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奥手稲でキノコ狩り

 毎週木~金曜は、八軒自然科学クラブの思い出話です。今回も、通常の山歩きやハイキングについて書きます。
 10月は、銭函から星置まで(あるいは星置から銭函まで)の「奥手稲」と呼ばれる場所で活動していました。ここで、全行程10kmくらいの長距離ハイキングを行うのです。
 もっとも、年々、子供たちの歩行速度が遅くなってきたため、徐々に、全行程を歩くのが難しくなってきました。ある年など、夕方までに帰宅できなくなった事もあった程です。そのため、解散の少し前の頃は、途中で引き返し、帰宅予定時刻に間に合うようにしていました。
 行って戻ってくるだけなら面白くないだろう…と思われるでしょうが、これが面白いのです。何故なら、この時期はキノコ狩りができるからです。
 その年により、収穫できるキノコの種類は多少変わります。平成21年の記録を見ると、ノボリリュウ、ナラタケ(ボリボリ)、オシロイシメジ、ヌメリスギタケ、ナメコが収穫されていました。他の年には、キツネノチャブクロや落葉キノコが採れた事もあります。ナラタケとヌメリスギタケは、割と毎年のように採れていました。
 もちろん、「天然物」ですので、確実に収穫できるとは限りません。その年の天候などにより、既に10月の段階でバグサレている事もあります。
 あ、「バグサレ」とは、成長しすぎて腐ってきている…って状態です。時々、スーパーで買ったキノコで異臭がしたり、味がえぐかったりする時がありますが、これは「バグサレ」が近づいている状態です。その状態が、もっと進んでしまったら「バグサレ」になる訳です。
 また、バクサレていなくても、胞子を飛ばす段階まで成長し、食用にならない事もあります。キツネノチャブクロは、それが明確で、通常だと食べられる部分が、全部黒い粉…つまり胞子になってしまいます。
 そもそも、食べられるキノコを見つけるだけでも大変です。マイタケは毎年、同じ場所に生えるそうですが、他のキノコは必ずしも同じ場所には生えるとは限りません。ですから、歩きながら、あちこちを注意深く見ていく必要があります。
 そうやって苦労して発見し、収穫したキノコです。子供たちも、「帰ったら、キノコの味噌汁にするんだ」などと言って、袋に入れて大事に持ち帰っていました。

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