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社員をつなぎとめるには?

私の勤めている会社は販売会社です。

技術部門と営業部門があり、私が在籍してるのは営業部。営業部門には20代の若い社員が多数在籍しており、男性が主です。

頻繁ではないんですが、飲み会の席で時折若い社員たちの声を聞くことがあります。

この給料で人生設計を立てられない。個人成績によって比例しない給料体系なので、どんなに成績が良くとも給料が上がらない。仕事量が多かったり面倒なお客様の担当は若手に押し付けられるとか。営業向いてる気がしない。仕事の楽しみって?

などなど、もうちょっとした愚痴ではなく立派な不満を聞いたことがあります。このまま会社が変わらなければ、会社に残る気ないだろうなあと感じました。

これからの会社を担う若い社員たちにこんな気持ちにさせてはいけないよ。と悲しい気持ちになりました。


社員をつなぎとめるには、手っ取り早いのは待遇面のなかでも給与をアップすることが一番でしょうが、それは難しい話だと思います。

私は一番は社員に❝希望を持たせてあげること❞なんじゃないかと思います。

仕事に対するやりがいを感じられるように。仕事内容が好きになれるように。働く環境が心地よいと思ってもらえるように。尊敬できる憧れの先輩がいるとか。一緒に会社を良くしていこう!とリーダーシップをとってくれる上司とか。会社の評価制度を明確にして、出世欲を刺激するとか。

これらの実現も非常に難しくて現実的ではないかもしれませんが、でも給与を上げるよりも実現可能ではないでしょうか。


私はアパレル店長をしていたとき、1年育成した社会人2年目の子たちから、

「私は店長と一緒にこの店を作り上げたと思っています。だから、お店に愛着があります。いま会社の待遇面に不満がありますが、すぐにこのお店を離れようとは思っていない。」

と言われたことがあります。

当時の会話したときは、実に複雑な気持ちになりましたが、(お店に愛着を持ってくれてるんだ!)と驚きました。私たちはわりと意見を交わし、オープンしたばかりの店を切り盛りしていきました。彼女たちは勇気を持って私に意見を言ってくれたのを覚えています。

彼女らは、自分自身が店に貢献出来ていて、作り上げたという自負が芽生えていたんだと思います。

20代だった私には、給与を上げたりして待遇面を良くすることは出来ませんが、店に愛着を持ってもらうことは出来ました。

だからこそ、❝希望を与える❞ことは実現出来るんじゃない?と信じられるのです。


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