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#みんなあさか由香 インタビュー04「政治を変えるチャンスが目の前にある。」/川岸卓哉(弁護士)・ 畑福生(弁護士) #あさか由香

法律家として、あさか由香を選択する

――ー率直なあさか由香さんへの思いをお聞かせください。

畑福生)私が労働事件を担当する中で、特に非正規労働者の方がそうだと思いますが、働いても働いても暮らしが楽にならないと感じており、楽にならないからこそ生活に精一杯で他のことを考える余裕もない。ましてや、企業と闘うのは難しい。いろいろ縛られている方が多い。法律家として関わる中で、事情・事件を対処的に解決するお手伝いはさせてもらうが、「8時間働けばふつうに暮らせる社会に」という理念は本当に大事だと日々思います。あさか由香さんは最初から仰っていて、共産党にも公式のスローガンとしてあるのは大きい。また、虐待にあっている子どもや少年事件など、子どもの事件を担当することが多い経験から、子どもの事件は家庭環境に拠るところが大きい。今の社会は少子化だから子どもが少ないけれど、与党は子どもを増やせという割には保育園は多くつくらず、保育士や女性の待遇も上げない。働けという割には何も保護してくれず、母子家庭に対する支えも全くない。支援の少ない環境が最初の原因になり家庭が崩れてゆく。そこからグレてしまうことがある。子どもや子どもを見る親に対する支援が重要で、それをあさか由香さんはしっかり応援していますし、変えてゆくというので、私も支えていきたいです。

川岸卓哉)弁護士としてなぜ動いているのか。「withあさか由香Lawyers」というグループで動いています。私たちのグループの弁護士は人権課題に対して、裁判や運動に関わり闘っています。横浜の街頭宣伝では、憲法、労働、保育、原発…などなど様々なテーマでそれぞれ自分たちの取組を話して、あさか由香さんを、共産党を応援する決意を述べました。皆、共通しているのは、私たちは司法という場、人権の最後の砦で、しっかり闘ってゆく中で、裁判を通じて社会を変えていこうという思いで取り組んでいる。しかしそれだけではどうしても突破できないことがある。政治で解決しなければ根本解決にはならない。私たちの関わっている裁判は「政策形成訴訟」と言われていますが、限界にもぶつかります。もちろん裁判に勝ち切るのが一つの大きなテコにはなるのですが、私たちの運動をどうやって託すべきかとなると、共産党であり、あさか由香さんでした。共産党は常に一番人権が侵害されているマイノリティーの立場で徹底して闘い、小さな声を聞く政党です。さらにあさかさんはその面が非常に強い。彼女自身が労働環境に苦労されてきて、心から感じてくれて、何としても国会に伝えようと活動されている。私も3年前の参院選から意思表示をしていますが、彼女にならば思いを託せる、と弁護士が集まってあさかさんを押し上げようと動いてきた。労働分野で法律が守られていない中で、彼女はブラック企業と闘って向き合えるだけの意志や経歴もある。諸課題を国政に持って、法制化してゆく能力も高い方なので、私たちの声をダイレクトに伝えてくれるあさかさんを応援したい。

―――周りの弁護士の反応はいかがでしょう。

川岸)改憲問題に関しては、弁護士全体でも危機感が強い。弁護士会の会長声明や総会案としても「自民党改憲草案には反対」に同意が出ている。憲法を守る立場としての弁護士としては、確かな立憲野党への思いは私たちの大多数は共通しています。3年前よりは改憲が具体的になっているので、憲法を守ることを託しうる貴重な候補です。

