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【After新人助産師忘年会】新人助産師さんのご質問に先輩助産師がご回答!

みなさんこんにちは。
ミッドワイフのまいです。
年の瀬も近づいてきて、昼夜共に寒くなってきました。

新人助産師として頑張っているみなさんに向けて、先日、新人助産師向け忘年会を開催しました!

事前申し込みの際にいただいたご質問について、先輩助産師が答えられるものをピックアップしました。
忘年会にはご参加難しかった方も、是非お読みいただけたら嬉しいです!

ご協力したいただいたミッドワイフをご紹介!

ご協力いただいたミッドワイフの年数と臨床時の勤務先はこちら。

  • 4年目助産師K:総合病院(産婦/整形/血内混合病棟)・産科病院

  • 8年目助産師M:地域周産期母子医療センター(一般病棟・産科病棟)

  • 8年目助産師Y:地域周産期母子医療センター(産科病棟・NICU/GCU)

  • 9年目助産師S:地域周産期母子医療センター(産婦/内科混合病棟)

  • 10年目助産師N:総合周産期母子医療センター(産科病棟)

Q1.他の病院の教育体制

  • 8年目助産師M:一年目は看護師として勤務し、二年目から産科病棟勤務でした!産褥、新生児、妊婦、分娩はある程度は順番がありますが、それ以降は日々ローテーションで、同時進行に教育が進みました!

  • 8年目助産師Y:私の勤めた病院は、産科(分娩室・オペ室・産科外来・妊婦入院、産後入院)、産科(妊婦入院・産後入院、小児科外来)、NICU・GCU(26週ごろからの早産対応)の病院でした。3か所に1年目は分かれ、3年後には次の配属先という感じでした。まずはそれぞれの部署で勧めていく感じです。私は産科始まりで、外来始まりでしたが、夜勤に入るために、手術の器械だしを先に覚えるなど、同期の中でもスタートがみんなバラバラで、お産に最初関われない焦りがありましたが、今考えると必要なスタートだったと思います。

  • 10年目助産師N:勤務していた病院は産科が分娩・妊婦病棟・産後病棟の3つに分かれており、この3つをローテーション(期間未定)で勤務しておりました。私は分娩からスタートだったので、分娩介助は早くからたくさん経験させていただきましたが、オペ後の管理などは病棟へ異動した2年生の終わり頃からと、人によって経験する順番は異なっておりました。3病棟をローテーションするまでは、各病棟にプリセプターがいてサポートしてもらっていました!

Q2.分娩介助自立までの例数

  • 8年目助産師Y:10例が基本
    1~4例目までに産後の2時間値のケアは自立し、10例目までに一通り必要な報告ができるようになるようにという感じだった気がします!
    フリースタイルを取り入れていたり、第1期のケアを重視している病院だったので、20例くらいまでは先輩がしっかり相談にのってくれる体制は整っていました。

  • 8年目助産師S:10例
    ハイリスクも多く、1人では不安に感じることも多かったので、こまめに自分のアセスメントとこうしようと思うという報告を先輩に聞いてもらっていました。

  • 10年目助産師N:基本的には10例。その後もハイリスクや初めてする処置やケアが伴う時はサポートをお願いしていました。

Q3.授乳介助の勉強方法

  • 4年目助産師K:研修オタクなのですが、JALCの母乳育児支援20時間基礎セミナーがよかったです。学生~新人にかけて学んでいたら、母乳育児についての解像度が変わっただろうなあ…と後悔しています。マッサージを学びたいなら、BSケアかな。

  • 8年目助産師M:私は病院外の研修で触り方などの基本を学んで一気に理解が進みました。病棟だと忙しくて先輩のケアをみれなかったりするので、外部の研修も自己研鑽として検討するとよいかもです(有料の研修の場合、まずは安価なものからで!いきなり高いものはハードルが高いので・・)

  • 8年目助産師Y:4年大学卒で助産師を取得し、全くと言っていいほど母乳ケアには関わらず社会に出て戸惑いました。日赤関連病院だったので、日赤の大学院の同期が多かったのですが、その同期はおっぱいケアも勉強してきており、スタートの違いを感じ辛かったのを覚えています。ただ先輩もそこは分かってくれていて、ケアについていって一緒に触らせてもらいみさせてもらったり、色んな研修を受けていました。ただ知識だけだとわからないことも多いので、結局はたくさんの症例を見せてもらい、どんなケアがママと赤ちゃんにとって良かったのか、常に先輩と振り返ってもらったのが経験に繋がった気がします。

Q3.母乳育児のすすめかた

  • 8年目助産師M:お母さんに説明して、選択肢を提示する。お母さんが自分でできそう、というところまでもっていく。助産師の価値観をおしつけない。

  • 8年目助産師Y:選択肢の提示とママの希望を聞くことは一番大事にしています。はじめての戸惑いと気持ちの揺れ動きで、昨日の希望とは違うことは多々ありますが、こんな時にはこの方法が良いかもしれないよと、産後もご自身で選択できるようにサポートするのが良いかなと思っています。ただ、入院中は限られているのと、自分で決めることが難しい方もいるので、産後の助産院の紹介や母乳ケアの所をお伝えし孤立しないようにだけは心がけていました。

