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スピリチュアルにハマった友人の話②

>>①からの続き

8月末にかかってきた電話の内容は・・・
旦那に通帳やカードを全部取られたというもの。
使えるお金が一切なく、子供にもまともに食べさせてあげられない…と。
そして、旦那は借金を作り債務整理をしないとヤバい、機嫌が悪いと子供の見ていないところで蹴られたりする、それで骨折して入院もした…というのだ。

うそでしょ?あの旦那さんが??

・・・というのが最初の感想だった。
子供の学校行事には必ず来て、いつも子供の面倒を見て、役員の仕事もして…というか、一緒にBBQとかやったこともあるし、そんな風には全く見えなかった。

実は、その電話がかかってきた時、私は他の人と一緒にいたので、その時すぐには出られなかった。何回も着信があったので、おかしいなとは思っていたのだが・・・。
すぐに、共通の友達B美から電話があり、「ちょっと!A子のこと聞いた??大変なことになってるよ!」と聞き、折り返し電話をしたら、先述の通り。

そして、10万ほど貸してもらえないかとのこと。
これはB美にも同じようにお願いしていた。

私は、それは経済的・身体的DVだから、一時も早くその場を離れることを推奨したのだが、債務整理を先にしなくちゃ…ということで頭がいっぱいのようだった。
この時は、信じられないながらも、夫婦や家庭って中までは分からないよな…と色々考えながらも、A子の話を全面的に信用した。

私とB美は相談した。
10万はさすがに大金だ。それもB美と合わせたら20万になる…返すのも大変になるよな…いやいや、そもそも、友達に貸すのはちょっと…と悩みに悩んで、結局、2人で5万ずつ10万用意することにした。
ちなみに、私もB美も経済的にはひっ迫はしていないが、金持ちではない。お金の考え方が私とよく似ているのと、子供3人が同い年ということでB美とはA子以上に、仲良くしていた。今度、一緒にキャンプに行く予定だ。

B美はお金を貸すときはあげるつもりで貸すという。私にはまだ、それほどの器はない。B美は大人だ。(実際、私より7つくらい上)

A子にお金を渡すべく会う。
久々に会ったA子は明らかに健康的ではない。
ただ、精神的に参っている割には、やたらピアスだネックレスだブレスレットだとじゃらじゃらしていたのが気になった。

ちなみに、A子はPTAの件で調子が悪くなってから、鬱と診断され、病院に通い、ずっと服薬している。パートにも出られなくなった。
お金がなくなり、病院にも行けず、体調は悪化するばかりだそうだ。
懸念の中にこの鬱が酷くなり、被害妄想が拡大したのか?ということも考えていた…。

食べるものに困っていたというので、とりあえず家にあった未開封の米5キロも持って行った。
一時も早く家を出ること、とにかくその場から離れて自分の体調と生活基盤を整えることをB美と2人で伝えた。
住むところに困ったら少しの間だけでも置いてあげられるし、助けを求めるなら、今すぐにでも、夜中でも連れ出してあげるとも伝えた。

A子の力になりたかった。

>>その③に続く

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