記憶の上書き完了。
試合記録を遡ると、10年ここでは勝ててなかったらしい。そりゃ嫌な場所として記憶されてるはずだ。
特に去年はホントにつらかった。特定の選手を責めるような声がスタンドから上がることもツライ。チームのことも選手のことも嫌いになりたくないのと同じように、ファンやサポーター仲間のことも、好きでいたい。
ここのスタジアムの、客席スタンドを暗くして盛り上げる演出も苦手だ。特にアウェイゴール裏は明るくしてくれないので、しばらくの間、ホントに真っ暗になる。移動も足下が危ない。
「もうここに来るのはやめよう」と思うほどだった。
まぁ、来たけど。
その記憶がすっかり書き変わるのだから現金なものだ。今日は試合内容も結果も申し分ないし、首位だったライバルチームが引き分けたことでトップに抜け出た。
勝ち点も、勝敗分け数も、同数だが、得点数と失点数で上回ってるところが誇らしい。
試合後も、満席のゴール裏で迫力あるコールが続いた。辺りを見渡すと、メインもバックもゴール裏も、ホーム側は空席が目立つ(混雑を避けて早目に席を立つ人が多かった)のに、アウェイ側のゴール裏は、まだパンパンで、チームチャントやゴールを決めた4選手の個チャントを歌っている。
去年は同じ場所で、ホームチームの勝利の演出でスタジアム内が真っ暗になり、「君たちこそ主役」とばかりにホーム側のスタンドだけを照らしてたのを、真っ暗なスタンドから眺めていたというのに。
きっと今年も同じかそれ以上の演出プランを用意してただろうけど勝てなければ披露できない。機材も、リハーサルも、勝利後のキャンペーンも、すべて水の泡。勝負次第でボツになっていく準備の数々。
それはこちらも同じ。
過去に何度も、負けた状態から、やらざるを得ないアフターパーティーのようなイベントを、ヤケクソのように楽しんで帰ってきた。
サッカーで身につくスキルとして、「あっという間に次を見据えて切り替えられる」というのがあるのかも。
楽しい1日だった。
来年も必ず行く!
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