魏志倭人伝は歴史委資料に値しない。だから魏志倭人伝を無視し、つまり卑弥呼や邪馬台国を無視し素直に古事記、日本書紀を読むと日本の古代史は見えてくるのだ。そもそも古事記や日本書紀に記載のない卑弥呼や邪馬台国は、日本の様々な時代の伝承を寄せ集めにしただけのものでと考え、素直に古事記、日本書紀を読ばよいのだ。もちろん卑弥呼や邪馬台国が別の時代の何かを指している可能性はある。それは別途提示する。そして、記紀を素直に読み、動かぬ証拠である史跡や遺跡をヒントにして考えていけばよい。
すると、私は日本古代史のヒントは、古事記、日本書紀だけでなく鹿島神宮と香取神宮にあると思っている。鹿島神宮は茨城県南部にある神社で中臣氏（藤原氏）の先祖が祭神だ。香取神宮は千葉県北部にある神社で物部氏の先祖が祭神だ。しかも神宮は昔、伊勢神宮と鹿島神宮と香取神宮しかなく、しかも香取神宮と伊勢神宮の方が古い。なぜ関東の奥地に最古の神宮が２つもあり、しかも祭神が藤原氏や物部氏なのか。そして、そもそも縄文時代の遺跡ななぜ東日本に集中していたのか。集中というより、縄文遺跡は、ほぼ東日本にしかない。これが日本の古代史を紐解く最大のヒントであると思う。古事記・日本書紀を読むと、神々の国である高天原（たかまがはら）が存在し、この世界に天照大神などの神々が住んでいて、葦原中国（あしはらのなかつくに）に天照大神の孫を降臨させたのが天孫降臨だと記載がある。この葦原中国は九州である事は確かだろう。問題は高天原がどこにあったかだ。上記のように縄文時代の遺跡は東日本に集中し、最古の神宮が関東にある事から考えて神々の国である高天原は関東にあったのではないか。そう考えると辻褄が合う。荒唐無稽に思われるかもしれないが、そう考えると辻褄があうのだ。縄文遺跡の集中する東日本が栄え、天皇や貴族の元が関東で誕生した。そして、彼らが西日本である九州に進出したのが天孫降臨だったのだ。では、なぜ西日本に進出したか。そのヒントこそが『天岩戸隠れ』だ。天岩戸隠れは皆既日食だという説もあるが古代天文学的には西暦2~3世紀のことであり、どうも時代が合わない。今年は2022年、つまり皇紀2682年なのだから神武天皇が即位したのは今から約2700年前頃だ。ということは素直に考えると天照大神の五世代直系子孫が神武天皇なのだから、当時の寿命はそれほど長くはなかった事も考えても神武天皇の数百年前あたりに天照大神がいたことになる。つまり今から3000年程前頃の話だ。3000年前頃に何か大きな自然大災害はなかったか？
実は約2900年前に富士山の大噴火があったことが分かっている。
【下記wikiより】
富士山の東斜面で大規模な山体崩壊が発生し、岩屑なだれ、および泥流が発生した。この時崩壊した山体の体積は1.76 km3と推定されている。泥流は御殿場周辺から東へは足柄平野へ、南へは三島周辺を通って駿河湾へ流下した。これは御殿場泥流と呼ばれており、この泥流が堆積した範囲は現在の三島市の広い地域に相当する。

ここで気を付けるべき事は、天照大神が隠れたのは、泥ではなく岩なのだ。
ということは御殿場ではない。富士山もしくは富士山の麓のはずだ。
この富士山の噴火に、天照大神は巻き込まれた。それが天岩戸隠れだ。
つまり、天照大神はここにいた！もし魏志倭人伝の卑弥呼が天照大神のことならば卑弥呼はここにいた！天照大神の居住地が邪馬台国ならば邪馬台国はここにあった！魏志倭人伝の通りに卑弥呼や邪馬台国が西暦2～3世紀にあったと考えるから辻褄が合わなくなる。卑弥呼や邪馬台国は、時代の異なる天照大神や高天原を指していると考える辻褄が合うのだ。もちろん葦原中国が邪馬台国ならば邪馬台国は九州になる。魏志倭人伝は無視し、天照大神と高天原の位置を特定する事が日本古代史には重要なことであり、その天照大神と高天原の位置が富士山もしくは富士山の麓なのだ。
 

天照大神の御遺体は当時の人も発見できていないため墓は作られなかった。というより富士山自体が天照大神の墓とされたのではないか。
そして、この富士山と富士山からの濁流や火砕流・土石流を模した物が前方後円墳だったのではないか。天照大神の墓となった富士山と濁流や火砕流・土石流を模した墓が前方後円墳なのだ。

そして、だからこそ富士山には、畏怖の念をいだくはずだ。天照大神を殺した山であり、天照大神の墓でもある富士山。美しいが非常に恐れ多い山。だから富士山の記述が記紀に無いのだ。
死んだように見えて、今も活動を続けていた山、そして天照大神が今も眠る山。富士山が、元々は『不死山』だったという説も理解できる。
富士山は美しいが、どこか怖いという感覚は、現代人にも受け継がれているのではないだろうか？
この富士山の噴火後、東日本は火山灰に埋もれ、太陽は隠れ、作物が育たなくなった。寒冷化も重なり、東日本の支配層は西日本に進出した。これが神の国、高天原から九州地方への天孫降臨なのだ。
これで全ての辻褄が合う。
他にもこれを補完する要素は多くあるが、大枠を示せば以上のとおりである。

お読みいただきありがとうございました。
できましたら、ぜひ記念にコメントを頂けるとありがたいです。

続きもあります！ ↓↓↓↓

その他の　おすすめコンテンツ