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【Fallout3:小ネタ】誕生日のポエム

主人公が10歳を迎えた誕生日、ベアトリスがプレゼントとしてくれたポエム。
今回は、独創性溢れるその内容を紹介する。


■内容(引用:誕生日のポエム)

灰色の壁、塵をも通さぬ鋼鉄。
圧殺! 避難!
先の見えぬ地下でうごめく小さな手。
ママ?パパ?僕は死んでるの?
いや、違う!浄化の光へと生まれ変わるのだ!

顔が、たくましい男の顔が見える。
ボクの父さん?みんなの父さん!
我らの人生を、我らの来世を見守ってくれている。
しつけの厳しさ、愛の厳しさ。
我がメシアに服従せよ!

幼虫からさなぎへ、さなぎから働きバチへ。
ブーン、ブーン!鋼鉄製のハチの巣。

10は101の中に、最後が肝心だ。
壁から灰色が染みだし、やがて髪に、魂に触れる。
そのとき、永遠の眠りが、焼却の甘美なる眠りがやってくる。

■考察

一見理解しがたいこのポエムだが、一説には今作Fallout3のストーリーを踏襲した伏線となっているという。

顔が、たくましい男の顔が見える〉
ここの顔とは「監督官」を示しているとの見解がある。仮に監督官とする場合は、この文章以降はVault101を支配している監督官像とマッチしているといえる。

〈幼虫からさなぎへ、さなぎから働きバチへ。ブーン、ブーン!鋼鉄製のハチの巣。〉
幼虫から働きバチへの成長過程が、メインクエストのBaby Steps~Growing Up Fastまでを示しており、生まれてからVault101の居住者兼労働者となる人生を表している。ここから、以降に続く「鋼鉄製のハチの巣」とはVault101のことを暗示しているといえる。

■終わりに

独創的という言葉では片付けられないこのポエムは、物語序盤でベアトリスからプレゼントとして貰うことになるが、直接ストーリーに関連していないとはいえ中々のインパクトだった。今回の考察はあくまでも風説に過ぎないが、今作のストーリーと絡めて楽しめる要素の一つだ。

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