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#みんなあさか由香 インタビュー01「泥臭い人に国会に行ってほしい。」/加藤久美(中井町町議)&露木佳代(二宮町議) #あさか由香

小さな町の無所属議員として

―――ご自身のこと、街のことをお聞かせください。

露木佳代)二宮町議会議員の露木佳代です。2期目で4年半。2回トップ当選しています(笑)。子どもは男の子が3人です。

加藤久美)中井町町議会議員。2期目に入りました。大変保守的な土地ですので、野党としてやってゆくのは非常に厳しいのを実感している日々。子どもは娘が2人いて、1人は自立しています。里親をやっていて、ときどき子どもが増えています(笑)。

―――お二人の出会いは?

加藤)議員になる前から、お互いホームレス関係のことに興味があったのが共通点で繋がったのかな?露木さんの選挙が先で、私も応援に行くから、と。私も町に陳情をしていたので、モノを言えるステージに立たなければ届かないというのを実感してきた。それで選挙に出ようと思った。

―――小さな町で市民活動をしてゆくメリットやキッカケなどを教えてください。

露木)私の場合は、中井町とかなり違うのは二宮町は「町民力」が高いことです。私の世代でフリーペーパーを出したり、陳情は活動の集大成だったけど、子育てサロンが町に出来るといえば、定期健診の会場に行って、小さな子どもを持つお母さんにアンケートを取って、それを町に届けました。すると、町が声を反映してくれたんです。私の年代はみんなが成功体験がある。動けば変わるというのを知っている。市民でも出来ることは充分あった。自分の子どもの子育てをするのであれば変えることがとてもたくさんあるから、議員になろうと思いました。でも、町は嫌いでした(笑)。子どものコミュニティーがあったのは二宮町で、陳情をしていた町長にも頭にも来てるし、好きじゃないこの自治体で子育てをしなければいけないなと思っていた。議員なんて一番やりたくない職業だったはずなのに、立候補した(笑)。

―――自分で自治をしてゆく。

露木)過去にお誘いを受けたことはあったのですが、私は「100人いたら100人に好かれたいタイプだから」嫌です、と断りました(笑)。でも4年経って、やるかって思った。市民活動してきた頃も忙しくしてきたから、さほど変わらない。プラスで議会や委員会が入ってくるくらい。

加藤)私は議員になる前に、小田原市の生活保護課で面接相談員をやっていました。そこで様々な貧困や問題を抱える人と話して、子どもの問題が粗末に扱われ、いつも子どもが犠牲者になるような実態を見てゆく中で、子どもを救って解決していかなくてはいけないと、里親になった。そのうち、法改正をしないとどうにもならないのでは?と気づき、政治家の立場に立って訴えてゆくように。中井町は封建的な町ですし、男尊女卑は残っているし、女性が社会に出てゆく場がなく、開かれていない。女性がもっと声を上げなきゃいけない。そこを変えていきたかった。

―――地域の市民活動や議会活動が、国政に直結するところなどはありますか?

露木)私は久美さんほど、法律を変えなきゃ!という意志はないんだけど、当り前に変えなきゃってのはあって。あさか由香が出馬するにあたって、『踊る大走査線』の青島と室井くらいの役割の感覚を持ってます。私は目の前の人と泥水飲んで汗水流して現場で頑張る。あさかは、国が偉いとは思わないけれど、もっと大きなものを変えなきゃいけない立場で、室井さんみたいにどんどん上に行って頑張ってくれと(笑)フィールドは違うけど、志は一緒です。私はあさか由香に何年会えなくても、ずっと信用してる。お互い闘ってると感じている。

―――同志ですね。

泥臭い候補者を応援したい

加藤)私は逆に、佳代ちゃんは力があるし、周りを巻き込む力もあるし、町のことだけやってんじゃないよ!と思うわけ(笑)。ここじゃないだろ君のステージは!って一生懸命尻を叩くんですけど、彼女は上に行きたがらないんです。

露木)だって顔が見えるほうが面白いじゃん(笑)。

加藤)もっとみんな泥臭くてもいいよね。

露木)あさかは長時間労働も経験してるし、ご家族のことで辛くて苦しい思いをしてるわけで、それを経験している人の寄り添いかただから説得力がある。泥臭い人として国会に行ってほしい。

―――あさか由香が出馬する前に、応援してみようという議員はいたんですか?

