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Pretty Uについて愛を語る。

初めまして、鎖骨と申します。まずは、この記事を開いてくださった画面の前の貴方に感謝を申し上げます。

出会い、捧げる。

先に述べておきたいことはこれはただのヲタクがある一曲についてダラダラと語るだけの記事、気持ち悪くない訳がない。私はこの記事一つにありのままの姿を詰め込んでお届けする予定だから、戻るなら今だという注意喚起と読みにくい文章がこれからダラダラと綴られることを先に謝罪し、初めていきたいと思う。

私は、SEVENTEENという韓国アイドルのヲタクだ。元々は違う界隈でずっとヲタクをしていた。というか私は幼い頃に友達としていた「シール交換」から、ヲタクの血が流れていたのではと感じている。長年に渡って染み付いた収集癖に、「推す」という仕事に生きる力を感じていた私が13人にハマることは難しいことではなかった。

始まりは友達の「セブチって知ってる?」の一言だった。その頃にはもうK界隈に身を沈めていたため、顔も名前も知らないが人数がやたら多いということだけは把握していた。

『ああ、分かる。大所帯グルでしょ?』

「そうそう、めっちゃオススメだよ!」

この時から私はもう13人に身体を捧げていたんだと思う。友達からセブチの写真を見してもらった時、天使だと思ったんだ。ウルシパのジョンハンが。いやいや、ウォヌじゃないんか〜いって?正直ウォヌは最後まで覚えれなかった。なんせ13人に慣れない言語の名前だ、覚えられる訳がない。

話が逸れたが、とりあえず当時の私はジョンハンに落ちたのだ。一度目の恋、俗にいう一目惚れだ。なんて綺麗な顔なんだろう、その言葉に尽きた。それから私は狂ったように13人について調べ始めたのだ。冒頭で話した通り、私は根がヲタクだ。気になったら寝る暇も惜しんで推し事を行うタイプ。三日ほどで全ての曲を聴き、それから二日ほどで全てのMV、13人の情報を調べ上げ、見事この身を13人に捧げたのであった。

その時はちょうどOh!My活動期だったため毎日アップされる音楽番組もすかさずチェック、見事ウォヌに二度目の恋をし、沼った訳だが本記事のテーマには関係ないので、Oh!Myのウォヌに沼った話は元気があれば今度書くことにする。

そして、三度目の恋をした

それからいそいそとTwitterを開設、ファンクラブにも入会し見事CARATになったのだが、正直当初はPretty Uに関してそこまで関心がなかった。ぶっちゃけ日本語だって危ういのに韓国語なんて分かるわけ...  って思ってたし、そもそもK-POP自体を洋楽感覚で聴いていた。なんか分からんけどお洒落だなあ...みたいな。私にとってはBGM感覚だったのだ。

ふと、なんとなく歌詞が気になった。なんで気になったのかははっきりとは覚えてない。リズムの良いこの曲に知らず知らずのうちに惹かれていたのかもしれないし、私がこの曲を好きになるのは決まっていたことなのかもしれない。

インターネットで日本語訳を調べてみた。今の時代は素晴らしすぎる、一つの曲に対して沢山の方が日本語訳をつけているのだ。(すごいな、私も韓国語勉強するか〜...)なんて呑気に考えながらページを開き、目を通した。衝撃的だった。

えっえ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!

こ、これってゴリゴリの恋愛曲だったの!?!?!??!?!

第一印象はこれだ。いやもちろんなんとなく予想はついていた。だって恋愛曲ってアイドルの鉄板だし。こんなアップテンポの曲しといて、失恋ではないだろうし。驚いたのはそこではない。MVの方だ。

ファンならきっと見たことがあるだろう。13人が街中にポスターを貼り、ファーストフード店を汚し、みんなでパーティーの準備をする。ある子たちは花火を、ある子たちはドライブを。最終的にはみんなが集まって、とっても楽しい!そういった輝かしい笑顔で遊んでいる、そんなMVだ。

