190517セッション『キョート発ネオサイタマ行き急行列車』

2019年5月17日に行われたセッションのリプレイです。
(NM:古矢沢=サン)
遊んでいただいた皆さんありがとうございました!
※実際のログの編集や描写追加などあります。

導入
あなたたちはキョートでの視察を終え、列車に乗って帰還する最中である。
今回のミッションは、特につつがなく終わった。めぼしい情報もなく、危惧されていたザイバツニンジャとの交戦もなかったため、ボーナスは期待できないが、このまま帰還すればそれなりの報酬は与えられるだろう。

キョート発ネオサイタマ行き急行列車 車内ではキョートからネオサイタマへ向かうサラリマンや観光客たちが思い思いの時間を過ごしている。その中でただならぬアトモスフィアをまとう4人の男女の姿が…。
ポーカーフェイス
「ア~ア、結局収穫なしだったッスねぇ~。」
カードをシャッフルしつつ窓の外を見るニンジャあり。

◆ポーカーフェイス (種別:ニンジャ)        PL:Wolfram
カラテ		6	体力		6
ニューロン    	1	精神力		1
ワザマエ		6	脚力		3
ジツ		1	万札		0
DKK       0    名声        0
ジツ・ソウル:近接格闘系ソウル
生い立ち:ジンクス
							
◇装備や特記事項
ZBRアドレナリン注射器

ギャンブル好きの無軌道大学生にディセンション。常にトランプを持ち歩いており
仲間内でのギャンブルやカラテをまとわせてスリケンとして使う。
カードを5枚引き役ができているかいないかで運勢を占うジンクスがある。

クロッチタトゥー「崇高なるエルザエム様、今日もあなた様のご加護のお陰でつつがなくミッションを追えることができました…」
前の座席では小声でつぶやきながら静かに神に祈りをささげる女ニンジャ。

◆クロッチタトゥー (種別:ニンジャ)        PL:ほのぽっぽ
カラテ		3	体力		3
ニューロン    	5	精神力		5
ワザマエ		6	脚力		3
ジツ		2	万札		0
DKK       0    名声        3
ジツ・ソウル:カナシバリ・ジツ
生い立ち:レッサー・ソンケイ
							
◇装備や特記事項
カタナ

下腹部に邪悪なタトゥーを刻んだヤクザアサシンニンジャ。
聞き慣れぬ「神」を信奉しており、今まで彼女が殺してきた犠牲者達は
皆「神」に供物として捧げられたと嘯く。「神」の忠実なる僕として
一切の罪悪感なく行動する狂信者。

ヒルシュケーファ「……チッ……」
後方では苛立たしげな舌打ちが。今回のミッションで収穫がなかったからか?否、クワガタムシがカブトムシに負けているところをキョートで見てしまったのだ。

◆ヒルシュケーファ (種別:ニンジャ)        PL:T1000G
カラテ		5	体力		5
ニューロン    	2    精神力		2
ワザマエ		2	脚力		3
ジツ		2	万札		5
DKK       2    名声        0
ジツ・ソウル:キング・オブ・スタッグ・ニンジャ(サソリ・ニンジャクラン読み替え)
生い立ち:指名手配犯		
					
◇装備や特記事項
カタナ2刀流

キング・オブ・スタッグ・ニンジャのソウル憑依者を名乗る謎のソウカイニンジャ。
クワガ流ツヴァイ・シュヴェルト・ジツを用い、スタッグソードと呼ばれるやや短めのブレード
を持つカタナを二刀持ってイクサする。常に謎の自信に満ちており、制御することは困難。
クワガタムシ連続殺人事件を起こした張本人でもある。彼のワザマエは高いとは言えない

アサルトメイル「大して得られるものはなかったな。交戦の一つや二つは覚悟していたのだが……」
4人の最後方に陣取るのはグレーターヤクザ…いやニンジャだ。

◆アサルトメイル (種別:ニンジャ)        PL:Ytti
カラテ		7	体力		6
ニューロン    	5    精神力		7
ワザマエ		8	脚力		4
ジツ		3	万札		32
DKK       3    名声        6
ジツ・ソウル:ムテキアティチュード		
					
