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多摩川の生き物とヒト 水系 その68 多摩川自然会風 小作付近 22/11/20

定例の自然観察会風。参加者6名。 
小作駅から多摩川が削った段丘崖を下る。友田水管橋を渡る。橋のたもとにはニホンミツバチを飼っている家があり、暖かったせいか、ミツバチが飛んでいたとの事。川縁に建つ老人ホームの壁沿いの道を進むと、河原へ降りる道と出会う。ここは3年前に観察会で迷子になった所でもある。圏央道直下の道を進むと、左に分かれる道がある。昨年(2021年)よりもヤブが無くなり、快適になっていた。ここを進む。きれいにヤブラン、ナンテン、マユミが実を着けていた。そこにふさわしくないゴミの山が。勝手に住んでいる住民の方が集めていた物なのか。

もう、花を咲かせていたホトケノザ
老人ホームの壁沿いに咲いていた、アキノノゲシ
まだいた、キリギリスではなく、セスジツユムシ。しかも背中が黄色なので、雌。
そろそろ、厳しくなってきたキリギリス。間違っていました。waiwaiさんの指摘により、セスジツユムシ(♀)でした。オスは背中が茶色です。
弓を造ると言われる、マユミ。仮種皮も薄い桃色で美しい。
切り開かれたササの道を行く。
誰かが捨てたごみ。帰りにこの自転車に乗った方と偶然出会った。
カンは売る目的なのか。

河原へ出てカワラニガナがある所を目指す。センダングサの中に目当てにしていたカワラニガナが見つかった。さすがに、花はなかったが、元気なロゼットは多く見つかった。さらに、見つけるために河原に出ようと小さい流れを横断したが、戻る時にこの流れに妨げられてアシ原などを踏んだ時、靴などが濡れてしまった。

コセンダングサ。舌状花の有無などにより分類。
コセンダングサの種子。先端がくっつく。とげが繊維の中に入ると、なかなか取れない。
メマツヨイグサ。ロゼット

河原へ戻り、カワラノギクを探しに行く。2019年の大洪水の時は石ころだらけの河原だったが、今ではキササゲ、フサフジウツギなどが多く生え、草原になっている。大きなエノキの下でノギクを見つけた。寒くはないので、花はまだきれいに咲いていた。永田地区に比べると、センダンクサなどに混じって成長し野性味がある。贅沢にもノギクの近くで昼食。

クズなどに混じり、成長、開花するカワラノギク。
ロゼットや種子もできている、カワラノギク。
たくましく咲いているカワラノギク

ノギクを見つつ、また、センダングサの海の中を歩き、圏央道真下の道へ戻る。途中で、モグラでもない謎の穴があった。空に向かって花をつけるコウテイダリアや実が大きくレモンには見えないレモンを見たりしつつ、歩く。樫ぐねと群馬県で呼んでいる防風林がある家の隣の松本神社に寄る。この神社のキツネの狛犬は親子でじゃれあっているかわいいものだった。スイッチバックのように坂道を上がり、奥多摩街道を渡り、朝、通った段丘崖のそばに出た。園芸が好きな家の前を通る。よく手入れされ、コウテイダリやジュウガツザクラが咲いていた。以前、通った時、オキナワウリがあった事を思い出した。
雨が降る前に小作駅に着き、解散した。

エノキの紅葉
謎の穴。モグラ塚にもなっていないのでモグラでもない。ネズミか。
途中の児童公園で。ハキリバチの食痕。
チチコグサのロゼット。
バラの大敵。チュウレンジバチ。

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