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多摩川の生き物とヒト 水系その70  福生 カワラノギクを探して 22/12/8

福生にも石ころでできている礫川原が何か所かある。そこにカワラノギクがないかを調査した。左岸で、玉川上水から分水した用水がいくつか、多摩川に合流する。その一つの田村分水が福生中央公園へ流れ込む。ここから、中洲へ入る。

田村分水の排水口。一部は中洲へと流れ込む。12月に入り、暖かった11月に変わり、急に冷えてきて、水面には氷が張っている。
以前書いた熊川分水はもっと下流で合流する。間違えた。
恐ろしいセンダングサの群落。ここを通る。
霜もおり、さすがのアレチハナガサも枯れた。
礫川原になっている。ノギクなどが生えやすいが。
フサフジウツギも寒さにより、枯れた。
対岸はあきる野市。
水辺にはオオバンなどが泳いでいた。

またしてもセンダングサの餌食になる。分水の一部が中洲へと潜り込む。結果的に、中洲は土の中の水分が多いかもしれない。だから、夏の暑い時でも土の中から水分が供給されるのでノギク達は枯れないのかもしれない。

河原に点在しているオオキンケイギク。
メマツヨイグサはきれいなロゼットを作って、冬越し。
アキノノゲシも子孫を残す。
アキノノゲシもタンポポの様な種子をつける。
アメリカオニアザミ。ここにも生えていた。来年からが怖い。
指摘され、オニアザミとか思われたが、分布が違う。

途中で黄色く、柔らかい土でできている河原に出会う。三紀層と思われ、地層の間から伏流水が流れていた。この三紀層の上は石ころが多い地形となっていた。テリハノノイバラ等に覆われ、カワラノギクやカワラニガナ等があるかと期待したが、なかった。

礫の下は3紀層となっている。いかにも、カワラヨモギなどが生えそうな所。
水が湧いていた。
ここにも、オオキンケイギクが進出していた。
ノイバラも歩くのに抵抗を示す。
ローズヒップと言われるノイバラの実
逃げ出したミント。
セイタカアワダチソウ。根以外にも種子で繁殖。種子も泡立っている。
まだ居たアキアカネ。
waiwaiさんの指摘により、ミヤマアカネと判明。助かりました。
バッタも日向ぼっこしていた。

五日市線鉄橋手前まで行ったが、カワラノギクやカワラニガナ等の河原植物や昆虫類もいなかった。

五日市線橋梁付近から上流を望む。橋は多摩橋、山は大岳山。
色づいたエノキ。
クヌギはもう、葉を落としていた。

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