  • 10年目助産師N:ご本人の希望を聞くことを優先していました。その中で今の状態、今後こうなるであろう予測、そのために今必要なことを順序だてて話していました。あとは、あれこれ指導しないと!ではなく今頑張っていることを何よりも労うことは、経験年数なく出来ることだと思っていました。

Q4.会陰が切れない・切らないコツ

  • 8年目助産師Y:赤ちゃんが生まれる瞬間焦らない、心音をしっかり聞き元気であれば無理にいきんだりひっぱらない、赤ちゃんの手や足が出る瞬間に切れることもあるので負担がかからないように支えてあげる、、、というのを先輩から聞きました。

  • 9年目助産師S:下から支えて少したるませるように意識する。会陰を触りすぎないようにする。最後に足が出る時に切れることがあるので骨盤誘導線に沿ってゆっくりと娩出するよう心がける。

  • 10年目助産師N:第2期の所要時間や、会陰の状態(浮腫みの有無)などから裂傷のリスクを考えていました。あとは、こちらの声がしっかりと産婦さんに届いているか(コミュニケーションがとれているか)も短息呼吸への切り替えなどでは重要だなと思いました。手技としては、最後まで骨盤誘導線に沿わせて娩出することを意識してました。

Q5.効率よく仕事をする方法

  • 8年目助産師M:書類の説明、指導(退院指導など)を一括で行える場合は一気に全員行う(お互いが質問してくれてより説明しやすいかも。帰宅後の状況で個別にお伝えしたほうがよい場合はもちろん個別でします)
    結構授乳解除のタイミングを見計らうのが難しいかと思うので、「授乳するタイミングでナースコールで私を呼んで!」など伝えるかもです。
    最初の訪室時に赤ちゃんの授乳状況やお母さんの乳房状況を確認して、ある程度この方の経過がどうなるか(どうなると正常か)考えておく(これはある程度経験や慣れが必要かもですが・・)分娩においても、この方がどういう経過をたどるのか自分の中で事前にイメージを持っておかないと介入のタイミングが遅れるので、経過を考える癖をつけるのはおすすめです!

  • 8年目助産師Y:産後の日齢にもよって、付き添うべき時間、見るポイントが変わってくるかと思います。(産後1日目だと抱っこからお伝えするため時間かかるだろうな、、産後4日目だとある程度わかっているから、授乳途中からでも良いかな)と目星をつけながら情報収集をし、経産婦さんや初産婦さん、サポートの有無や日々の記録からの様子から予想を修正し、最初に1日のスケジュールをつくってからラウンド開始をしていました。自分が記録を書く時間、書類の説明にかかる時間などある程度の時間を把握しておくと計画を建てるのに便利です!!宗内

  • 10年目助産師N:まずは絶対外せない予定(ope関連や投薬管理)を、情報収集後にタイムスケジュールを書いていました。授乳については、授乳のタイミングでナースコールしてもらうようお願いしておりました!私も記録は時間がかかっていたタイプ(どうだったけなと思い出すのに時間がかかっていた)だったので、乳房のイラストなどを記録用紙に書いておいて、どのあたりが張ってるであったり乳頭の状態を介助の際にメモしていました。

  • 9年目助産師S:情報収集のタイミングで1枚の紙(ページ)に横軸に担当する方、縦軸に時間を書き、スケジュールをざっと書いていました。絶対に外せないもの(時間の決まっている投薬やオペ出し、検温)を赤で書いておいたり、目立つよう工夫していました。それでも心配なものはタイマーをかけていたりしました。

Q6.生活リズムの整え方

  • 4年目助産師K:3交代だったのですが、ちゃんと寝る時間を取ってリセットすることが大切だと思います。

  • 8年目助産師Y:朝ごはんは必ず、納豆ご飯だけでも食べていました。あとは寝る時間だけは7時間は確保!勉強は仕事のあとすぐに疑問解消(病院の図書館によくいました)あとは睡眠6時間も寝れずに勉強は絶対しない。「ここまで勉強して、自分はここまでの理解はしました。調べる方法がもしあれば教えてください」などと先輩に聞くようにしました。(最初は怖くてできませんでしたが、10個上の先輩にそう教わりました)

  • 10年目助産師S:駅まで歩く、買い物は徒歩でといったように特に運動習慣がなければ、身体を動かす習慣をつけることも大事だと思います(もちろん無理のない範囲で)

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いかがだったでしょうか?
みなさんの悩みが少しでも解決できればいいなあと思います。

また来年も忘年会を開催予定ですので、来年度新人助産師として活躍される方は是非ご参加ください♫

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