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覚悟を決めて全体指導

 月・火曜は、学校教育について書きます。今回は、前々回からの続きを書きます。

 「難しい子」がいると、ついつい「難しい子」の指導を優先したくなります…が、それは順序が逆。まず全体指導を優先し、「難しい子」以外の全員を認め、当たり前の事が出来ている事に感謝し、確実に心が通じ合うようにする…と、これまで書きました。
 しかし、それを難しくするのが「外圧」です。
 「外圧」をかけてくる人は、主に、校長や教頭などの管理職、「担任外」とか「総務」などと呼ばれる職員室で仕事をする担任ではない教師です。もっとも最近ですと、教室に応援として入ってくださる「学びのサポーター」さんなどからも、「外圧」を受ける事があるので、「学びのサポーター」さんも含まれるかもしれません。
 個別指導を後回しにし、全体指導を優先にしていると、これらの方々から、様々な圧がかかります。
 「立ち歩いている子を放っておくとは、どう言う事ですか?!」
 「授業不参加児童を容認するのは、教育の放棄でしょう!」
 「学級を落ち着かせられないのは、指導力不足ですよ!」
 私はB級教師であり、ごく普通の人間です。こう言う厳しい言葉にさらされながら、平然としているフリをして仕事を続けるのは、正直言って本当に大変でした。
 でも、ここでこれらの言葉に屈したら、結局、学級を崩壊させてしまう…それが分かっていたので、何とか耐える事が出来ました。自分の方法で進めれば、時間はかかっても必ず何とかなる…その成功体験があった事も大きかったと思います。成功体験があって成功の見通しがあったから、耐える事が出来たとも言えるでしょう。
 だから、その様な成功体験をもたない若い方などが、この様な「外圧」に耐えて指導を続けるのは、並大抵の事ではないと思います。実際、「外圧」に屈した結果、結局は最後まで学級が落ち着かないままで終わった…と言う方もいました。
 「何だかなぁ」と思うのは、その様な方に対しての「外圧」をかけた方達の態度です。「あの先生は指導力が無いから」みたいな事を言うばかりで、何の共感も同情もありません。無責任極まりないと思います。
 そんな訳で結論。「全体指導→個別指導」で進めるには、相当な覚悟が必要…です。頑張りましょう!





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