらヒットしたとしてもうま味は薄い。
2枚使って1枚しか取れなかったのだ。
手札4枚、アーセナルあり、
相手がガードしてこなかっただけで、Uzuri側には絶望感がある。
絶対、返しが痛い。


もう1つが、Stealthを2枚で過剰ガードされたとき。
相手がUzuriの能力を恐れて過剰ブロックしたとき、
こちらの無駄札1枚が、相手の攻撃手段2枚をもぎ取ったのだ。
これこそがStealthの、隠された真の能力。
最強の武術とは、相手に攻撃する気を失わせることだ。

Shake Downなどのハンデス

正直なところ、1試合に2回を見せるだけで十分だと思っている。
一度致命的な入れ替えを受ければ、相手は勝手に警戒する。
後続のStealthは、すべて2枚ブロック強要になるだろう。

一方で、万が一かさばった時のことを考えたい。
使い切れなければアーセナルに置くことになるし、
その状態からプレイするのも難しい。
運よくコストが余ってプレイできたとしても、
見えてるShake Downは容易に防げる。

総枚数は少なくしたいが、種類は多めに入れたい。

例えば終盤戦。
ライフは9対8でこちらが勝っているが、相手はBrute。
返しにBloodrush Bellowからの連続攻撃で死ぬ可能性がある。
こんな時、自分の墓地にShake Down3枚と、
Surgical Extraction3枚が落ちている状態で、
おもむろに手札からStealthをプレイしたとき。
Brute側はまずブロックしないだろう。

だがもしこれが、
Shake Down × 2
Surgical Extraction × 2
Cut Down to Size × 2
と落ちていたらどうだろうか?
本当に手札にBloodrush Bellowがあったとしても、
すこしくらいガードを挟むことを考えるのではないだろうか?

もちろん、男らしくノーガードを選ぶ者もいる。
だがわずかにでも脳裏にハンデスがちらついて、
ガードを選ぶ者もいる。
こちらは2枚ずつしか採用してない」のに。
人間とは、このようにして騙されるのだ。

まぁ、極端な例ではあったが、
入れ替え先を散らしておくことで、
墓地に落ちている枚数から判断ミスを誘うことができる。
卑怯?裏切り?違いますよ。
私の目的は、最初からUzuri Babyloniaの復活です。

アーセナル除去

そんなに多くなくていい。
まず、相手ターンにアーセナルからプレイしたり、
コストとして使用するカードが増えている。
無理にアーセナルを取りに行く必要性は薄まっている。

Command and ConquerはDeffence Reaction対策に、
Leave No WitnessはContract目的に、
といった程度で済ませるのが肝要だろう。
特にCommand and Conquerはアーセナルに入っちゃったときや、
手札にStealthがない時にプレイしづらい。
そのくせバカみたいな値段なのだから、無理にそろえる必要はないだろう。

Codex of Frailty

これは非常に難しい問題だ。
正しく使えた時のバリューが高過ぎて判断を見誤る。

一番正しく使えるのは、
相手の手札が2枚、アーセナル、防具ともになし、
こちらの手札がない状態からプレイして、
墓地のLeave No Witnessを回収、そのままプレイ。
これが強力過ぎて、脳が溶ける

ただこれが百発百中でやれるかという問題と、
裏目が存在しないかの確認が必要だ。

対Kayoなんかは分かりやすい裏目が存在する。
PulpingSwing Bigなんかを戻され、返しにひどい目に遭うパターンだ。
同様にGuardianのMacho Grandeなんかもそうだ。
BruteとGuardianは防具が硬く、プレイ前に防具を消費させていないと、
防具だけで4点分を凌がれることもある。

となるとピッチかガードに使うのがスジだが、
いかんせん、上手く使えた時のバリューがデカすぎて、
ガードに回すことを選ばないケースが多い。
結果その2点分ガードが後半で勝敗を分けたりもする。

枚数を減らしたいが、巻き返しのターンを作るために欲しいのも事実。
ここは間を取って、メイン3枚、サイドボーディングで調整。

Sink Bellow

3枚確定。これが最も状況を選ばない強いカードだ。
Stealthだけ、入れ替え先だけの手札を調整するためにも、
後半戦に有利に進めれるようライフ確保するためにも、
急なDominateやAttack Reactionの訪問にも、
かさばった手札のSink Bellowを別のカードにするためにも、
とにかく一家に一台、いや1デッキに3枚。

類似品にFate Foreseanもあるが、
手札でかさばった時に入れ替えれないので困る。
Deffence Reactionの総数調整用として、足したり外したりしよう。

流石にKano戦では外そうね。

正しく使う準備

ではそれを踏まえて、デッキの構築を考えよう。

まず、Stealthの枚数はしっかり取るべき。
Stealthは足軽兵だ。
ピッチ、ガード、高コストとの入れ替え、フェイント、
主力ダメージ以外の仕事は全部できる。
手札に常に2枚以上はあってほしいが、
4枚には決してなってほしくない。
21以上30以下だろうか。

続いて遊撃隊。ハンデスやアーセナル除去。
Shake Downはハンデスに加えて、打点も期待できる。
3枚入れるのがいい。
一方、Surgical Extractionは打点が心許ない。
枚数を調整したほうがいいだろう。
種類は散らして、枚数は抑えて、
3、2、2、2みたいな配分で取るのがいいだろう。
どうせかさばると邪魔になるのだ。

伏兵のAttack Reactionも、ハンデスカードと同様に散らした方が良い。
同じカテゴリのReactionが手札でかぶると、使い所を失う可能性がある。
Shred黄を2、Razer Reflex赤を2、Spike with Bloodrotを2…といった感じで散らす。
足りないと感じれば、色違いや類似品で散らすように増やそう。

必殺技枠にCodex of FrailtyとCash Outを選ぶ。
ゲームが進むと、ピッチや入れ替えで使ったStealthが底に貯まる。
これらで戦えるようにするためにも、青ピッチから打点が見込めるGraven Callを採用したい。
Cash Outは複数枚引きたくないので、2枚以下に。

あとはDeffence Reactionで肉付けをして、完成だ。

作例

なんだこのデッキ…大丈夫か…

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