―――さまざまな候補者がいる中で、あさか由香を選択すること。これは弁護士の中でも、突き動かされるものはあるのでしょうか。

川岸)先日、憲法学者の小林節さんが川崎に応援演説に来ていて、彼はずっと改憲派でしたが、野党の中で筋を通してきて信頼を置けるのは共産党であり志位さんしかいないとハッキリ言っていました(笑)。様々な大衆運動の中で、改憲に反対しようと動いている野党はありますが、一貫した立場で明確に反対しており、憲法理念を守ろうとしている政党は共産党です。あさかさんも憲法に対する理解が非常に深い。一度、弁護士グループの勉強会であさかさんを講師に招いたことがあります。本人は法律家を前にしてとても緊張していましたが(笑)、私たち以上にしっかり学んでいて、憲法の理念から国際的視点、外交政策に至るまで幅広い視野で憲法9条を守る、活かす意味で、9条が解決策であるということをしっかり示されていた。そこまで語れる方は神奈川県の候補者で他にいません。

―――彼女の力を知り、交流を経て、あさか由香を選択した。

川岸)あさかさんの話を聞く会は度々やっていて、託すに足りるというのはあさかさんの考えを自分たちで確認し、だからこそ私たちも街頭で支援を訴えています。

―――弁護士が運動をしてゆく根源をお聞きしたいです。私の弁護士のイメージはそもそも「労働弁護士」ではありませんでした(笑)。しかし私自身、市民運動に参画してから、連帯する弁護士のみなさんが、多岐に渡るイシューの運動をしており…普通の弁護士はそこまで活動してるのでしょうか?

川岸)私たちのような弁護士は多数派ではありません(笑)。弁護士は人の困難や、抽象的に言えば人権の侵害を目にする立場にあって、社会課題の近くにいます。そもそも社会正義の実現は弁護士法上の理念です。個別事件の解決だけではなく、弁護士会や各団体としてどう発信して、制度を変えてゆくというのは自然な流れです。根本的な政治の場所で働きかけないと直截的には変わりません。そこまで踏み込んで、支持を明らかにする政治活動は、一般社会でも踏み込みづらい話ですが(笑)。根本的に何を解決したいという思いがあれば、やらなければなりませんでした。

―――弁護士は解決のビジョンを持っているはずです。裁判で勝とうが負けようが、法律が無ければ、守られていなければ、裁判をしてゆく上で、世の中を取り巻く空気にビジョンが左右されてしまうものなのですか?

川岸)私たちがやっている政策形成訴訟ですが、自由法曹団でも言っている「大衆的裁判闘争」という言葉があります。裁判所は常識に基づいて判断する場所です。この事件を「許すべき」か「許さないべき」か社会がどう思っているかを非常に気にします。それを踏まえて反映するのが裁判所の役割です。ですから、裁判を個別に闘っているだけではなく、社会全体としてこの事件を通じて世論を高めてゆく。大型事件についてはしっかりと社会に発信もするし、傍聴人を広く集めたり、社会の空気を変え、裁判所に伝えながら闘ってゆく行動は司法、裁判所を動かすために大事なものです。司法が社会正義に従った判断をした場合は、判決に基づいてそれを政治に持っていき、立法に繋げてゆく。それが私たち弁護士の闘い方です。

若者も、性別やセクシャリティーを問わず、変えられる。

―――裁判所を動かすのは市民の声が集まることも不可欠で、法律家と市民の共闘が生まれます。確かな法律や条例をつくる政治家を送り出していきたい、というのが根底にあるのですね。あさかさんは女性層からの支持がアツいです。男性として、女性を取り巻く社会状況についてのお考えを聞かせてください。

畑)男性から見たジェンダー問題もあって、女性の地位をあげて男性と平等にすることは、究極的には男性も救われます。今の社会はマッチョな男性と抑圧された女性という像に特化され、固定的な性別役割を負っていれば生きやすい社会になっている。男性でも働くのは得意ではなく、ゆっくりノンビリと暮らしたいとか、料理や裁縫が好きである人はいるから、マッチョな男性以外の男性は苦しい。 女性が社会進出すれば、その分、男性の役割は相対的に減ると思います。男性は競争社会で降りられないが、降りて好きな生き方をしてもいい。人類全体が性別やセクシャリティに関わらず活躍できることによって、それぞれの持ち味を活かすことができるのではないでしょうか。ジェンダーの問題は女性だけの運動ではないとつくづく感じています。

―――あさかさんもお子さんを育てながら候補者活動をしている中で、性別問わずあらゆるバックアップがあります。お2人の同世代、20代と30代から見て、働く現役世代が持っている諦めに対し、あさか由香や政治は「気づき」になるものでしょうか?

