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久しぶりのサネ

シティを見始めたのは17-18シーズンで、ウイングで活躍していた19番、レロイ・サネは大好きな若手選手だった。

長い手足を伸びやかに使って大きなストライドでボールを運んでいく姿はめちゃくちゃ早くて、めちゃくちゃカッコよかった。たぶん、まだ21〜22歳ぐらいだったはず。左足から繰り出すシュートも鋭さとスピードがあってサネの躯体と同じように伸びてゴールへ突き刺さっていくようだった。

3シーズン目に怪我がちになり出場機会が減ると同時に、W杯出場に向けて国内向けアピールも必要だったのか(たしかロシア大会は選出されずだった)、ドイツへの移籍が報じられるようになり、20年の夏にバイエルンへ移籍してしまった。

私自身は、ブンデスリーガはあまり観ないのでバイエルンに行ってからのサネの試合はほとんど観ていない。昨年のCLで当たった時と、代表戦(親善試合)ぐらいだろうか。相変わらずカッコいいなぁとは思ったけれど、前ほどの伸びやかさは感じなかった。

それが今日の同点弾は、あの頃のサネを思い出させるような伸びやかさ!カッコよかった。

(シュートを打つ時の後ろ姿、身体の使い方を見ると、「伸びやか」という表現を使いたくなるのがわかってもらえると思う。しなやかにしなって、それでいて強い)

サネは、実況と解説の方のお話によると、負傷からの痛みにより、国内リーグ戦2節はベンチ外で休養していたとのことなので、この日に照準を合わせての出場だったのかもしれない。

前半の最初の20分ほどなどは、マドリーはいつもどおりのスロースターター(相手の出方を見る時間)ぶりだった影響もあるかもしれないけれどバイエルン側の攻撃圧力が強く、サネも2度3度とチャンスシュートがあった。久しぶりのサネ躍動見れるかな〜と期待がふくらむ。

シティ時代のプレーと比べるとボールを中で受ける回数が増えたようで、きっとプレイの幅も広がっているのかな。

それから、前半は左がサネ、右がムシアラだったのを後半から逆に変えてた。トゥヘル監督が立てた戦術に応じてサイドに張ったり、中に侵入したりと役割が変わってるのかな。

そういえばゴールは、後半に入って右サイドに変わってから8分後だった。サイドで受け、カットインしての左足シュートだったから、トゥヘル采配があたったのかもしれない。

試合は、相変わらずの粘り強さを見せるマドリーが追いついて2−2ドローで終わった。1点目のクロースのスルーパス。決定機となったモドリッチの浮き球パスはさすがだった。ベリンガムがほぼほぼ消えてたので、もし前節のようなパフォーマンスだったらマドリー優勢だったろうな…。

1週間後のセカンドレグ、敵地ベルナベウに乗り込んでの勝負。今日のバイエルンホームは素晴らしい雰囲気だったけれど、ベルナベウもすごい雰囲気をつくってくるはず…。

セカンドレグ、また、躍動するサネが見たい。


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