このMVには、なにひとつ恋愛要素がない。ここに私は驚いたのだ。ひとつ例を挙げる。

これはPretty U活動後にリパケのメインとして出たメイン曲「VERY NICE」。この曲もPretty Uに続くゴリゴリの恋愛曲だ。好きな女の子に対する自分の想いを抑えきれない、君を好きになってから世界が変わって見える!まさにそんな歌。肝心のMVはまるで一人の女の子をみんなで奪い合う、どの子も女の子を振り向かそうと頑張っている、そういったところだろうか。

VERY NICEは歌詞の中身もMVの中身もなんとなくリンクしているが、Pretty Uはこの子が好きなのかな...?って思わせる、そんな登場人物がいないのだ。もう一度話しておくと、私は全部のMVを拝見した。もちろん、この曲も目を通したのだ。だからこそ歌詞とMVは大体がリンクするものだと思っていた私にとっては、してやられたと思った。

韓国語が分からない人がこのMVを見た時、きっとこの曲が恋愛ものだとは考えにくいだろう。なぜそう作ったのだろうか。深い意味はないのかもしれないが、私にはこのMVがなぜかたまらなく愛おしく感じてしまった。これが私の、三度目の恋だった。

青春の姿

よく13人は口を揃えて言う単語がある。「僕たちは青春だ」と。この言葉に間違いはない思う。なんてったって彼らは本当の青春時代を【SEVENTEEN】として過ごしてきたし、今でも青春の中で生きているからだ。彼らがデビューしたのは、2015年5月26日。最年長でも当時20歳、最年少はなんと16歳だ。遊びたい盛りの彼らはデビューという扉を開くためにきっとたくさんのことを犠牲にしてきただろう。

彼らはどんな苦楽も13人で過ごしてきた。心が成長していく中、隣にいたのはきっとメンバーだったのではないだろうか。彼らにとってメンバーは、お互いを支えながら切磋琢磨してきた戦友であり、親友であり、家族なのだろう。想像するだけで胸が苦しく、エモい。

私は、そんな彼らの青春を具現化しているのがこのMVのような気がして仕方がないのだ。

まず、このMVは倉庫のシーンから始まる。

使われていなさそうな倉庫の重たい扉を開き、車から降りてくるメンバー。からのハイタッチ。やめてくれや。まだ始まって10秒も経っていない。

その次には建物の中でのシーン。

エレベーターの中や壁にポスターを貼っていくシーンだが、誰かの目を気にしながらポスターを貼り、慌てて階段を駆け登っているようにも見える。本当は張り紙禁止のところでポスターを貼っているのか...?など最初から見応えがありすぎるのだ。非常に困る。私には目が二つしかないというのに。

そしてその次には、ファーストフード店で食事をするシーンに切り替わる。

元々食事をしていたメンバーのところに、倉庫組がやってくる。そーっと近づくミンギュがウジの顔にハンバーガーを押し付けるところから、ハンバーガー戦争が起こるのだ。なんだこれ。楽しそうがすぎるだろ。マスタードやケチャップを飛ばして、メンバーも店内も汚れ切っている。そして誰かがその戦争に気づいたのだろうか。みんな駆け足でお店を出ていく。

ここまでで注目してほしいのは、メンバーの全員の顔だ。どのシーンもみんな笑っている。眩しいくらい、心から楽しんでいるような輝かしい笑顔を浮かべているんだ。

冒頭のみに触れてみたが、このMVでは終始笑顔の13人が存在する。そしてみんな誰かから逃げているのだ。まるで悪戯をしていたら母親に見つかっちゃった!みたいな可愛い子供のように。

これは個人的な考えだが、彼らはきっと大人から逃げているのではないかと思う。上記で述べたシーン以外にも、ボーリング場でレーンのところを歩いてみたり、屋上らしきところで飲み物を浴びてみたり、交通機関内でも楽しそうに走ったり踊ったり、はしゃいでいる。

