林業作業員とは何なのか?(さわりだけ)

林業を生業にしている人は周りにいるでしょうか?おそらくほとんどの人にとって、林業とは自分から遠く離れた世界の話し。アメリカとかフランスと比べたときの、パキスタンやスリランカに似た距離かと思われる。
私は3年間岩手県のとある素材生産会社で働いたのち、今現在は東北のとある森林組合に所属している。素材生産とは、木を特定の長さの丸太(2m〜4m)に切り売りさばく仕事である。当然のごとく暑い日も雪の降る日も山の中で働く。身体的に辛いのはもちろん、会社によっては人間関係によって精神的にも辛い。私はそこらへんは鈍臭いのであまり苦労はしなかったが。
一方森林組合では、素材生産一本よりも間伐や草刈り、森林の調査測量など仕事内容は多岐にわたる。特に当方の組合では国有林面積が少ないため、あらゆる仕事を取ってくる。過去には側溝の泥さらいとかもあった。林業をイメージして入ってくると、そのギャップにやられて辞めていく人も少なくはない。ここでも私の場合は根が心底鈍臭いので、それもまた一興と様々な仕事を楽しんでいる。
ここまで考えてみて、林業作業員は鈍さと鋭さのバランスが保てている人が向いていると言える。あなたの周りでいい感じの人がいれば紹介してほしいくらいである。林業はたとえ求人が出ていなくても、常に人を募集しているのだから。


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