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多摩川の生き物とヒト その110 多摩川自然観察会 関戸付近   23/5/21

聖蹟桜ヶ丘駅から大栗川合流点までの往復。参加者7名。Ýさんの元気な姿もあった。
駅前から駐車場などを経て堤防に出る。河川敷では様々な河川敷利用についてのイベントが行われていた。今日はドックランで、そのために来た人とイヌに会った。河川敷は単なるイベントなどで使われる未利用の区画ではなく、自然を守っていく方策も考えていくべきだろう。
堤防を降りる。河川敷ではなぜか、芝生の張替え中で薄赤い網で囲まれた養生中の所はホトケノザなどが生え、面白くなっている。そのそばでは京王などが工事をしていた。隣では大きなマンションが建ち、保育園もあった。確か、この辺はニセアカシアの林だったと思う。

河川利用のポスター。利用しないことも河川敷。
イベントでは多くのテントが立っていた。
薄赤色の網で囲まれた所が芝生養生中の所。芝生以外の草も多く生えてきている。
オキジムシロ。カワラサイコに似ている。ヨーロッパ原産。
コメツブウマゴヤシ。実のならないと、コメツブツメクサなどとは同定できない。
コキア。ホウキグサのことで、ほうきができる。

京王線をくぐると、石で四角く囲まれた所があった。一部はアブラムシがたかっていたが、なんと、カワラノギクが生えていた。そばにはカワラケツメイもあった。ここに生えている理由を聞きたい。
一旦、堤防へ上がる。途中までの道ではオオキンケイギクも点在していた。ハナヤエムグラがあり、相変わらず、良く見つけるなと感心する。

石で囲まれた所。昨年のカワラノギクの跡もある。
カワラケツメイもあった。
ハナヤエムグラ。ヨーロッパ原産の外来種。数はさほど多くないが、見守っていきたい。
コゴメバオトギリ。これもヨーロッパ原産。
何ハムシ
草原の中にセッカが飛んで行った。セッカが見えるか?

キジが出てきて、私達を威嚇した。工事中の関戸橋を超え、ぐるりと迂回した。川辺は関戸橋や下流の堰工事で入れないので、堤防の小段を進む。
途中ではクララがあった。嚙んで見たが、私は耐性があるので苦くはないが、もう一人の方はとても苦かったそうである。個人差があるようだ。
この小段ではカワラサイコが群生し、カワラナデシコもあった。草刈りが行われており、カワラナデシコは葉が切られていた。土手の草刈りが行わていたが、ここで、草刈りの必要性はあるのかと思う。時期や方法も含めて考えていけない。

クララ。苦く、「良薬は苦し」の通り。
クララ。マメ科とわかる。
カワラサイコ。土手などに群生している。
まだ、花が咲く時期が早かったのか、咲いていたのはこれだけ。
葉を切られたカワラナデシコ。
テリハノノイバラの季節へ。
キジがよく出てきた。

大栗川合流点に着く。ここで昼食。その間にヘビ(アオダイショウか)が大栗川を泳いで岸へと着いた。別のグループが崖上のヒマラヤスギの先端にいたオオタカを発見した。我々もオオタカの姿を堪能した。
合流点付近は派手な工事の真っ最中だった。小さな堰を造り、大丸用水へと流す導管を造る工事はまだ2、3年かかるそうだ。これ以上自然破壊をしないか、見守りたいと思う。

ヘビは泳ぎがうまい。首を出し、泳ぐ。
大丸用水堰を無くし、用水へと導く導管を造る。合流点付近に小さな堰を造り、ここから取水し、導管へと導く。ここは自然生態系保持区間となっている。
ヒマラヤスギの先端にオオタカがいる。

始めて大栗川を遡り、歩く。旧警視庁官舎を抜け、再び、多摩川へ出る。ここには山に生えるエビガライチゴがあった。いくつか、また、クララが見える。土手の草刈りの時、残してあったようだ。
再び、関戸橋をくぐり、堤防を途中から分かれ、駅を目指した。トキワヤマボウシが咲いていた。この道は新しい家が建っている所もあるが、20年前の観察会の時とさほど変わっていない。
工事が多く、自然がどうなっているのかと心配していたが、残っている自然はたくましく残っていることを確認した一日だった。

大栗川合流点付近にある交通公園にあるアメリカスズカケノキ。
大栗川を少し、遡る。

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