小学物語5

チビという名前のポインターだった
白黒の大きなブチ模様で

とにかく体つきがしなやかで
美しい犬だった

それと クロ
なぜか雑種の赤犬(輝く茶色の毛)
毛並みがきれいでなでるとすべすべ

おらは隣の家の立派な石造りの塀の上で
遊んでいた

ところが塀が崩れ
おらは石の塊と一緒に2mくらいの高さから
落っこちた

大きな石がおらの足首に落ちて
痛くて動けない

チビー クロー
助けてけれー

大きな声で叫ぶ

1分もしないうちに2匹とも来てくれた

すると2匹はそれぞれおらの横に
くっついた

おらはチビとクロの身体に腕を回して
片足を引きずりながら家に向かう

ぴったりとくっつくとともに
歩調を合わせ

とうとうオラは家に着いた

母さん チビとクロに助けてもらった
足さ塀の石おぢできて怪我したー

結局、骨にまでは異常が無く
ねんざであった

病院から戻って
チビとクロのいるであろう床下を見る

奥の方で動いているような気配がする

結局 オラはそのまま 家の中に戻った
痛くて 違和感があって

チビとクロに感謝の言葉をかけたのは
次の日だった

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仲間を大切にしよう
助けてくれるのは近くの仲間の場合が多い

困ったときはちゃんと仲間に助けを求めよう

娘へ


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