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ポケマスエピソードイベント「駆ける北風を追う男」がっつり感想

〇はじめに

おはようございます。こめこめくらぶです。noteでは久しぶりのポケマスのエピソードイベントの感想記事となります。普段はTwitterで簡単な感想を共有しているのですが、ポケマス先生といえばジョウトもといシルバークラスタで有名!流石に本腰を入れて感想を書かねばと思い立ちました。

今回のエピソードイベントは「駆ける北風を追う男」。「クリスタル」及び「HGSS」に登場したミナキ、そしてジョウトといえばのシルバーがメインのストーリーです。

ミナキはスイクンを追うことに人生を捧げている青年です。伝説ポケモンを追いかけた男といえばマツバが思い浮かびます。原作ではその思いは報われませんでしたが、ここはパシオ、誰しもが理想のバディーズを組める夢の島。

ただし、原作で実現できなかったことを叶えるためには相応のストーリーが必要です。果たしてどんなストーリーが待ち受けているのか、早速みてみましょう。

Point1:駆ける北風を追う男

いつものようにスイクンを追いかけていたミナキはいつの間にかパシオに到着。パシオあるあるの謎引力ですが、そこはご愛敬。

そして再びスイクンを見つけるミナキですが、皆さんご存じの通りパシオでのスイクンはクリスとバディーズとなってしまっているのです!(巷ではスイクンNTRRTAと言われているとか笑)

Point2:シルバーとニューラ

一方その頃、シルバーもいつものように修練を積んでいました。相手はシンオウジムリーダーのスズナ。シルバーはマジコス衣装に身を包み長年の相棒であるニューラとともにユキノオーに立ち向かいます。実力は確かなようでシルバーの勝利。

その場にいたミカンは勝負の後のポケモンの手当てに手慣れたシルバーに感心している様子。シルバーはかつて自分がアカリちゃんの手当をしたミカンに心無い言葉をかけた(直接ではないと思いますが)ことを想い出し、微妙な心持になりますが「こいつが戦えなくなったらオレが困るんだ」とぶっきらぼうに返事。

熱血のスズナからすると冷たい言葉に聞こえたようで嗜めますが、シルバーは「だから放っておけないだろ」と受け流します…あー、もうツンデレ発動させすぎでしょ!!!!ジョウトメンツじゃないからスズナさんびっくりしちゃうって!!!!(突然の発狂)

…失礼、取り乱しました。とかく今のシルバーはポケモンと共に歩む者。冷たいようにみえても誰よりも身近にいるポケモンのことを案じているトレーナーなのです。

次なる修練の相手を探すシルバーとニューラ。丁度目の前をクリスとスイクンが通っているのをみてシルバーは次の標的を定めます(…これじゃナンパかストーカーみたいじゃない笑)?そして追ってみた先にいってみるとマツバとクリス、そしてこれも久しぶりとなるミナキと対面することに。

Point3:ミナキの夢

改めて自己紹介フェーズに入り、ミナキがスイクンのことを追いかけ続けていることが説明されます。しかし先ほども言及した通りパシオでは既にクリスがバディーズに選ばれています。

さぞかし落胆するかと思われましたが、ミナキはそんなヤワな信奉者ではありません。スイクンに選ばれたクリスを心から祝福してみせます。傍からみているシルバーはミナキの人の良さに理解に苦しむ様子。

そして、スイクンがふらっとどこかに出かけたと思ったらなんと色違いのスイクンを連れて帰ってきました!驚くべきことのはずですが、パシオあるあるとして受け入れるマツバさんにジワりますw

ミナキはまだパシオに染まっていないので「なんだか夢をみているようだ…」と呆けた様子。このミナキの反応はポケマスユーザーなら誰しもが抱いたことのあるものではないでしょうか。

そして当然色違いスイクンを追いかけると宣言するミナキ。親友のマツバとクリスもその手伝いを申し出ます。じゃあ一緒にどう?って聞かれて首を縦にふるシルバーではありません。ミナキとはスイクンを巡るライバルになるようです。

しかし、そのことにもミナキは頓着しない様子。スイクンがシルバーを認めるならばそれも受け入れるようです。ただし、それとスイクンを諦めるかどうかは別、ミナキにとってスイクンに追い付くことこそが「夢」なのです。

そして、シルバーにも「夢」を問いかけるミナキ。シルバーは「そんなものをオレが持ってるようにみえるか?」と塩対応。ミナキほど大きな夢を追いかけるのも珍しいでしょうが…。本編から長い時を経てミナキとスイクンの決着編がここに始まります。

