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全体指導は「貴方を見ているよ」を重視

 月・火曜は、学校教育の話です。今回は、前回の続きを書きます。

 「難しい子」がいると、ついつい「難しい子」の指導を優先したくなりますが、それは順序が逆。まず、全体指導を優先します…と前回書きました。
 そのために、まず私は、「難しい子」以外の全員と心が通じ合うようにする事を意識しています。
 「先生は、目立つ子ばかり見てるんじゃなく、ちゃんと貴方の事も見ているよ」と言うメッセージを発信し続けるのです。声を掛け、スキンシップし、目線を合わせ…中でも、きちんとルールを守ってる子を褒める事は、かなり積極的に行っています。
 ルールを守ってる子は、きちんとしていますから注意されたり、叱られたりしません。また、教師からすると当たり前の事をしているので、特に褒める要素はないのです。
 でも、その子からすると、ルールを守ってるのに何も言われないのは、かなり残念な気持ちになります。それが最終的には、「また先生は、ルールを守らない子に注意してる。ルールを守らない子ばかり見てもらえて、何だかズルい」と言う気持ちになりかねません。
 だから私は、当たり前の事が出来ている子こそ、確実に褒める事を意識してきました。
 もっとも、そんなに大袈裟な褒め方はしません。「お、きちっと座っててイイね」くらいの軽い感じです。場合によっては声に出さず、目線だけ合わせて頷いたり、指でOKサインしたりするだけ…も。
 でも、そう言う子は、それだけで嬉しそうな表情になります。心と心が通じ合う瞬間です(ちょっと大袈裟かな)。
 こう言う地道な努力を積み重ね、学級全体に指示が確実に通る様にしていきます。そして、それが達成されたら、いよいよ個別指導に入るのです…が、その前に巨大な壁が立ち塞がります。
 この壁、かなり大きくて頑丈です。経験の少ない若い方なら、壁に押しつぶされかねません(…って言うか、実際に「押しつぶされ」てしまい、退職してしまう若い方もいます)。
 う~ん、ごめんなさい。壁について書くには、少々記事が長くなってしまいました。申し訳ありませんが、続きは来週の月曜(R6.4.22)に書きます。

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