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1996年4月19日(金)《BN》

【VIP:原田 公司・富田 剛・大塚 仁・本田 仁】
“ダンスで!アフロを!デカくしろ!説明!”
「あっちゃー、これ苦手なんすよ」
 ゲームの説明が始まったタイミングで富田 剛はため息と共に言葉を発した。ここはアミューズメントビル『VIP』。本日もぼちぼちの客が、いろいろな遊びを楽しみにやってきている。午前中鍛錬の後『北食2階』で昼食を食べた原田 公司、富田、大塚 仁、本田 仁の4人は、そのままゲームセンター『スタジオ』に向かおうかと思ったが、何となくボウリングやビリヤードをやりたくなったので、『VIP』にやってきたのである。到着してまずはボウリングを楽しみ、そのあとでビリヤードをプレイする。それも終わった後は1階にあるゲームセンター『ファンタジア』に移動しようと思ったが、とりあえず2階のフロアに何気に置かれているハイパービシバシをプレイしようかという話のなったのである。まずは富田と本田がお金を入れてプレイを始める。するといきなり富田が苦手な種目が始まったのである。
「まあまあ、富田さん頑張りましょう」
 軽く笑いながら本田が声をかけてきたので富田も気合を入れてゲームを始める。
“ヨーイドン!1,2,3,4,テッテッテテッテ”
“テッテッテテテヒュー”
 上手くボタンを叩けたらしく、富田のキャラも本田のキャラもアフロが大きくなる。
“テテテテテッテ”
“テテテテテッテヒュー”
 今回もうまくいったらしく、2人ともアフロが大きくなった。
”テッテテテッテッテッテッテ“
”テッテテテッテッテッテッテヒュー“
 残念ながらアフロが大きくなったのは本田のキャラだけである。
“テテッテテッテテッテテッテ”
“テテッテテッテテッテテッテヒュー”
 テンポもやはくなり、追いついているのは本田だけのようだ。
“テテテテテッテテッテッテッテ”
“テテテテテッテテッテッテッテヒュー”
 すでに富田は諦めたようであり、この後も本田は順調にアフロを大きくしている。
“終了ー。結果発表”
 結果発表を待つまでもなく本田の圧勝であった。

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