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【雑談】アニポケで掘り下げ/補完ってアリ?ナシ?

足元の冷えに負けない雑談⛄

ポケモン界隈の2024年一番最初のニュースは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』「番外編」が11日に配信されたことだった。

「まぼろしモモン」というアイテムを受け取ることで始まるストーリーは、ギャグ&ホラーテイストの展開でユーザーに驚きを与えたようだ。本編で冒険を共にしたネモ・ペパー・ボタンやDLCのメインキャラであるスグリの掘り下げも充実しており、DLC全体の中でも高評価の印象。

さらに、15日には番外編で登場する幻ポケモンの「モモワロウ」を掘り下げるPVが公開された。キタカミの里に伝わっていない昔話という体で、ゲーム内で明らかになっていなかったモモワロウの生態やオーガポンとともっこ達の争いなどが語られた。幻ポケモンがここまで掘り下げられるのは珍しく考察勢も活気づいている。

かように盛り上がりを見せている中、一つ物議を醸している案件がある。それは「ゼロの秘宝」後編の「藍の円盤」の看板ポケモンである「テラパゴス」の掘り下げについて。

2023年12月14日に「藍の円盤」が配信されて以来、テラパゴスについての掘り下げが薄いという評価が散見される(あくまでこめこめくらぶの観測範囲の中で)。番外編にて掘り下げを期待されていたところだが…。

先述したように番外編の舞台はキタカミの里、そして新しく登場したポケモンはモモワロウはオーガポンと縁のあるポケモン。ということで、実質的に前編の「碧の仮面」の内容を掘り下げるものだった。もちろんメインキャラクターのスグリのストーリーは後編から連続している為「藍の円盤」要素が皆無というわけではないが…。

となると、どこでテラパゴスを掘り下げるのか。そう、我らがアニポケの出番だ。2023年より一新されたアニポケではテラパゴスがキーポケモンとして位置づけられており、現在放送されている章題も「テラパゴスのかがやき」となっている。

以前、テラパゴスの掘り下げとアニポケについて語った雑談記事を投稿した。ここではテラパゴスの位置づけを確認しながら、新規のアニポケ勢が増えるのを期待したい…という風に締めくくった。

私にとってはアニポケを観るのはライフワークの一部だし、なんなら布教している立場なのでアニポケでテラパゴスの掘り下げ/補完をすることになんの抵抗もなかった。なのでこのような記事を書いたのだが、異なる意見の人も多いようだ。

アニポケで補完されることについての是非については様々な議論があるが、否定派の意見を要約すると「ゲーム内で完結してほしい」ということだと推察する。これはテラパゴスに限ったことではなく、先日公開されたモモワロウのPVについても似たような議論がある。

外部メディアでの掘り下げ否定派…ゲーム内完結派の主張も一定の納得性がある。作品内で完結していた方がコンテンツとしてまとまりがあるし、シンプルに完成度が高いものとして評価できる。

ただ、ポケモンに関してはマルチメディア展開が常道であったという歴史を無視できない。初代「赤・緑」の伝説ポケモンであるミュウツーについては劇場版の「ミュウツーの逆襲」がなければその正体はほとんどわからないままだった。だからといって「ミュウツーの逆襲」という映画の存在自体を否定する人は少ないはずだ。

もちろん、20年以上前の基準をそのまま現代に適応させるのは無理がある。当時とはゲームの容量からして現在とは全く比較にならないレベルだし、それに伴うキャラ/ポケモン描写の濃さも段違いだ(ゲームボーイの容量1MBに対してSwitchは32GB)。

昔はアニメ・映画などで掘り下げ/補完するのが当たり前だったとしても、今ならゲーム内で完結することを期待できる。実際、最新作の「スカーレット・バイオレット」では主人公の相棒のコライドン/ミライドン、オーガポンについてゲーム内で詳しい掘り下げがあったと評価されている。

結果的にテラパゴスの扱いが薄く、それに伴ってその掘り下げ/補完がアニポケに丸投げされてしまっているように見えてしまっているのが問題なのだろう。時代の流れによる価値観の変化とSV内での他の伝説ポケモンの対比…、縦軸と横軸の問題が絡み合っている。

アニポケ勢としては、これまでマルチに展開されてきたコンテンツの歴史に則ってテラパゴスについて多面的な掘り下げ/補完されることを期待したい。一つの作品に完璧を求めるよりは、複数のメディアから発信された断片的な情報を各人が「脳内で」補完するのがポケモンらしさだとも思う。

…が、同時に時代の流れに適応していってほしいという気持ちもある。強引な誘導によってアニポケを疎む声が出てくるのも心苦しい。

ゲームでしっかりと掘り下げられ、アニメではその掘り下げをさらに膨らませて補完する展開になるのが理想だろうか。ただし、その分コストは肥大化していく。モモワロウのPV公開はその辺りのせめぎあいの結果なのかもしれない。

今後のテラパゴスの行方を決めるのは株ポケか、ゲーフリか、テレビ東京か…。いい落としどころを用意してくれていることを期待したい…To Be Continued.


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