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補選結果が示した真の敗者

補選の結果を、東京15区だけ見ていても何も見えない。
島根1区と長崎3区も踏まえて今回は見てみたいと思う。
まずは、結果のおさらいから。
おさらい部分は、目新しい内容ではないので無料公開部分とする。
この記事のメインテーマは、『真の敗者』である。
自民党が敗者であった事は明らかだが、それ以上に敗者となったのは別の政党だ。その政党とは?

■島根1区の結果

立憲圧勝の結果だった。
私の想定では、差は1万票ほどと考えていたが、2万千票近い差となった。
出口調査の結果では、立憲に投票した有権者は、
・今まで自民を支持していた人の内、3割が立憲に投票
・今まで公明を支持していた人の内、同じく4割が立憲に投票
・今まで維新を支持していた人の内、6割半が立憲に投票
・今まで共産党を支持していた人の内、9割強が立憲に投票
・無党派層の内、7割強が立憲に投票
という結果だった。
出口調査を行ったメディアにより、少し差はあるが、概ねこのような結果となっていた。

この出口調査の回答者の普段の支持政党は、
・自民党が37%
・立憲民主党が18%
・日本維新の会が4%
・公明党が3%
・共産党が2%
・国民民主党が2%
・れいわ新選組が2%
・無党派層が30%
とのことなので、一番、インパクトがあったのは、
・今まで自民を支持していた人の内、3割が立憲に投票
・無党派層の内、7割強が立憲に投票

ということになる。
つまり、完全に自民離れが発生した事になる。

■長崎1区の結果

こちらも立憲圧勝の結果だった。
ダブルスコアで維新の大惨敗だった。
出口調査の結果では、立憲に投票した有権者は、
・今まで自民を支持していた人の内、5割が立憲に投票
・今まで公明を支持していた人の内、同じく4割が立憲に投票
・今まで維新を支持していた人の内、6割半が立憲に投票
・今まで共産党を支持していた人の内、9割強が立憲に投票
・無党派層の内、6~7割が立憲に投票
という結果。

一方、維新に投票した人は、
・今まで自民を支持していた人の内、4割が維新に投票
・無党派層の内、3割強が維新に投票
という結果。
つまり、全く維新に票は流れなかった。
一番、インパクトがあったのは、
・自民から多く、立憲に票が流れたこと
・無党派層から多く、立憲に票が流れたこと

であり、島根と長崎は、同じ結果となった。
また、出口調査で「政治とカネ」の問題を考慮したかどうか尋ねた結果、
「考慮した」が71%となり、「考慮した」と答えた人のうち、60%台後半が立憲に、30%が維新に投票したという。

■東京15区の結果


東京15区に関しては、Xでもポストした下記のグラフの通り、他の選挙区と同じく、
・自民党支持者から立憲への流出
・無党派層の立憲への流出
が見受けられる。

■真の敗者は誰か?

メディアや保守系の論薬も、自民党の敗北ばかりを取り上げている。
確かに自民党にとっても敗戦を意味したが、自民党以上に大敗北となった政党がいる事に気づいている人は少ないようだ。
真の敗者とは誰か?

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