今年ももういくつ寝るとお正月ナンジャモンジャな雑談⛄

「ポケットモンスター　スカーレット・バイオレット」の追加DLCである「ゼロの秘宝」の後編「藍の円盤」が12月14日に配信された。「藍の円盤」は9月13日に配信された前編の「碧の仮面」の続編で、伝説のポケモン・テラパゴスに焦点が当たるということで注目を集めていた。

それに合わせるようにしてアニポケもテラパゴス関連の話が展開チュウ。第26話から新章に入ったアニポケの副題は「テラパゴスのかがやき」。タイトルの通りテラパゴスを中心としたストーリーが繰り広げられている。

そして「藍の円盤」が配信された直近の第33話にて、これまでノーマルフォルムだったテラパゴスが初めてテラスタルフォルムへとフォルムチェンジする様が描かれた。

33話時点ではまだ完全なフォルムチェンジではなかったようですぐに力を使い果たしてしまったけれど、今後のテラパゴスの能力の詳細について描かれることになると思われる。

…とここまでが現在の状況についての簡単なまとめなのだが、中々に興味深い事態が予見されている。それは、このテラパゴスというポケモンについての掘り下げがアニポケに一任されているのではないか？というもの。

DLCのネタバレを含むのでぼかし＆伝聞調に書くと、「藍の円盤」で現在配信されているストーリーの中でテラパゴスについての詳細な掘り下げが薄かったとのこと。

当然ゲーム内で戦うポケモンとしてのステータスなどは明らかになっている。ここで問題となっているのは舞台設定としての、そして一つのキャラクターとしてのテラパゴスの情報だ。

まだ配信されて間もない期間でもあるし今後アップデートが入る可能性も低くないので断定的な言い方は出来ないが、今のところテラパゴスの正体はオーディエンスにはわかっていない状態と推測される。

ポケットモンスターというゲームにおいて、一体のポケモンについてどれだけの掘り下げをするのかというのはブラックボックスな問題だ。直近でいえばオーガポンやともっこなどは伝承を含めてキャラクター性が掘り下げられていた。

しかし、例えば前作剣盾のDLC看板のダクマについてそこまでの掘り下げがあったかというと微妙だ。ダクマと交流を深めるイベント自体はあるものの、ダクマがどこから来てどんな生態なのかというのは図鑑説明以上に掘り下げられることはなかった(キノコが苦手だということくらいか)。

なのでこれ以上テラパゴスについてゲーム内で掘り下げがあるかどうかは現状「わからない」という他ない。追加のアップデートなどで明らかになるかもしれないし、何もないかもしれない。

ただし、アニポケはそれとは事情が異なる。現在アニポケのストーリーはテラパゴスを中心に展開されている。テラパゴスの掘り下げなしに話を進展させるのは難しい。

アニポケHZシリーズでは初回からテラパゴスが登場している。近年では珍しいアニメ先行登場ポケモンという奴だ。すなわち、テラパゴスについての資料がアニメスタッフに渡った状態で制作はスタートしているはず。

設定だけでなく、キャラクターとしての掘り下げも重要だ。現在はミニコーナー「テラパゴスのキラキラ探検記」にてテラパゴスがブレイブアサギ号の中を自由気ままに探索している様子が描かれている。

現状分かっているテラパゴスの性質としては、好奇心旺盛で食欲旺盛。誰とでもすぐに打ち解けることが出来る…「コダイカメ」とは思えないほどに天真爛漫なポケモンだ。

過去シリーズでいうと、SMのほしぐもやベベノムのような大器晩成の赤ちゃんポジションのポケモンに見える…がテラパゴスには他にも役割がありそうだ。

それはSVの新要素である「テラスタル」との関係性だ。Zワザに対するネクロズマ、ダイマックスに対するムゲンダイナのように、テラパゴスはポケモンに影響を与える現象の大本になっているのでは？と目されている。

テラパゴスを掘り下げるということはテラスタルを掘り下げるということ。逆もまた然り。それがアニポケで行われるかもしれないのだ。

このような掘り下げが行われた先例としてアニポケファンならXYZシリーズのジガルデ（プニちゃん）を想い出す人が多いだろう。ゲームでの掘り下げが足りなかったところを独自のシナリオで補完したことはアニポケの歴史に刻まれている。

ジガルデとテラパゴスの違いとしてはジガルデの場合シリーズ後期のXY&Z編に入ってから参入したのに対して、テラパゴスはシリーズの最初からストーリーの中核に組み込まれていることが挙げられる。

テラパゴスが最初から物語の核となっているのなら、テラパゴスの能力そのものがHZのストーリーテリングに関わっている可能性もある。現在予想に上がっているものとしては「願いを叶える能力」や「異なる時空を繋ぐ能力」などなど。ルシアスとの邂逅が能力の謎を解き明かすカギとなるだろうか。

いずれにしても、テラパゴスのことを知るにはHZをシリーズごと楽しむのが一番の近道になりそうだ。連続性の強いシリーズの為、中々気軽にオススメしにくいのが難点だったがテラパゴスはいいきっかけになるだろう。

スタートラインはみんな同じ。テラパゴスの正体をナンジャモンジャと予想しつつ、それによって何が語られるのかを楽しもう…To Be Continued