これらは全て、やってはいけない事だよと教えられてきたことではないだろうか。はたまた暗黙の了解的なもので。大人になれば、やってみたいと思ったとしても、やっちゃダメなことは先に視線が気になるものだ。そして先を見据えてしまい、先を考えてしまう。例え一緒にやってくれそうな仲の良い友人が側にいたとしても。

学生時代、ダメだと言われてもダメな理由が分からなかった。やりたい事は全部しろというくせに、いざやろうとするとそんなことしちゃだめだという、そんな矛盾を並べる大人もいた。

そんな大人が嫌いだった。こんな大人になんかなるもんかとも思った。きっとこれは誰もが通る思春期や反抗期、正直見ていてすっきりとした気分になった。ああ、私たちが出来なかったことを彼らがMVで叶えてくれている。私はそう思えたのだ。

大人という、ルール。矛盾。

彼たちはそんなものから「捕まるもんか」そう笑っているように見えた。

青春の壁

だからといって彼たちも小さな子供じゃない。当時平均年齢19歳だった彼たちも、大人になる瞬間が目前に迫っている。

MVの中盤、こんなシーンがある。キャンプファイヤーをするシーンだ。始まりからずっと笑顔で走りまくっていた彼らが暗い顔をしている。約4分のMVだが、唯一このシーンだけ笑っていないのだ。

「青春は永遠じゃない。」必ず始まりには終わりがある。彼らにもこの楽しい時間が、青春が、永遠に続かないということが分かっているのではないだろうか。... 青春は、終わりがあるから儚いんだ。

頭では分かっていても受け止められない。体と心が受け止めきれない。誰もが通るそんな道を、MVの13人はきっと頑張って通っているんだ。

それでも永遠を願う

このMVのラストスパートを見てほしい。よく見てみるとこのパーティーに参加しているのは、13人と同世代のようにも感じる。そんな13人を含む彼たちが、ずっと変わらない笑顔で無邪気にはしゃいでいるこのシーン。全員で粉まみれになって、プールに落とされても、全員が楽しそうだ。見ていてこちらもワクワクしてくるくらい楽しそうなのだ。

そしてこのMVで一番注目したいシーン。MVでいうと、終盤の3:48である。

13人が仰向けで、円になった状態。終始このMVで見せてくれていたあの眩しい笑顔を天井に向けて、このMVは幕を下ろすのだ。

えっえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜......!!

待って........... 何それ.......................................................

ズルすぎんだろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜;:したよね。

だってこんなの永遠を望む他ないじゃないか... こんな皆の姿見ちゃったらさ... お前ら一生幸せでいろ... するやん。

終わりがあるからこそ儚く美しい青春。きっと経験した人だからこそ、こう思ってしまうのだろう。「永遠に続け」と。当時平均年齢19歳だった彼ら、13人が共に青春時代を過ごしてきたからこそ表現することができた等身大の思春期の悩み、そして仲間と過ごした大切な時間

10代の頃の記憶と共に心にしまった、そんな暖かい思い出がこの『Pretty U』のMVに詰まっていると私は考える。

健気で甘酸っぱい

さて、ここまでMVについて語ってきたが私がこの曲を愛する理由はMVだけじゃない。歌詞である。今までK-POPをBGM感覚で聴いていた私だが、日本語訳をみるのは好きな方だった。歌詞の意味を知らずに一度ミュージックを聴き、日本語訳を知った後にもう一度聴く。J-POPに比べて海外の曲は二度楽しめるから、最高だと思う。

本題に戻そう。蓋を開ければゴリゴリの恋愛曲だったPretty Uのイントロはジュン、そして我が推しのウォヌから始まる。

할 말이 많은데
정리가 잘 안돼
도와줘 SOS 하나 둘 셋 넷
言いたいことは多いのに
うまく伝えられない
助けて SOS 1、2、3、4

  盛大に待てや。

おいおいおいおい、すでに可愛いのが溢れてるじゃねえか。

好きな人に言いたい言葉は多いのに、目の前にすると頭が真っ白になって上手に伝えられないその気持ち、もうイントロのこの一文で全て共感の嵐なのだ。だがもう少し歌詞を見てみよう。