加藤)思い浮かばないくらい、いない(笑)。

露木)講演会くらいは行ってみようかな?とかはあったけれど…。

加藤)そこまで気持ちを入れてこの人に国会議員になってもらわなきゃってのはないかなぁ(笑)。

―――無所属議員がわざわざ自分の町を越境してまで、さらに「日本共産党」なのに応援しようというモチベーションはどこからくるんですか?

加藤)子どものことに関しては、私の思いとあさかさんの思いが明確に重なる。自分の目的を達成するには、国会議員じゃなければできない部分もあるから代弁者として押し上げたい。

あさかコスプレは「うっかり見ちゃった聞いちゃった」

―――今回、あさかさんの応援をする中で、あさか由香さんのコスプレをして応援する動きが盛り上がっていますが、始めた流れを教えてください。

露木)広い範囲であさかを応援しようとしたら、県西で顔ぶれが見えてくる。その人たちで集まった。でも集まる時期も遅くて、前回はパネルディスカッションとかやってたけど、人集める時間も無いし、人も少ないし、そこにエネルギーロスをしたくなかった。だから共産党なので「うっかり見ちゃった聞いちゃった」を狙いました(笑)。それで「ウォーリーを探せ」みたいなのはどうだろって思いついた。目線が街宣に止まるのを狙いたくて、みんなで同じ恰好をしよう、と。あさかのポスターも町にずっと貼られてるわけで、それがあさか由香だとは分からないかもしれないけど、きっと潜在的に皆の中にあるだろうっと思ってたので、あさかと同じ格好をして「なんだあいつら」ってなればいいなって(笑)。横浜、小田原、平塚でやったとき、おじいちゃんがずっと見てた(笑)。でも「日本共産党」って言った瞬間に離れて行っちゃった。でも最初から共産党だったら見ないでしょ(笑)。でも「今、見てたよね(笑)」って、してやったり。高校生もめちゃ見てたんです。「ほぼ本人」とか「やや本人」とかタスキをかけてるから、好き放題に言われてるんだろうけど、それでいいやって(笑)。すごい手を振ってくれた。そこに後付けで意味を乗っけてきたのが、南足柄市議の綱島麻美(笑)。「”みんなあさか由香”って言うのは、私たちの思いのあさか由香ってこと」って言いだして(笑)。

―――後付けなんですね(笑)。物語がどんどん加わってゆく。

露木)そしたらこないだあさかがさらに「私は目立たなくていい。みんなの政治だから私は誰だか分からなくてもいい。」って新しい意味を乗っけちゃって(笑)。

加藤)客観的に一般の人が見たときに、何でこの人の職業を斡旋するのに私が力を貸さなきゃいけないの?と捉えている政治に興味ない人もいます。でもそうではなく、誰ひとり動員されずに楽しくやれる。プロダクションを作っちゃおうかと思うくらい(笑)。

―――「友人」や「やや本人」とかのタスキのアイディアはどこから?

露木)るみこさんとよしこが「タスキつくりました」って、LINEグループで急に出てきた。

加藤)みんなの持ち寄りのアイディアがカタチになった。自由にやらせてもらってます。共産党の偉い人掴まえて「こんなイメージじゃ生き残れないよ!」って言っちゃって、その節は失礼しました(笑)。

露木)最初は6月19日の演説で何やろっかって始めたんだけど、これって別にどのエリアでも持ち前の衣装があれば、どこでも誰でも出来るんじゃね?って思いました。

加藤)彼女の応援者はみんなそれを着ていけたら参加感が出るし。

―――共産党の人って真似したがる癖あると思うんですよね(笑)。元気なおばちゃんたちとか…似たようなものを感じました。

露木)うまく共産党の人たちと融合したらよいのにと思ってたんです。今回は共産党のいろんな地方議員にお願いしてあさかコスプレをしてもらってるんです。

加藤)現場に集まってくれると、みんなすごい楽しそうだし(笑)。

露木)横浜でやったときは「自己紹介はあさかです。」でやってて、本人いないときにあさか由香だと勘違いされたりするけど(笑)。

加藤)県西は女性の議員が代わりつつある。要は政治に女性が参加してくる。大磯や二宮は別格だけど、他の小さな町には女性議員は1人2人しかいないから、横の手つなぎをやっています。誰かが次は選挙だよねっていうと駆けつける、という助け合いをしてて、私も随分助けられている。それが今回も発揮しています。

