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多摩川の生き物とヒト その142 水系 大丸用水堰 関連工事下見   23/8/3

暑いので、ドクターストップならぬナースストップ。そのため、車で府中の森へ行く。
暑い中、テントを張ったり、木陰の護岸で休む人も。小段を降りていくと、水が溜まっているワンドみたいになっている。ここは藻屋が喜ぶ沼になっていた。水面にウキクサやアオミドロなどの藻が浮かび、一面、緑色になっていた。

対岸は多摩市。生態系保持空間と言う大切な所に護岸が
できた。ここに、大丸用水堰を無くし、新たに堰を造る。今回の工事もその一環。
小段は高温と日照りのため、草が枯れている。
本流から分かれて、流れてきた水路。
川の流れではなく、水が溜まっているワンド。ここに藻屋が喜ぶものが。
一面、ウキクサ。
アオミドロなども浮き、いい雰囲気。

水が無く、干からびている水路のそばを歩くと、昨年(2022年)、野火が出た所に突き当たった。まだ、焼け焦げた跡が残っている株もあった。所々にカワラケツメイがあった。工事や増水でどうなるかが気がかりだ。
さらに進むと、大きな池に当たった。池にゴイサギやダイサギがいて、良い環境になっている。ここを壊さないように要望するつもりである。

小段の斜面。ノイバラが生えている。
暑さに必死に耐えているカワラサイコ。



花を付けているのもあった。
昨年、野火があり、アシ原が焼けた。
シナダレスズメガヤが生えている所が火事になった。
焼けた株。
雨が無く、赤茶けたカワラケツメイ。
葉が縮れ、河原で生育する厳しさを知る。

池から堤防へ向かうとしたが、道はなかった。そこで、例によってヤブコギをした。アシ原の中で、しかも、乾燥していたので、カナムグラなどの痛い草はなかったが、ホコリが立ったりと、進むのに難儀した。草を手で払いながら、やっと、堤防に出た。

草越しに中洲の池を見る。ダイサギなどがまだ、気づいていない。
ここも藻屋が喜ぶアオミドロなどが生える池になっている。
周囲は草で囲まれ、人が入れない。
ソクズ、暑いけれど、花を着けている。
レンプクソウ科。ニワトコに似ている。この科は木が多い。

レンリソウ保護区ではカワラナデシコもあったが、干ばつのため、花が小さく、花びらも干からびていた。保護区の先を小段沿いに歩くが、カワラナデシコ、クララ、さらにクツワムシもいると思われる素晴らしい草原になっている。ここに、コンクリートブロック製作場を造る予定なのか。

レンリソウ保護区。
小段上の草原。
暑いのにカワラナデシコが咲いている。
周りの草も弱っているが、けなげに花を着けている。
カワラサイコ。これも日照りで、葉が黄色くなっている。
クララ。マメ科。
薬草となる。良薬は苦し。
日照りで、弱ったツリガネニンジン。
何とか咲いているコマツナギ。
これから咲く、ワレモコウ。
バッタの脱皮跡。

この素晴らしい小段の後、関戸橋のグラウンドまでは河川敷にオニグルミやエノキなどが生え、珍しい木は無いが、当たり前の樹林が生えている、良い景観になっている。ここも保全してもらうよう、要望するつもりである。

途中で小段が終わる。
アシ原の中に樹々が混じる。
エノキ。大きくなっている。
オニグルミ。これも大きくなっていて、たくさんの実を着けるだろう。
小段先はグラウンドまで、樹々が生えていて、カオスの世界。

関戸橋のたもとから府中郷土の森まで戻った。堤防上はさすがに暑く、ロードなどで走る自転車は少なかった。

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