어떤 표현법을 써야만 내 맘이 전해질까
마음을 꺼내서 너에게 복사해 붙여야 하는 건가
どんな表現をしたら 僕の気持ちは伝わるのかな
僕の気持ちを切り取って 君に張り付ければいいのかな

か、可愛いがすぎる。

僕の気持ちを切り取って君に張り付けたら伝わるのかな?なんて、誰が考えるのよ。好きで好きでたまらないんだけど、どう伝えるべきなのか。直向きに考えるその姿を想像しただけで、もう私の心は爆発寸前だというのに。

어느 멋진 날에 나에게 짠하고 나타나선
내 맘을 취하고 시선을 빼앗고 넌 욕심쟁이
ある素敵な日に 僕の元にジャーン!って現れて
僕の心を掴んで 視線を奪うだなんて 君は欲張りさんだ

木っ端微塵だぜ、私の心臓。

な、なに.........?欲張りさん.....???? 思わずそうか、私って欲張りさんだったんだ.... してしまいそうになるこの一文。たまらなく可愛すぎて私の身体が機能していない。欲張りさんの余韻がまだ身体を支配しているが、このままだと進まないのでここから怒涛の可愛さを連発する。目の前の貴方も溺れてほしい。


내가 하고 싶었던 말은 Don't take this the wrong way
But 너 말곤 안 보여 Your so ice ice baby
At the same time 넌 날 녹여
Just can't get enough 날 너에게 숨김 없이 보여주고 싶어
僕が言いたかった言葉は Don't take this the wrong way
But 君しか見えないよ Your so ice ice baby
At the same time 君は僕を溶かすんだ
Just can't get enough 僕を包み隠さず君に見せたい
우린 서로를 선택했고 나노 단위로 집중해
널 볼 때 난 숨이 체할 것 같아 평소엔 안 그러는데
僕たちはお互いを選んで ナノ単位で夢中になってる
君を見ると息が止まりそうになるんだ いつもはこんなんじゃないのに

たまらんだろ。ずっと言葉が甘い。いや甘酸っぱいの方が正しいかもしれない。この歌詞に出てくる主人公はきっと頭じゃなくて心が、身体が好きな人に恋をしているのだ。なんてフレッシュで甘い恋なのだろう。

예쁜 말 모두 모아서 따다 주고 싶은데
너너너 앞에 서면 자꾸 들어가는 말
새벽에 물을 마시면서 혼자 다짐해 나는 너에게
턱 끝까지 차 올랐던 그 말을
내일 꼭 하겠어 너 예쁘다
綺麗な言葉を一つ残らず集めて 渡してあげたいのに
君を前にすると出てこない言葉たち
夜明けに水を飲んで ひとり決意したんだ 僕は君に
喉まで出かけていたその言葉を
明日 絶対伝えるんだ 『君は綺麗だよ』

死   ん   ど   る

遂に差し掛かったサビ。私この曲を好きな最大の理由。

この世にある綺麗な言葉を全てかき集めて伝えたいのに、緊張で何一つ出てこない言葉たち。きっといっぱい伝えたいだろうに、もどかしさでいっぱいなんだろうな。明け方に水を飲んで、気持ちを落ち着かせて明日は絶対に伝えると決意した。『君は綺麗だよ』という言葉を。

このサビの何がすごいって、とても想像しやすいところだと思う。夜明けという時間を指す単語が入ることで、きっと彼は一日中悩んでいたことがわかる。そして、そのくらい好きな人のこと考えているのだ。好きで好きでたまらない。そんな気持ちが伺える。

そんな好きな人に伝えたい言葉は「好き」でも「愛してる」でもない。『君は綺麗だよ』なんだ。こんなにも甘くて素敵な歌詞はあっただろうか。好きや愛してるという一方的な気持ちではなく、綺麗だよという愛おしく甘い言葉。

