見出し画像

多摩川の生き物とヒト その118 水系多摩川自然観察会 御岳  2023/7/16

多摩川の自然を守る会主催の多摩川自然観察会を御岳で行った。
36℃の猛暑の中、御岳駅に集合。以前、食事した駅前の中華店の脇から渓谷へ降りる。川べりに出て、川沿いを歩く。途中でノカンゾウ、ハエドクソウなどが咲き、気温以上に夏であることを実感する。なぜか、崖ぞいにバショウがあった。バナナのような木で、寒い所でもよく育っているなと感心する。ラフティングやカヌーの人達が岩のそばを通るたびに、歓声を上げている。

万年橋を境に東京都の管理となる。
ノカンゾウ。かつてはユリ科だったが、ワスレグサ科となっている。
ヒメヒオウギズイセン。外来種。丈夫で、園芸種で多摩川などへ逃げ出している。
チダケサシ。文字通り、チダケを刺したことから。
細かな花を着ける。ユキノシタ科。
ハクウンボクをなぜか、植栽している。
よく、バナナと間違えられるバショウ。バナナのような実を着ける。バショウ科。葉をよく利用する。


オトシブミ?
カヌーなどの人達でにぎわっていた。
ラフティングも行われていた。
排水口は東京都の交通局の水力発電所からの水。

杣(そま、植林した山を言う。)の小橋を渡る。タマアジサイがつぼみを着けていたが、花を咲かせているものは少なかった。木陰の道を進むので、涼しい。瀬に突き出た岩場があり、イワタバコがあった。しかし、これも花を着けていなかった。御岳大橋を見上げる下に着く。クワにハゴロモがいて、よく見ると、大きな毛を着けながら歩いている。これは幼虫で、対岸に親がいたそうだ。

タマアジサイ。文字通り、球形のつぼみを着ける。
オトギリソウ。弟を切った事から。
ミゾホオズキ。実ができないと、由来が分からない。これはハエドクソウの仲間。
ウワバミソウ。ミズとも呼ばれ、山菜として有名。。
イラクサ科。あの痛いイラクサとは信じられない。
ヌスビトハギ。盗人の足袋に似ている事から。
ウド。
ハゴロモ。これでも、虫。何ハゴロモ?白い毛は蝋のような物質で中空である事を高校生たちが明らかにした。waiwaiさんの指摘によりハゴロモの仲間はカメムシに近い。これはアミガサハゴロモでした。対岸のは親ではなく、別種のベッコウハゴロモのようでした。
右岸の渓谷を歩く。

橋のたもとからシラカシなどが茂る坂道を上り、道路に出て、朝、集合した所へ戻った。バス停脇から再び、川に出る。流された橋はまだ、元に戻っていなかった。チダケサシやヌスビトハギなどが咲く中を歩く。途中で「昔,昔、その昔…」と言う「お山の杉の子」を作曲した方がこの辺に疎開したそうである。これを記念して、碑ができた。さすがに高尾のようにボタンなどはないが、その歌の歌碑があった。平日、閉まっていたカフェなども、今日は開いている。

お山の杉の子の歌碑。
ハエドクソウ。説明が難しくなった草の一つ。ハエドクソウ科
オバホタル?
沢井の川沿いには個人的の庭園もあった。
松ぼっくりを利用したオブジェ
ヤゴ。

鵜の瀬橋途中で昼食。文字通り、カワウが上流に向かって飛んで行った。どこまで、行くのだろうか。鮎の解禁で、アユを食べてしまうので、追われているのか。
両側が喫茶店などで被われているままごと屋の中を進む。ここから沢井駅を目指す。青梅街道を渡り、今度は沢井酒造の中を進む。中に、サワガニが描かれたタンクもあった。
暑いので、御岳駅から予定の軍畑ではなく、沢井にし、早めに解散した。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?