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ChatGPTは我々の生活を変えるのか?

米マイクロソフトは人工知能(AI)研究・展開を手掛ける企業「オープンAI」のチャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」を自社の検索エンジン「Bing(ビング)」に追加する準備を進めている。競合相手であるグーグルのユーザー獲得が狙い。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

  マイクロソフトはユーザーの質問に対する会話・文脈形式での回答は、リンク提示にとどまらない質の高い回答を提供することで、検索機能の利用者を取り込めるとみている。関係者が部外秘の商品計画はなお流動的だとして匿名で語った。

Microsoft Hopes OpenAI’s Chatbot Will Make Bing Smarter(抜粋)


ChatGPTは、AI研究企業のOpenAIによって開発され、
米国時間2022年11月30日に公開された。

ChatGPTを提供しているOpenAIは、
Elon Musk氏、Sam Altman氏、Peter Thiel氏というIT業界の著名人らから10億ドルもの寄付を得て、人工知能(AI)の推進を目的とする研究組織として2015年12月に創設された。
ただし、Musk氏は2018年2月に取締役から降りている

OpenAIではChatGPTの他に、自然言語処理と画像生成モデルを組み合わせたAIであるDALL-E2や、音声認識モデルであるWhisperなどを発表しています。


お遊び程度であるがChatGPTとの問答を繰り返し、
AIの可能性を垣間見ることが出来た。





1.ChatGPTとは?

ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue

  We’ve trained a model called ChatGPT which interacts in a conversational way. The dialogue format makes it possible for ChatGPT to answer followup questions, admit its mistakes, challenge incorrect premises, and reject inappropriate requests. ChatGPT is a sibling model to InstructGPT, which is trained to follow an instruction in a prompt and provide a detailed response.

  ChatGPT is fine-tuned from a model in the GPT-3.5 series, which finished training in early 2022. You can learn more about the 3.5 series here. ChatGPT and GPT 3.5 were trained on an Azure AI supercomputing infrastructure.

OpenAI

”対話のための言語モデルの最適化”
ChatGPTはInstructGPTの兄弟モデルで、
2022年初頭に訓練を終了した
GPT-3.5シリーズのモデルを微調整したものです。

対話形式をとることで、ChatGPTはフォローアップの質問に答えたり、間違いを認めたり、間違った前提に回答し、不適切な要求を拒否したりすることができます。



2.ChatGPTで可能な事

分かり易いまとめ記事を
逆瀬川さん(@gyakuse)が書かれているので紹介します。
一部、引用記載します。

“ChatGPTで出来ること(一部を抜粋)”

・質問-応答
 〜について教えて

・Wikipedia風記事作成
 〜について説明するWikipedia風の記事を出力して

・コード生成
 xxするyyの関数を出力して

ChatGPT使い方総まとめ

逆に出来ない事として、
・専門的過ぎる内容を質問する
・文章が長過ぎる
上記の場合には、エラーが発生する可能性があります。

ChatGPTでエラーが発生する原因と対処法を解説


他にも、インターネット上の情報を収集する事が出来ないため
現状では使い辛さが目立つ事があります。



3.今後の展望

冒頭に記載した通り、Microsoftは検索エンジンのBingに
ChatGPTを導入すべく動いている

Microsoftは数ヶ月以内にこの機能を本格展開する可能性があるが、ChatGPTの正確性に加え同機能をBingに組み込めるタイミングを検討中しているとの事。最初は一部のユーザー集団を対象とする限定的な試験導入になる可能性があると言う。

”GPT-4に関して”

GPT-4 が新年の早い時期にリリースされ、
GPT-3 および GPT-3.5 と比較して劇的なパフォーマンスの向上が期待されています

GPT-4 はマルチモーダルになる可能性があります。つまり、テキストに加えて、画像、ビデオ、その他のデータ モダリティを処理できるようになります。これは、たとえば、テキスト プロンプトを入力として受け取り、イメージを生成できることを意味します (DALL-E のように)。または、ビデオを入力として受け取り、それに関する質問にテキストで回答します。

マルチモーダルな GPT-4 は衝撃的です。ただし、GPT-4 は (以前の GPT モデルのように) テキストのみのモデルになる可能性が高く、その言語タスクのパフォーマンスは最先端の技術を再定義します。これは具体的にどのように見えるでしょうか?GPT-4 が驚異的なパフォーマンスの飛躍を示す可能性のある 2 つの言語領域は、記憶 (以前の会話からの情報を保持して参照する能力) と要約 (大量のテキスト本文をその重要な要素に抽出する能力) です

10 AI Predictions For 2023


GPT-4に関しては、
IT naviさんの下記のNoteがとても参考になります。


2023年はGPT-4の概要が判明し、
最も熱いテーマなのは間違いないと思います

今後、ChatGPTのロードマップが出て来ることに期待です。


4.雑感

ChatGPTは我々の生活を変えるのか?
と大層なタイトルを付けたが、
執筆時点の2023年1月5日では
まだ、我々の生活を変える程のインパクトが有るとは言えない。

ただし、テキストだけでなく
画像や動画などのデータも扱えるマルチモーダルモデルへと
GPT-4がアップグレードし、
記憶&要約性能の向上、さらに文章精度が飛躍的に上がることで
文章生成AIとして躍進的な活躍が期待出来るでしょう。

AIによる劇的な生産性の高まりは、
社会の有り様を変えるだろう

果たして、日本は変化に適応出来るだろうか。


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