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潜入ダボス会議~あるエネルギー問題の会議を全訳~

Energy amid Rivalry

ダボス会議では、多くの議論形式の会議が行われる。小規模の『あさ生』が沢山あるイメージだ。保守の間では悪名高きダボス会議だが、実際に見た人は少ないのではないか?
沢山ある会議の中から、私はエネルギー問題に関係し、しかも日本人が参加する、この会議に目を付けた。
これらはネット上で無料で公開されているのだが、英語で討論は行われている。全訳するのに時間がかかったが、この会議の全てをここに記録する。
直訳では分かりにくいので、発言者の主張に影響がない範囲で、可能な限り意訳したため、かなり読みやすくなっているとは思う。40分以上の会議だったので、それなりの文字数になったが、ダボス会議の一面には触れる事が出来ると思う。文章の途中に、『俺のコメント』として私の意見も追記した。悪名高きダボス会議を堪能あれ!

Energy amid Rivalry(競争の中でのエネルギー)

セッション参加者一覧

★Tian Wei(司会)
おはようございます、皆さん。早起きの皆さん、こんにちは。
早起きして、この早朝セッションに駆けつけていただき、本当にありがとうございます。今日、世界が注視している重要な問題について、素晴らしいディスカッションを用意しています。
『Energy amid Rivalry(競争の中でのエネルギー)』です。
これは興味深いトピックです。
背景として、エネルギー問題には利害関係者がいるという事です。
そして、それぞれの国内的課題と、世界的目標との間で、どのように協力していくのかという議論があります。
私たちが注目すべきなのは、原油などの伝統的なエネルギーだけではありません。新エネルギー開発と、それに関連するすべての話に注目すべきです。
一方で、私たちがエネルギーについて話す時、商品としてのエネルギーだけを語るべきでないし、経済面だけを語るべきでもない。
私たちが語るべきなのは、背後にある現実も含めてであるべきです。
それでは、話を始めましょう。
まず、このセッションのパネリストをご紹介できることを大変光栄に思います。パネリストの皆さんは、世界の様々な地域から来られ、経済や社会のさまざまな分野の出身です。

ブリュッセルに本部を置く欧州委員会のエネルギー担当委員、カプリ・シムソン氏です。

★欧州委員会のエネルギー担当委員
お会いできて光栄です。お会いできてうれしいです。

★Tian Wei(司会)
おはようございます。
宮永俊一さんは三菱重工業の取締役会長です。
彼は日本を拠点にしています。
また彼は世界経済フォーラムの国際ビジネス評議会のメンバーでもあります。

三菱重工業の取締役会長
お会いできてうれしいです。

★Tian Wei(司会)
最後になりましたが、この分野の著名な学者であるメーガン・オサリバンさんです。彼女はハーバード大学の国際問題の教授であり、エネルギーの地政学プロジェクトのディレクターでもあります。
まだ到着しておりませんが、インドから石油天然ガス大臣と住宅都市問題大臣がいらっしゃいます。大臣もまもなくお見えになります。

まず、ヨーロッパ大陸の最新事情についてお伺いします。
エネルギー、特に新エネルギーの将来について、新しい政策が生まれつつあると聞いています。しかし、それらの新しい政策は、COP28の結果に影響を与えるような物になりうるでしょうか?

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