共産党さん!「私たち気にしてない」って知ってる?(笑)

―――共産党への壁を感じたことはありますか?温度差などがあれば教えてください。

露木)でも、あさかが闘ってくれてるんだから、壁を感じたことは無いけども…。昨日、あさかが乗ってない車に乗ったんです。ウチらはプロのウグイスは使えない。

加藤)町は選挙費でないしお金が無い!

露木)でもそのおかげで楽しく思いを込めてウグイスをやれる。慣れてる人も素敵で上手いし良いけど、拙くても違う魅力や伝え方もあるのかなって。窓から乗り出して通る人に「こんにちは!あさかです!」ってやりまくってたら、途中から車のみんながやってくれるようになった。党のみなさんは、選挙に慣れすぎてると思うんですよね(笑)!

―――無党派市民と共産党の人の温度差やスイッチの差はあるかもしれません。そこを市民や無所属議員のみなさんがアグレッシブに攻めています。絶対にあさか由香を国会に押し上げたい意気の現れです!

加藤)貧困や虐待の問題、その背景に女性のジェンダーの問題、雇用率や賃金など、シングルマザーでも子どもを育てられる社会を作っていかなきゃいけなくて、そこをどうにかしたい。そして子どもの権利というものを大切にしてゆく、その両方をあさかさんはガツっと訴えてらっしゃる。そこが良く分かってる国会議員っているのか?っていうと、ピンと来る人はいない。とても少ない。それじゃ法整備は出来ていかない。現段階であそこまでしっかり理解出来ている人は貴重。だからあさかじゃなきゃいけない。

露木)私は、3人が女でも、100人が女でもあさか。人間性の問題なのかな?でも、そんなに彼女と呑んだり、ゆっくり話したわけでもないの。なんで彼女に惹かれたんだろ、とか。どんな話したのかな?とか全然浮かばない(笑)特に理由はないっちゃない(笑)

加藤)そこは野生の感覚、本能的なんだって。同じ匂いがするんだよ(笑)そこに損得はない。

露木)前回は全然手伝えず。志位さんが来たときに演説をしたくらい。なのに「応援してくれた」ってずっと言ってくれてて。「そんなにしてない」って(笑)。今回はちゃんと関わりたかった。

加藤)あさか由香を応援してるって言ったら「あなた色がつくわよ。止めた方がいいんじゃない」って言われたりする。でもそこを超えるべき。

露木)私たちは気にしてない。共産党さん「気にしてない」って知ってる?(笑)

加藤)有権者自身もチャンネルを変えてゆく。新しいチャンネルとして見ていかないと時代は変わっていかない。共産党が打ち出してることで何か間違ったこと…おかしなことってある?って思うん。タクシーのおじさんが言ってたけど、「NO」っていう政党が無ければ、日本の政治は全部がおかしくなるから、そこに対して力を入れる必要があるって。

露木)街宣でチラシが全然受け取ってもらえず…。その悔しさを共産党の人は知ってる?だから私たちがガンガン出しゃばらなきゃと思った。自分たちにも力があるんだってもう一度言ってあげてほしい。「ウグイスが一票取るんだよ」って話を私はよくします。1人1人の力をもう一回みんなで確認しあえたら、可能性があるんだよ。

加藤)自民党のおじさんたちと一緒じゃ困る。やっぱり働いてくれる人が必要。それを実体験しなければ、政治に興味は持てません。県西地区は小さな町の寄り集まりですから、ひとつひとつの自治体の力は弱いわけです。どうにもならなかった県西地区全体が上がらないことに、危機感を感じている。全ての生活に影響がでる。県はどこまで力を入れてくれているかと言えば、切り捨てられてるようなもんです。そこからしっかり国会議員が出ている、この人は頼りにできるって思ったときに私たちの希望が生まれてくる。

露木)いい加減にあさか由香を働かせないと勿体ない。損だぞ!っていうのをみんな知った方がいい!政治家なんて誰がやっても一緒だというのは違うぞってのを見せたい。(了)

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