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来年度入部生を軸に練習試合できました!

先週の土曜日、いつもお世話になっている中学校のお招きで、練習試合をさせていただいた。

なんせ、立ち上げ時に8人しかメンバーがいなかったチームである。試合を組むには人数が足りず、所属選手たちの弟さんやその友達にヘルプにきていただくなどして、なんとか練習試合を実施していた。

その状況は今も変わらないのだけれど、来年度入部生が11人に到達したことで、とりあえずヘルプを呼ぶ必要はなくなり、一歩前進という気分だ。

そしてこの土曜日は、昨年、人数不足の我々に「合同でいかがですか」と声をかけていただき、何度か連絡試合を組んでくれた中学校さんに、またもやお世話になった。

小学生相手に試合してくれることに感謝

こちらからは、事前に言っていたはず。

「半分ぐらい、来年度入部の小学生ですけどいいですか」
「しかも2人はまだ5年ですけども大丈夫ですか」

正直、

(小学生か…)
(練習になるかな…)
(怪我させても悪いしな…)
(やりにくい…)

と、少しは考えたと思う!
ひょっとしたら、まったく気にしないよ、という指導者さんの可能性もあるけれど、小6と中2の身体の大きさのギャップはあるので、怪我を負わせるリスクは考えたのではないかと思う。

それでもお相手してもらえたのは、ほんとに感謝だ。

2勝3敗・10得点8失点。つかんだ手応え

  • 1 本目 2-3 負け

  • 2 本目 3-0 勝ち

  • 3 本目 0-3 負け

  • 4 本目 4-0 勝ち

  • 5 本目 1-2 負け

という感じで、2勝3敗。

お相手さんは2チーム編成で大きくメンバーを変えながらなので、主軸と控え中心との組み合わせもあると思うが、こちらは、合同でも総勢15人足らずで、中学生の中にはフル出場した選手もいたし、どの試合にも、3〜5人の小学生メンバーが入っている。よく頑張りました!と思う。

小学生たちも怪我なく試合を終え、ほぼほぼ初めての11人制フルピッチでのサッカーに、本数を重ねるごとにできることが増えていき、見ていてワクワクした。

ベンチは、上級生たちをうまく組み合わせて配置し、試合中に起きる問題は自分たちで考えて解決すしろよ、というコーチングが基本。
中学生たちは、ボールを奪われた後のカバー(原則、即時奪回)や、複数の相手に囲まれた時の逃げ道の作り方(平行サポート)、高さで下回る中での深い位置からの被スローインやコーナーキックの対応など、能力的に劣る選手をどう使うか、といった「闘い方」を学んだと思う。

選手主体の闘い方を重ねた先に、総合力で「勝ちに行く」のが本筋だと思う

「育成年代で勝利至上主義はよろしくない」という主張と、「勝利を目指すからこそ成長がある」主張がぶつかることがある。ある試合に向き合う時、ゴールから逆算して考えた場合の「最善策」が何なのか、の違いだと思うのだが、まず、たぶん設定している「ゴール」が違う。

その試合のゴールが「チーム全体の力を押し上げるための選手ひとりひとりの成長」の場合は、主軸も控えもなく、個々人の現時点の能力と、その試合で経験することで得られそうな成長を予測し、必要なポジション・タイミングで、「課題を与えて」試合に投入するのだと思う。これをやろうと思うと指導者は相当にサッカーと選手ひとりひとりの特徴や性格が見えていないと難しい。

その試合のゴールが「次の公式戦に向けた実践形式のトライアルで、結果によって選手選抜や戦術を決めたい」という場合は、公式戦で当たる相手チームの特徴や戦い方を分析した上で、「こうすれば上回る可能性が高い」と仮説を立て、それを実践できそうな選手を試合に送り出し、実行可能性を測りながら、実践が難しければ、選手を変えたり戦術を変えたりして、「これなら勝てる」と思える戦術と選手選抜の形をつくる。

その試合のゴールが「とにかくこの試合に勝ちたい、勝たなくては何も始まらない」という場合は、相手がどうであれ、とにかく自分たちが上回る可能性の高い選手選抜、戦術を優先する。そこには、次の試合に勝つ以外の未来はない。

どれも、間違いではないし、その、どれであっても成長はできると思う。選手もベンチも、どんなゴールを、目指すのかに応じて戦い方を変え、適応していくのが強さだと思うから。

日本代表に対して思うこと

アジアカップの日本代表は、期待通りの結果は出せなかった。
私は、それがチームだけでなく、我々サポーターも含めた現在地だと受け止めている。

いろいろな意見もあるが、今後のことを考えて、というような、選出や起用があっていいとも思っている。

ただ、「この試合のゴールは?」はぶらさずに設定してほしい。

「チーム全体の力を押し上げるための選手ひとりひとりの成長」

なのか、

「次の公式戦に向けた実践形式のトライアルで、結果によって選手選抜や戦術を決めたい」

なのか、

「とにかくこの試合に勝ちたい、勝たなくては何も始まらない」

なのか。

3つ目は、ワールドカップだと思う。だから、アジアカップは、ひとつ目や二つ目でも、三百歩譲って、良いと言おうと思えば言える。

ただ、最初に私たちには提示してほしいなと思う。そういうことなら、わかった、支持する、と言いたいのだ。

ウチのチーム

ウチのチームの指導陣のことは、かなり信頼している。

個人の成長にフォーカスすることも、次の試合の実践としてのシミュレーションも、高いレベルで構築できるスタッフだと思う。

だからこそ、「この試合に勝つために、このメンバーで臨むとしたら」と、ベンチがガチガチの本気になって戦術を用意する試合が見てみたい。

日本のサッカーを強くしていくためには、選手だけではなく、監督やコーチ陣が、「最終的なゴール」が何かを定め、その達成のために最適解を導き実行する、実行させる人間力を持つことが、不可欠だと思う。


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