この言葉をどんな人から言われても気分を害することはなかなか少ないだろう。しつこいが何度でも言う。好きじゃない、綺麗だよの言葉なんだ。本当に心の底から伝えたい言葉は君は綺麗だよの言葉だったのだ。この主人公は好きな人に心から惚れている。全然羨ましい。愛しいがすぎる。

私は、この主人公が好きな人に伝えたい「君は綺麗だ」の言葉に惹かれてしまったのだ。だが、この曲はまだまだ続く。なんとまだ主人公の気持ちは止まらないのだ。

감기에는 약 배고프면 밥 너 에는 나
처럼 사전에 널 찾으면 나로 정의됐음 좋겠단 말이야
근데 오늘은 대체 어떻게 해야 돼
風邪には薬 空腹にはご飯 君には僕
そんな風に辞書で ’’君’’ を探したら 僕って定義されてたらいいのに
ところで今日は一体どうしたらいいんだ
인터넷에다 물어볼까 어떤 옷 또 어떤 곳
공부를 이렇게나 해볼 걸
ネットで質問でもしてみようか どんな服?どんな場所?って
いろいろ勉強してみるんだ

Pretty Uの中でも有名なエスクプスのパート「辞書の中で君には僕って定義されてたらいいのに」こんな表現、一体どうやったら思いつくのだろうか。

ネットで勉強するだとか、今日はどうしたらいいんだ!とか、一個一個が可愛すぎる。主人公の頭の中が好きな人で埋め尽くされているこの感じがビシビシと伝わってきて、こちらもソワソワしてきてしまう。

ここから2番目のサビが始まり、一気に終盤へと駆け足で進んでいく。サビを飛ばした後の部分から、また注目してみよう。

I can't take it no more 할말은 있는데
I can't take it no more 지금 하려고 해
I can't take it no more 편지를 쓰려다가
I can't take it no more 못 참겠어
I can't take it no more 話があるんだけど
I can't take it no more 今伝えようと思う
I can't take it no more 手紙を書こうとしたんだけど
I can't take it no more じっとしてられないよ

きた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

遂に.....!!遂に伝えようとしている....!!

手紙じゃなく、自分の言葉で頑張ろうとしている主人公に思わずこちらも手に汗を握ってしまう......!!

Baby you're my lady
너의 마음속을 달려가는 중인데
Baby 이제 거의 다 왔어
Baby you're my lady
君の心の中を駆け巡っている途中なんだけど
Baby もうすぐ着くよ
새벽에 물을 마시면서
혼자 다짐해 나는 너에게
夜明けに水を飲みながら
ひとり決意したんだ 僕は君に
영화처럼 달콤하고 예쁜 그 말
몇 날 며칠 밤새 연습했던 그 말
내일은 꼭 두 주먹을 꽉 쥐고 말 해주고 싶어
映画のように甘くて綺麗なその言葉
何日も何日も一晩中練習し続けたその言葉を
明日は必ず拳を握りしめて 言ってあげたい 
너 예쁘다
『君は綺麗だよ』

〜〜〜〜〜〜完〜〜〜〜〜〜


いやいやいやいや、まだ終わってない。まだこの曲は終わっていないが私は終わりを迎えてしまっている。言いたいことはたくさんあるが、とりあえず最後まで走り切る。

Does she love me Does she love me not?
하루 종일 세고 있어 꽃잎만
Does she love me Does she love me not?
꽃잎은 내게 어떤 답을 전해 줄까?
Does she love me Does she love me not?
一日中数えているよ 花びらばかり
Does she love me Does she love me not?
花びらは僕にどんな答えをくれるんだろう?

走り切った...........

頼む..... この感情はどこにぶつけたらいい.....