川岸)あさかさんの訴えは現役世代に響くものです。「8時間働けばふつうに暮らせる社会へ」のフレーズはまさにそう。社会が変わることへのリアリティーや成功体験が無く、動いたことがないのが基本的には私たちの世代です。あさか由香は変革に気づかせてくれる人だし、声を受け止めてくれる政策を並べている。市民目線なので、私も周りに伝えやすく、若い人たちにこそ聞いてもらいたい政策です。

畑)あさかさんのパンフレットも見やすいものが多いです。漢字や文字がたくさん並んでいると「これ見て!」とは言いづらい(笑)。どのように、今の生活に今の問題が結びついていて、どう変わったらよくなるのか、というのが分かりやすい言葉と編集で、イラストも交えつつ、ポップなデザインで作られている。とても紹介しやすい。外側を整えるだけでも変わるので、そういったところをしっかりやっているのが大事なのかな。

川岸)パンフレットが特に今回いいなと思っているのは、財源がしっかりが書いてあること。いろいろやりたいことを並べるだけではなくて、ここから予算をもってこれば実現できるし、社会が変わるということが書かれている。

政治を変えるチャンスが目の前にある

―――夢やビジョンがあっても、結局は「お金なんだ」という生活に対するシビアな目線が、生活者のリアリティです。

川岸)「最低賃金を1500円にあげよう」という声も今では、運動から入って政治課題になってきている。他の野党も最賃をあげてゆく、という風になってきている。声をあげることは無駄ではないし、1500円という数字も実現不可能な数字ではない。受け止めてくれる政治はあって、政治が力を持つことにより、実際に変えることができる。アメリカの「最低賃金15ドル引き上げ」の運動は多くの州、市、地域で法制化されている。成功例があり、日本でもやれる。民主主義の力はあります。あさかさんを勝たせることで多くの人にその力を知ってもらいたい。数少ないチャンスが目の前にある。

―――あらゆる立場の人たちが協力してゆくことで実現できる。あさかさんの選挙運動も含めて、日々の裁判や運動も続きます。今後の展望を知りたいです。

畑)私は選挙に関わるのは今回が初めて。あさかさんの街頭演説を通りすがりの通行人が立ち止まって聞いていたりなど、注目度を肌で感じて、あらためて選挙は自分ごとで、遠いものではなく近いものだと実感しました。展望は、改憲や労働の運動はやはり年配の方は多く、とりわけ男性が多い。私は20代ですが、もっと若者や女性を巻き込んでいきたい。選挙の活動を通じて、身近に感じてもらうにはどうするか。身近な問題だけど、そのように見えていない。憲法の問題にしても、街を歩けば、道路は通行の自由、お店は営業の自由、広告物は表現の自由…など、世の中にはいろいろな「自由」があたりまえに隠されている。普段生活してても、その自由は気づかれにくい。学習して気づくことは、とっつきにくいものではないので、発信することで学びが身近なものに出来たらと思います。

川岸)あさかさんを初めて応援した3年前の記憶が鮮烈に残っている。当時は安保法制を巡る運動が盛り上がり、そのまま参院選に突入した。弁護士グループも選挙に入っていこうと、withあさか由香に加わっていった。ママの会、反ヘイト運動の方々などあらゆる人たちが一緒に入ってどんどん動かしてゆくことで、候補者をただ選ぶのではなく、自分たちが主役の選挙というのを体感した。僕たちは弁護士の立場で、共に一緒に応援し、その声をあさかさんがボトムアップしてゆく。それがあさかさんの原点。民主主義の状況が出来てゆく過程。これからも市民と共に歩んでもらいたいです。(了)

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