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頭を良くする簡単な方法 2 / 全ての情報の重要性は同じ

前回に続き、頭を良くする方法です。

嘘つきを見抜く方法はありますか?

と、先日質問されました。
世の中には怪しい人・怪しい情報・怪しいセミナーが溢れかえっていますが、その中から嘘を見抜く方法はありますか?ということ。

それに対しての僕の答えはこんな感じ。
「悪意なく嘘をついてくるのだとして、それをその人達が心から信じているのであればそれはその人達の中で全て真実です。そこに嘘は無い。

もし悪意を持って騙そうとしてきたのであっても、それを自分が心から信じられるのであればそれは自分の中では真実になったのであって、そこにも嘘は無い。
あなたが信じ、それに沿った行動をし、自分に不利益な事実と認識した時点でその情報が嘘となるのであって、信じたあなたの中にしか嘘は存在しません。見抜くとか無い。

嘘についての議論は長くなるので別記事にしますが、つまりが
情報は全てフラットなのに、勝手に重要性を付け間違えて過信した情報が嘘になるってこと。騙されたくなければ信じる指針を作るための知識をたくさん付けな。」と。


全てを受け止める心を持つ

騙されないためにも、頭を良くするためにも、情報を全てフラットに受け止める。つまり全てを受け止める心を持つことは重要です。

「素直になる」とか「ありのままを見る」とか色々な呼び方をしているのですが、本質的には「事実」と「感情」を切り分けるだけです。

具体的に言えば「それ椅子だよね」「あなたは凄い」「水が流れてる」「毒蛇に噛まれた」を全て同じ重要度で受け取るということ。

「それは椅子」に対して何か意味はありますか?椅子は椅子ですね。

「あなたは凄い」と言われたらちょっと嬉しくなったり、もっと頑張らなければとなったりしますね。

「水が流れてる」?あぁそうですか、そうなんですね。分かります。

「毒蛇に噛まれた」!それは大変だ!痛そう!解毒しないと!!

「言葉」に対して「感情」が動いたり動かなかったりしているのが分かりますか?

例えば、これが毎日毒蛇に噛まれている人だったらどうでしょうか。
「毒蛇に噛まれた」!…あぁ、そうだね。見れば分かる。大丈夫、ちょっと痛いだけだよ。

慣れとは恐ろしい…ということではなくw

この通り、「言葉は言葉」「感情は感情」と分けられているのが分かるでしょうか。
つまり、「言葉と感情は別のもの」なのです。


事実に色付けしているのは自分

さて、この毒蛇は本当に毒蛇なのでしょうか?
確かに毒を持っているかもしれませんが、焦るほどの毒だったでしょうか?
誰かが「毒蛇だ!」と言ったから勝手に焦っているだけではないでしょうか?
これを毒蛇だと言ったのは誰でしょう。親ですか?兄弟ですか?友達ですか?SNSですか?マスコミですか?

そしてあなたの元には反対の意見も飛び込んできているはずです。

Aさん「毒蛇だよ!
Bさん「大丈夫、毒蛇じゃないよ(毒はあるけど死ぬほどではないという意味で)」
Cさん「その毒蛇に噛まれたら死んじゃうよ!(似ている猛毒蛇と勘違いしている)」

さて、あなたはどの情報を信じますか?

この中で一番最悪な情報?一番最初に入ってきた情報?
冷静に論理的にどんな最適解を考えようと、

あなたの感情が最も揺れた情報が、あなたが信じている情報です。

どれも「誰かにとっての真実」ということは間違いありません。
これらの情報に優劣も信憑性の違いもありません。

あなたが信じているかどうかだけです。

この「どれか一つだけを過剰に信じてしまう心理」が事実に色付けしてしまう原因です。

(Cの情報 「噛まれたら死んじゃうよ!」 が一番心揺れるに決まっている?そうでしょうか。Bの情報 「毒蛇じゃないよ」 を心から信じている状態であれば、「何言ってんだこいつ」としか思わないでしょう。)


毒蛇に噛まれてもIQを保つ秘訣

この時、一番頭の良さそうな行動はどれでしょう?

1. 「毒蛇に噛まれた!」と叫び続け、あらゆる解毒行動を行う
2. 「毒蛇じゃないから大丈夫!」と何もしない
3. 「毒蛇の可能性、毒蛇じゃない可能性、致死毒の可能性」全ての可能性を考えて複数プランを出し、その中で一番最適だと思われるプランに沿って行動する。

どう考えても3ですねw
1は結果的に最適な行動になっているかもしれませんが、もし「毒蛇じゃなかった場合」の無駄さがスゴいですw
もしかしたら、この解毒行動のために無意味に数千万使っているかもしれないと考えたら無駄加減が伝わるでしょうか…w

さて、3の行動の要素は何だったでしょう。
「冷静」。これは半分正解です。
一番大事なのは、

「事実と感情を切り分け、事実に色付けせずに、全ての情報の重要度を同じとみなした上で、今の文脈に最適なプランを選んだ」ことです。

最終的にそれぞれのプランに対して重要度が決定されるのは問題ありません。
ただ、それは前提としての情報の重要性はフラットにした上で、選択のために「プランの」重要度を変更したという順番です。


全てを受け止める心を持って、頭を良くする簡単な方法

長くなりましたが、結論としては

「全ての情報の重要性は同じだと捉え、不安も喜びも事実とは一切関係が無いと知る。
どんな情報であれ、一旦全ての情報に重要度を付けずに取り入れる。
(重要度は取り出す時の文脈で勝手に付く)」

これだけの、簡単なお話。

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(余談ですが、事実と感情が結びついている状態の人をニューロマーケティング的には「レプティリアン脳」と言います。

事実に対して思考が入らず脊髄反射で感情を揺らす、爬虫類と同じ脳回路で動いている人ですね。)

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