マイホームを建てることにした。ハウスメーカー選びで心動かされた話。

20代後半、今年は20代でいられる最後の歳になった。

目の前のことしか考えられなかった20代前半、
逆に何を決めるのにも将来のことを考えるようになってしまった今、
時は確実に流れていっているなあと思う。

この歳になると、日常生活の中で感動することも減って、
仕事も慣れてきて、良くも悪くも心動かされることが減っている。

ただ最近、久しぶりにとても心揺さぶられる人との出会いがあったので忘れぬうちにここに書き留めておきたい。

実はここ数か月、マイホームを建てようとハウスメーカーの検討をしていた。合計7社程検討したのだが、そのうちの1社の営業の方が私に数年ぶりに人との出会いってこんなに素晴らしいものか、、と感動させてくれた。

結論から言うと、最終その営業さんの会社ともう1社の2社まで絞り
その営業さんの会社ではなく別の会社にした。

ただ、その営業さんと家が建てられないことが悲しすぎて、決める際にも大号泣した。もう私28歳の大の大人ですけど、久しぶりに泣きました。

その営業の方は40歳近くの方で、とてもパワフルな営業さんだった。
キャラがとても濃くて、ハッキリ物事を言う人だったけどとても信頼できる人だった。
どの会社の営業さんたちもとても良い人だったが、その人が他の人と違ったのは、私たちの意見に対して、すべてを受け入れるのではなくきちんと「ここはこうした方がいいと思います」と言ってくれるところだった。

「僕だったらおすすめはしません」
とはっきりと言ってくれる姿勢や、土地を見に行くときに不動産の都合がつかないときは「僕行きます!」と積極的に動いてくれた。

何もかもが明瞭で、とても好きな営業さんだった。ちなみにそのメーカーの家自体もとても強くて魅力的。

ただ一つ懸念点は予算オーバー。実際見積もり自体の予算オーバー額は200万円ほどだったが、買った後の費用や今後上がっていくことを考えると、バッファーをとっておきたかった私としてはかなり悩ましかった。

もう1社のメーカーが微妙であれば、いっそのことよかったのにもう1社のメーカーも素晴らしかったこともあり、最終的には総額でそちらのメーカーに決めた。

最終的に決めたメーカーさんも決算の関係で、今日お返事いただけるならこの金額で頑張ります、とかなり(本当にかなり)頑張ってくれた。

「少しだけ旦那と二人で話し合わせてください」
と席を外してもらった。旦那はもともと決めたメーカーに心惹かれていたようだったので迷ってはいなかった。
私の方は予算的にはこちらの方が安心できる、という気持ちと「だけどあの営業さんと家を建てたい」という想いが入り交じりめちゃめちゃ泣いていた。

ただ結局、見積もりより上がっていくであろう金額に本当に耐えられるのか、と考えたときに頑張ることができなかった。

その営業さんに「別の会社に決めます」と連絡を入れたのだが
本当につらすぎてまた泣いた。恥ずかしい。けどそれほど、泣くほどこの人に家づくりを任せたい!と思えた営業さんだった。

その後届いた営業さんからの長文LINEには、ここまで選択肢として残してもらったことの感謝と、幸せになってほしいとの想いがつづられていた。

実はこの文章を書いている今も思い出して泣いている。

何が言いたかったかって、こんなにも人を惹きつける人って貴重だと思うし
この新しい出会いが少ない中でそんな人に出会えた嬉しさを忘れたくないだけです。

大金持ちになったら、二件目はこの営業さんにお任せしたいと思う。

感極まってまとまりのない文章になってしまった。
だけどこの今感じた気持ちだけは、残しておきたい。

また感極まってつづるかもしれないけど。

おわり


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