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「なんかいいな」が連鎖した話。

「新しい機械が入るので、できれば出社してサプライヤーさんのガイドを受けてね」という日。

わかりましたー、と返したは返したけど、打ち合せとか面接とか取材アポとか入ってて、ちょっと余裕ないんだよなぁ夜も予定あるし。
と、対応頂いてる最中、私は「お仕事集中🎧話しかけないでね」モードで過ごしてしまった。

そしたら私が耳を塞いでいる間にいい感じのことがあったらしい。夕方のショートミーティングでメンバーが話してくれたので、書いてみます。

素直に喜びの感情を出す担当営業さん

話はこんな感じだ。

各人の設定があらかた終わり、そろそろ引き上げようかという頃、納品とセットアップの完了確認のような資料だろうか、それに「サインをください」と担当営業さんが依頼してきた。

内容に問題ないことを確認し、サインをして渡したところ、「うれしい!こういうサイン直接もらうの初めてなんです!!」と、めちゃくちゃ自然に喜びの感情を出したんだそうだ。

それを見たうちのメンバーは、いいなぁ、新人さんなのかなぁ、ホントに嬉しいんだろうなあ、よかったねー!と自分まで嬉しくなってしまったそうだ。

夕方のショートMTG

私のチームでは、朝と夕方に15分の短いMTGをしている。主な目的は今日やることの報告と、何か問題あったら早めに相談してもらうこと。悪いことは言い出しにくいので、相談しやすく、こっちも気付きやすい仕組みとして、コロナでリモートワークが増えた時に導入した。

ちょっと前までは、朝に「今日やること」を話し、夕方に「今日やったこと」を話してたのだが、石川善樹さんがウェルビーイングに関する動画で、「1日の終わりにタスクの報告してる人います?それ、絶対やっちゃダメ」と言っていて、確かにな、と思って次の日にやめた。

以来、夕方は「今日はどんな1日だった?」を、やっている。

ツライことや腹が立ったことを話すこともあるけれど、多くは嬉しかったこと、達成感を覚えたこと、やったー!と思ったことを話してくれる。聞いてるだけで楽しくなってくるし、未完了タスクの洗い出しなんかより、よっぽど明日の活力につながるな、と実感してる。

その「今日のトピック」で、嬉しかったこととして前述の新人営業担当さんの話をしてくれたのだ。

自分の仕事からではないばかりか、お客さんでも取引先さんでもない、名前も知らない人の「嬉しい!」を見て、とっても幸せな気持ちになったらしい…そんなネタを選ぶこの子のことが、もう嬉しい。

連鎖して話が始まって

へええええ!と感心しながら聞いてると、もうひとりのメンバーが、確かに、初めてのことって嬉しいですよね、と自分のとある仕事の初めて話をしてくれて、わかるわかるわかる!と共感が広がった。

そして、みんなの「初めての仕事」が話され、さらに、なんで嬉しいんやろね、と理由を考えてみたり、あ、新人時代だけじゃないよね、初めて後輩ができた日とかも嬉しいよね、とどんどん話がつながっていった。

こういう「いいな」を増やしていくといいのかも。

最終的には、そういうコンテンツを作ったら、求職者さんの不安解消につながるのかも…どんな会社さんとか仕事なら合いそうかな、と企画につながりそうな話にまでふくらんでいった。

もちろん、本当に企画にしていくためには詰めることはたくさんあるけれど、ふとしたことからアイデアが浮かぶことってあるんだなぁということを目の当たりにした夕方だった。

サプライヤーさん、納品に来てくれてありがとう。忙しいオーラ出してガイドを上の空で聞き流してしまいごめんなさい。おかげで、めちゃくちゃいい感じの1日の終わり方ができました!

こんな感じの「いいなぁ」が増えていくのが、私のやりたいことなんだと思いました。おしまい。

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