終始心が弾むようなリズムを刻んでいたこの曲の中身を覗いてみたら、こんなにも健気で甘酸っぱい姿をしていただなんて想像できただろうか。私にはできなかった。できたとしても、こんなに良い歌詞だとは思わなかっただろう。そのくらいこの曲は、頭の先から足の先まで好きな人の想いで沢山詰まっているのだ。

ちなみにSEVENTEENの曲のほとんどがメンバーであるウジが軸となって作成されている。このPretty Uもウジが軸となり、エスクプス、バーノン、スングァンも作詞に参加している。そして毎度お世話になっている事務所の先輩であるボムジュさんもだ。

MVの話をした時に、当時の彼らの平均年齢は19歳と話した。この時ウジは20歳、と言うことは19〜20歳にこの歌詞を書き上げたということになる。本当に開いた口が塞がらないとはこのことだと感じた。

この歌詞の中でも「君は綺麗だよ」という言葉を、映画のように甘く綺麗な言葉と指している。本当に甘い。甘すぎる。ただ胸焼けを起こす甘さではなく、爽やかな歌詞に仕上がっているというのがこの歌詞の最大なポイント。

そして一つ一つの表現がとても素敵なのだ。特に最後の歌詞に注目したい。

Does she love me Does she love me not?
一日中数えているよ 花びらばかり
Does she love me Does she love me not?
花びらは僕にどんな答えをくれるんだろう?

「一日中数えているよ 花びらばかり」

「花びらは僕にどんな答えをくれるんだろう?」

ここでは花占いをしているのだろう。好きな人が自分のことをどう思っているのか、花びらから教えてもらおうとしているのが想像できる。ずっと可愛い。この曲の主人公はずっと可愛いくて、心が澄み切っている。

大人になってからこんな恋をしたことはあっただろうか。

好きな人のことを考えるだけで心が満たされ、無我夢中で恋をしている。歳を重ねていくと段々とそういった恋が難しく感じてくる。好きな人のことだけを考えていられる環境じゃなくなってくるからだ。

この曲はいわゆる、学生のうちにできる恋といえるだろう。

私は、ここでもまた等身大が描かれているように感じたのだ。

平均年齢19歳だった彼らが、学生時代真っ只中だった13人がこの全身全霊で恋をしている主人公の歌を見事に歌い上げている。こんなにエモいこと他にあるだろうか。いや、ない。前でも後でもない、この時の彼らだったから務まることができた歌だったと思う。

この歌詞には、好きな人を想う気持ち学生ならではのフレッシュで健気な姿が綴られている。

13人だけのミュージカル。

今までMV、歌詞の内容に触れてきた。正直私はめちゃくちゃ疲れている。慣れないパソコンを使って作成しているからか誤字がひどい。そして目、頭、肩となかなかガタがきているのだが、ここまできたら最後まで頑張りたいという気持ちだけで文字を打っている。明日提出の課題を放って。

残るはダンスだ。SEVENTEENの舞台を何かしらの方法で見たことがある人は分かるだろうが、なんせSEVENTEENのダンスはクオリティがすごい。普通13人もいればダンスが揃わないことが多いのだが、彼らには乱れという言葉を知らない。13人全員が綺麗に揃っているのだ。怖いくらいに。

これは本記事とは関係ないが、これを見たらダンスに一切ズレがないことが分かる。時間があれば見てほしい。

そして本題のPretty U のダンス。私が説明するよりも見てくれた方が早い。これを先に見てほしい。

これはPretty Uのダンス練習動画なのだが、初見だとまず!?!?する。

だってアイドル自らがスタッフをしているのだ。今までこんなアイドルがいただろうか。私は日本のアイドルで自らセットチェンジするグループを見たことがない。

この曲のダンスはまるでミュージカルを見ている気分になれると思う。というか始まりからなんかワクワクする。ただ身体で踊るだけじゃない。ソファを使って踊ってみたり、みんなで本をたらい回ししてみたり、この曲は見ている人を飽きさせない作りになっているんだ。なんて素晴らしいダンスなんだろう。

そして何よりみんなの表情作りが大天才すぎる。デビューして1年が経とうとしていた彼らが、この一曲で既にたくさんの表情を作ることができる。ただ忙しないというわけじゃない、この曲のリズム、雰囲気、そして歌詞一つ一つに表情を作り替えることができているんだ、まだ1年にも満たなかった彼らが。こんなに末恐ろしいことがあるだろうか、とんでもないグループが爆誕した...ともし私が同業者ならそう思っていただろう。

