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「ぎゅーしてください!」

 月・火曜は学校教育の話です。今回は、昨日(R6.3.18)に少し関連した内容です。念のため、昨日の記事も引用しておきます。

 「ぎゅーしてください」は、ライトノベル『本好きの下克上』に時々出てくる台詞です。『本好きの下克上』ファンなら、きっと誰もが知っていますよね。
 ところで、この台詞、低学年を担任していると実際に言われる事があります。特に、令和5年度に担任している学級は、しばしばリクエストされる事がありました。突然やってきて、両手を広げて、「先生、ぎゅーしてください!」と言ってくる訳です
 この「ぎゅー」、リクエストしてこない子であっても、心の中には求めている部分があるようです。挫けている子や泣いている子に手を広げ、「はいはい、それじゃ、励ましてあげようか?」と言えば、ぎゅーされに来る事が大半でした。
 因みに、これは男女関係ありません。割合的には女子が多めでしたが、男子でも「ぎゅー」されに来る子は少なからずいました。
 『本好きの下克上』では、主人公のローゼマインは、ぎゅーされる事で心が癒やされたり、次への活力が湧いてきたりしていました。これは、現実の私の学級でも同じです。
 中休みに友達と遊べなくて暗い表情の子に対し、5分や10分言葉で励ましても効果は低いです。大してイイ表情にはなりません。それが、ぎゅーなら10秒くらいでニッコニコ笑顔になります。それどころか、気持ちも切り替わってしまうようで、別な友達に声を掛けにいく事もしばしば。
 これは私の考えですが、ぎゅーは「自分は無条件に愛されている」という実感を得やすいのではないでしょうか。「自分は無条件に愛されている」と実感できれば、誰だって元気になりますし、勇気だって湧いてきます。
 子供たちに次への一歩を踏み出してもらうためにも、私としては、ぎゅーが必要なら、ぎゅーしてあげよう…と思っています。
 甘すぎますかね? (^_^)



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