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1年間再燃し続けた僕が潰瘍性大腸炎を寛解させるためにした6つのこと

・潰瘍性大腸炎が再燃してなかなか寛解できない。
・寛解するために実際に試して効果があったことを教えてほしい。
こんな方はおられませんか?
潰瘍性大腸炎の再燃が続くと、渋り腹や粘血便で毎日とてもつらいですよね。僕も1年間再燃していた時は、毎日が地獄の日々でした。
しかしそのままにしておくとつらいままですし、大腸に炎症が続くことで大腸がんのリスクも上がってしまいます。
そこで今回は、1年間の再燃後9か月間寛解を継続している僕が、
潰瘍性大腸炎を寛解させるためにした6つのことを紹介します。
この記事を読めば、実際に再燃から寛解までもっていった僕の経験を知り、自分の治療に生かすことができるかもしれません。

※この記事は、あくまで個人の経験談に基づいたものであり、医学的な根拠があるわけではありません。なので参考程度にしていただけると助かります。


★前提条件

まず潰瘍性大腸炎といっても、重症~軽症、病変範囲なども様々で、
人によって違うので、僕の病気の前提条件を話しておきます。

①潰瘍性大腸炎(軽症~中等症)

最初潰瘍性大腸炎と診断されたときは、「中等症」だと言われました。
診断されたときは、炎症をだいぶ放置して、血便や粘血便、渋り腹などの症状で我慢できない状態でした。
その後、薬を服用して1度寛解しました。
その寛解は1年間ほど続きました。
ずっとこの安定した状態が続けばいいなと思っていたのですが、
まさかの再燃。
再燃時に内視鏡検査をしてもらうと、すこし直腸に炎症が残っているということで、「軽症」だと言われました。

②全大腸型→直腸炎型

また最初は炎症が大腸すべてに広がっている「全大腸型」と診断されていたのですが、寛解して、また再燃した時には、少し炎症はおさまっており、肛門に近い直腸に炎症が起きているということで、「直腸炎型」と診断を改められました。

★潰瘍性大腸炎を寛解させるためにした6つのこと

①一週間、肉をやめて魚を食べる。

僕は、肉を食べた次の日や脂っこいものを食べると、粘液が出ることが多かったので、日頃の食生活を肉中心から魚中心にしてみました。
食べた魚は、タラ、サケ、ブリなど。そして僕は魚の生ものも大丈夫だったので、寿司やお刺身も食べていました。
1週間肉を魚にするだけでだいぶお腹は落ち着きました。
肉の脂はダメなのに、魚の脂は大丈夫なんですよね。

②ペンタサ坐剤を入れる。

僕が再燃した時は直腸炎型でした。
肛門の近くに炎症が起きて、上に広がって炎症が広がる前でした。
なので、最初レクタブルを処方されましたが、なかなかノズルを自分のおしりに入れることが抵抗があり、使用するまでに3か月ほどかかりました。
もう渋り腹と粘血便で我慢できないとなったときにはレクタブルを入れました。
やはりステロイドなので薬の抗炎症作用が強くすぐにお腹の痛みはなくなり、粘血便も減っていきました。
ただステロイドをずっと使うわけにもいかないし、なによりステロイドを使うことに抵抗がありました。
病院で相談すると、直腸炎型なのでペンタサ坐剤を試してみようと言われました。
症状が重たい時は、レクタブルとペンタサ坐剤を併用して入れていましたが、症状が良くなってきてからはレクタブルはやめて、今まで飲んでいたリアルダとペンタサ坐剤だけを服用するようになりました。
僕はこのペンタサ坐剤がかなり自分に合っていて、ペンタサ坐剤を使用し始めてから再燃はしていません。
どうやら上から(経口薬)も下から(座薬)も薬を入れてダブルパンチすることで、かなり症状を抑えることができるようです。
これは病院の先生が言っていました。

リアルダとペンタサのダブルパンチ

③「ミルミル」を飲む。

再燃していた時に、同じ職場の人に「潰瘍性大腸炎にはこれが効くかもよ。」と言われて飲み始めたのが、ヤクルト社の「ミルミル」です。
飲んでみると、かなり調子が良くなり自分には合っていたと感じるものの一つです。ちなみに現在も1日1本は欠かさず飲んでいます。
「ミルミル」は、中に含まれるビフィズス菌が生きたまま大腸まで届くようで潰瘍性大腸炎の軽減効果もあると言われています。
詳しくはコチラの「ビフィズス菌による潰瘍性大腸炎の軽減効果」というレポートをご覧ください。