13人という大人数を生かし、若さならではのパワフルな力とフレッシュな笑顔で踊りきるパフォーマンスは13人にしかなせないものなのだ。

輝く涙、輝く笑顔

デビューして既に3作目のアルバムを発売していたSEVENTEENだったが、実はこのPretty Uが初めて音楽番組で一位を飾った曲だった。

日本よりもアイドル社会が進む韓国は、有名な音楽番組が6つある。感覚で言えば、ほぼ毎日Mステが放送されている感じだ。その音楽番組では必ず人気投票や円盤の売上枚数などを足した総合計で他の事務所のアイドルと競い合う。

音楽番組に出演できることももちろんすごいことだが、アイドルはこの音楽番組で一位をとることを必ず夢見る。そして同時にそれを目標とするのだ。

なんでそんなに一位にこだわるかという話は長くなるので置いといて、SEVENTEENも一位を夢見るグループの一つだった。新たなスタートをきり、がむしゃらに夢に向かって走り続けていた途中の出来事だったのだ。

初めての一位。いろんな思い出と感情が込み上げてきたのだろう。みんなが円になって涙を流しながら、ファン、家族、スタッフ、社長、13人に関わる全ての方達に感謝と愛を述べている。私たちも涙なしでは見られないそんな瞬間だった。

2016年5月4日、彼らはPretty Uで初めての一位を飾り、その後5月11日にも二度目の一位を飾って、輝く笑顔でPretty Uの活動は終了した。

彼らにとっても、ファンにとっても、Pretty Uは、SEVENTEENという大きな歴史の中でも強く残る思い出深い曲になったのだ。

青春の一ページ

私がこの曲を愛おしく感じてならないと言った言葉を覚えているだろうか。長々と語ってきたが、結局私が言いたかったことはこの曲はSEVENTEENの青春そのものだということだ。

もちろん、他の曲もそうだと思う。どの曲もメンバーが努力して作り上げてきた最高傑作。現に13人の曲に惹かれて、好きになったというファンは世界中に沢山存在するし、またそのことが13人の曲の素晴らしさを物語っているだろう。

ただ、私はこの曲に心から恋をした。本当にただそれがきっかけだった。

当たり前のことだが、Pretty Uは恋の曲だ。だがMVではそんなことを感じさせない、13人がただひたすらにはしゃぐ姿が映し出されている。

一体なぜなのか。

無我夢中になって好きな人を想う、仲間とずっと笑って過ごすかけがえのない大切な時間、このまま変わらないでいたいという願い、大人になるという大きな一歩悩み

こういった等身大な10代の姿が全てこの一曲に詰め込まれているのではないかと私は考える。

そしてこの曲を通して、10代の彼らを叶えた。どんな苦楽も共に過ごしてきた仲間と。沢山の時間を使って努力してきたこので。

彼らがこの曲で一位を飾ったことは偶然ではない、運命で必然的なことだったのだ。

そんな10代の青春を経験し、今でも変わらずに青春の一ページを書き続ける彼らに大きな声で伝えたい言葉がある。


君たちは、綺麗だ。


最後に

本当にダラダラとPretty Uについて語ってきた。きっとここまでちゃんと読んでくれた人はいないだろう。これは私の考えで、私の欲やらも交えた文章だ。こんな考えもあるんだな程度に見てくれたら嬉しい。

フォロワーさんに書いてみてよ!と勧められ、隙間時間にでもと思って始めたが思っていたよりもするすると書けてしまったのでデビュー6周年記念に出すことにした。最初から最後まで読みにくい文章を並べてしまって申し訳なくも思うが、個人的には満足している。6周年に出すものか...?とも考えたが、まあこれも記念でいいかな。

ここまで読んでくださった画面の前の貴方に再度感謝を申し上げます。

SEVENTEEN デビュー6周年、おめでとう。



20210526 

鎖骨


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