Point4:夢を追いかけるということ

色違いスイクンが現れてから時間が経ち、パシオでもその熱が冷めてきたころ、シルバーがミナキのウワサをしている集団に突っかかります。そこまで大した悪意はなかったと思いますが、シルバーは倫理以上に「筋」が通っていないことが嫌いなのでこの突っかかりも必然なのでしょう。

その後ミナキのことについて語り合うマツバとシルバー。ミナキに「夢」を問われた時には答えられなかったシルバーですが、絶対に願いを叶えたい気持ちは自分にも確かにあると気づいたようです。シルバーの夢はヒビキ、ワタル、そして父であるサカキの背中を超えていくこと。

後日、スイクンを捜し続けるミナキにシルバーは疑問を投げかけます。

「いつまでもかなわない夢を追って、しかも自分と同じ夢をかなえた奴がすぐそばにいる…。手が届かない夢を投げだそうと思ったことはないのか?」

ミナキはそれに対して「一度も誰かを恨んだり、夢を捨てようとしたこともない」と断言します。ミナキにとってスイクンを追いかける夢は結果だけではなく、その過程をも含めて自らの宝なのだと。求道者として一切ブレないミナキの言葉にシルバーの心も動かされていきます。

Point5:夢を叶えるということ

これまでの知見を総動員していよいよミナキはスイクンと接見します。自分がスイクンにチャレンジしてもよいのかと聞くミナキに、シルバーは「あれだけ大口たたいたんだ。夢のひとつくらいかなえてみせろよ」と愛を込めた突き放し。満を持してミナキの挑戦がはじまります。

ミナキのスイクン捕獲用の相棒といえばマルマイン。スイクンよりも素早い電気タイプであることを活かした攪乱作戦を実行します。もちろんスイクンも簡単にやられはしませんが…、ミナキとマルマインはこの勝負を心から楽しんでいるようです。

その姿を見たスイクンはミナキをバディーズとして認めました。十年越しの夢が今ここに叶ったのです。

夢を叶えたミナキに、今度はシルバーが夢を語ります。倒さなければならない者たちに「ポケモンたちと共に」勝って世界最強の男になる…それが自らの夢だと。ミナキはやはりそれを心から祝福してくれます。

そしてそのエールとしてジョウトの旅でみつけたポケモンのタマゴをシルバーに託します。シルバーの新たな可能性、夢への第一歩が具体的に踏み出されたのです。

仮にも新バディーズお披露目エピソードに、さらに追加のバディの可能性(ほぼ確定)が仄めかされるのは前代未聞です。いかにポケマスというゲームにおいてシルバーが特別なのかが示唆される場面です。

そして後日、ロケット団を退治したシルバーは後から駆け付けたワタルに宣言します。

今、この瞬間を全力で駆け抜けて必ずアンタに追いついてやる

自らの気持ちを「夢」と定め、さらに前進することを覚悟したシルバー。自らを追ってくる若者を眩しく思うのか、ワタルは「楽しみにしている」と嬉しそうに返すのでした。

〇総括

ということで、「駆ける北風を追う男」がっつり感想でした。
流石、ジョウトそしてシルバークラスタのポケマス先生としか言いようがないエピソード。キャラの掘り下げが緻密に組み立てられており、無駄な会話がほとんどありません。これは一重に愛がなせる業でしょう。

エピソードを読むまではシルバー軸とミナキ軸が曖昧でブレてしまうのではと思っていましたが、ポケマス先生のシルバーを軸とするストーリー制作の方針はブレないようです。その点で悪の組織ジョウト編と相似した構図となっています。

ミナキは全くブレない求道者であり、またマツバと異なりポケモンを神聖視しすぎるきらいもありません。ある種ポケモン世界においては完璧なキャラといってもいいでしょう。

強いて言うならスイクンを追いかけること自体が目的化するというマツバと似たドグマにハマっている可能性もありましたが、水質を見極めることによって自らスイクンに接見したという点できちんとした計画性も備えていることが描かれました。

ミナキの想いが純粋で誤魔化しがないものだったからこそ、天邪鬼のシルバーの心を動かしえたともいえます。シルバーの行動の動機は「アンチ(集団主義・サカキ)」にあるため、真っすぐ自らの夢を追い求めるミナキの姿は新鮮に映ったことでしょう。

15分程度のエピソードイベントの感想にここまで言葉を費やしたことに自分でも驚きましたが、全てはポケマス先生の愛がそうさせたものです。シルバーがホウオウ、ニューラ、そしてミナキから託されたタマゴと共にどうやって「夢」を歩むのか楽しみにしたいと思います。

ご清聴ありがとうございました!

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