ただ僕は一時期この「ミルミル」に頼り切って、これさえ飲んでおけば大丈夫だと思っていたのですが、食生活によって見事に再燃したことがありました。
僕の感覚としては、腸内環境は良くなるけど「ミルミル」だけに頼るのは危険だという結論に至りました。


④青汁を飲む。

再燃していた時に、潰瘍性大腸炎の症状改善についてたくさん調べて、「青汁」に炎症抑制作用があることが分かりました。
「青汁」の中でも、「大麦若葉」が入っていることと「食物繊維」が多いことが重要らしく、それを基準に青汁を選びました。
科学的な研究でも、「大麦若葉の青汁は、潰瘍性大腸炎の炎症抑制効果がある」と分かっているそうです。

詳しくはコチラの「東洋新薬『大麦若葉末』に新たな効果ー潰瘍性大腸炎を予防ー」の記事をご覧ください。

色々な方がブログで紹介されていたのが、
「大正製薬 ヘルスマネージ 大麦若葉青汁」です。
物は試しと思い飲んでみました。
その時はかなり粘血便で苦しんでいたのですが、飲み始めた翌日から便が固形になったのを覚えています。
これも僕かなり体に合っており、かれこれもう1年半毎日飲み続けています。
ただこれも「ミルミル」同様飲んでいるから全く再燃しないということではなく、腸内環境を整えるための補助的なものだと思っています。


⑤躊躇なくレクタブルを入れる。

レクタブルというおしりから入れるステロイドの薬があります。
僕は最初ノズルをおしりに入れるという行為やステロイドだということにとても抵抗があり、レクタブルを使おうとしませんでした。
でも、症状がひどくなってきて、もうこの痛みと粘血便がなくなるならなんでもいいと思ってレクタブルに挑戦することにしました。
恥を捨ててレクタブルを入れると、2,3日で症状が良くなってきました。
その後2週間後くらいにレクタブルをやめても、1か月くらいは再燃を止めることができました。
やはり症状がなくなると楽でした。
今まで苦しんでいたのは何だったんだろうと思いました。
なのでそれ以降、再燃してしまったときは、躊躇なくレクタブルを使うと心の中に決めています。
弱い薬で少しずつ直していくよりも、一気に直して少しずつ弱い薬に変更していく方が苦しくないし、時間がかからないと感じました。

⑥SNSやネットの情報を見すぎない。

再燃した時のことを振り返ってやめておけばよかったと思うのが、
情報を調べすぎてメンタルがつらくなってしまったことです。
最初は寛解できる方法や、漢方のことを調べていたのですが、
次第にマイナスの発信やネガティブな情報ばかり見るようになってしまいました。仕事がない土日曜日にも自宅のソファの上でスマホでポチポチしてしまっていました。
粘血便が出る→寛解方法を調べる→ネガティブな情報を見る→心配になる
→さらに調べる→ふさぎ込む
みたいな流れで今考えるとしんどかったなと思います。

自分の体のことなので、調べたくなる気持ちは分かりますが、メンタルがやられてしまう前に、ネット上の情報と適度に距離を取りましょう。
そして今不安なことや考えていることは主治医に相談するのがおすすめです。
特にIBDの専門医は、軽症~重症まで様々な症状を見てきているので、
適切な対処方法を知っていることも多いです。
僕も今のIBD専門医の先生にペンタサ坐剤を出してもらうようになってから
寛解を7か月維持できています。

★自分に合った方法を見つけて寛解を目指そう。

今回は、潰瘍性大腸炎軽症の僕が寛解するためにした6つのことを紹介しました。
1つでも参考になるものがあれば主治医さんに相談の上試してほしいです。
僕は、これ以外にもサプリやヨーグルトなど様々なものに挑戦し、なるべく寛解できるように努力してきました。
たくさん試す中で自分に合うものやこれを食べると調子がいいなと思うものがあるはずです。
なので自分でもいろいろと試してみることをおすすめします。

Twitterでも潰瘍性大腸炎に関する発信をしています。
ぜひ見に来てください。

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