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多摩川の生き物とヒト その89 水系 羽村大橋下流 カワラノギクを求めて 23/3/9

ジンチョウゲの香りが漂い、モクレンが咲き始め、春の装い。コジュケイも鳴きだした。かつてあったカワラノギクの生息地を目指し、現在どうなっているかを見たかった。
羽村大橋脇の九十九折を降り、たもとへ。右岸の小道を歩く。元生息地のk13地点を探したが、タケなどが茂り、生息地そのものの特定はできなかった。k13の捜索はあきらめ、河原に出る。この右岸の河原はヤハズソウなどが茂っているなど、植生的にカワラノギクが生えそうな環境であった。しかし、ノギクはなかった。

羽村大橋の下を通る小道。右に行けばあきる野市のグラウンドへ行く。
芽を出したヤブカンゾウ。
つぼみをつけたマユミ。
オオアラセイトウ。ショカツサイともいう。園芸種。
伸びだしたクサノオウ。
おそらくk13付近に生えているタケなど。やぶになっていて侵入はできない。
痛いノイバラなどが生え、進入を拒む。

河原にはノギクが生えていなかった。しかし、また、生えてきたら、上流で播種したものか、それとも、自生していた物の種子が埋没していて、再び、発芽したものか、どうやって区別するのだろうか。
今まで、播種した物と、自生した物のDNAを保存しておけばよかったと思う。葉などを冷凍保存するか、牧野博士のように乾燥標本を作っておけば、DNAより、比較できただろうと思う。このようなDNAの比較が行政や研究機関などでできているかはまだ、わからない。

やぶから河原へ案内するかのように伸びているツルヨシ。ヤハズソウの枯れたものが周囲に生えている。
羽村大橋下流の右岸の河原。礫河原になっていて、いかにも、カワラノギクが生えそうである。
冬を越したバッタ。生体でも、越冬するのか。

帰り、玉川上水経由でいつもの道を逆に進み、帰る。
上水ではヨシガモはまだいた。
取水堰上にはカワアイサ♀、マガモ、ホシハジロ、オオバン、カイツブリ、が優雅に泳いでいた。


取水堰から上流を望む。崖にぶつかり、まっすぐに堰に向かっている。
休んでいるホシハジロ。
カイツブリか。カワアイサか。
ワンドになっている。

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