◇装備や特記事項
テッコ、ヒキャク、ブーストカラテユニット

 元はソウカイヤ傘下のヤクザクランのテッポダマで、ヒキャクを用いた常人離れした勢いでの
敵陣突破はオヤブンからの覚えも目出度く、出世頭であった。
グレーターとしての昇格試験も兼ねたカチコミで敵ヤクザからの集中砲火を受け、
仲間共々瀕死の重傷を負った時にニンジャソウルに憑依。
トドメを刺さんとする敵ヤクザの銃撃をムテキで受け止め、怯んだ隙に全員返り討ちにし、
カチコミを完遂した。その後グレーターに昇格する代わりにソウカイヤに招聘された。

ポーカーフェイス「こりゃ、ボーナスは期待できないッスかね…と」
シャッフルを止め、カードを5枚引く…ワンペアだ。
ポーカーフェイス「おっと、ワンペア。まぁ、ブタよりはマシっスかね。」
ご機嫌でカードを山に戻す。彼のジンクス的には幸運が向いているようだ。
(生い立ちのジンクス効果により精神力+1)
ヒルシュケーファ「……収穫はなかったなァチキショ……カブトムシ……!」
クロッチタトゥー「皆様、本日はお疲れ様でした。後はトコロザワ・ピラーに帰るだけ。」
クロッチタトゥー「皆様にもエルザエム様のご加護がありますよう。」
ヒルシュケーファ「……ハッ、帰ったらまずは忌々しいカブトムシ気取りどもを俺のクワガ流キリングアーツでぶっ飛ばす。それだけだ」
ポーカーフェイス「アーハイ、ドーモ。」(エルザエム様…?カブトムシ…?座る席間違えたッスね)
彼の席は二人の狂人に挟まれていた。
アサルトメイル「気にするな。よくいるんだこういう手合いは」
裏社会だけでなくソウカイヤにも慣れているであろうアサルトメイルがフォローする。
ポーカーフェイス「マジッスカ…。ソウカイヤも人間関係大変そうッスね」
アサルトメイル「折角だ、俺にもカードをくれ。ポーカーでもしようや」
ポーカーフェイス「お、オニイサン話が分かるッスね!んじゃ一勝負行きましょうか」
賭け事を振られて喜ぶポーカーフェイス。さっそくカードを配る。

古矢沢/NM:折角ですし、ポーカーの結果はダイスで決めますか。1d100で高い目を出した方が勝ちとします。
ytti/アサルトメイル:よぅし  1d100=43
ytti/アサルトメイル:ウーム、渋い
Wolfram/ポーカーフェイス:1d100=1
Wolfram/ポーカーフェイス:アッハイ

アサルトメイル「ッチ、6と8のツーペアだ。そっちはどうだ」
ポーカーフェイス「…ブタだったッス。」
アサルトメイル「お、おぅ……残念だったな」
ポーカーフェイス「今回の報酬から1万渡すッス…。」
アサルトメイル「オッ、ありがとよ」

不意に列車の中に、一陣のカゼが吹いた。

クロッチタトゥー「……おや?」
アサルトメイル「……ん?」
ヒルシュケーファ「アン?腐れムシでも飛んでんのか?」
ポーカーフェイス「ん…?」舞うカードをニンジャ器用さで集める。
次の瞬間、あなたたちの目の前には赤と青のマントに身を包んだ、二人のニンジャが立っていた。そのマントには、禍々しきザイバツ・シャドーギルドのエンブレムが描かれている。
「ドーモ、クレナイマントです。」

◆クレナイマント(種別:ニンジャ)
カラテ     4  体力    4
ニューロン   3  精神力   3
ワザマエ    2  脚力    2
ジツ      0  万札   10
スキル:『特殊近接ステップ』
装 備:『ガルシア(カタナ)』

「ドーモ、グンジョウマントです。」

◆グンジョウマント(種別:ニンジャ)アイコン:グ
カラテ     4  体力    4
ニューロン   2  精神力   2
ワザマエ    3  脚力    2
ジツ      0  万札   10
スキル:『トリガーハッピー』
装 備:『ノーカスタム・ピストル』

◇ノーカスタム・ピストル:遠隔武器、拳銃、ダメージ1。

クレナイマント「その下賤なる脚でキョートの地を踏み荒らした罪は重いぞ」
グンジョウマント「偉大なるロードの命において、お命頂戴いたす」

「「「アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」」」
他の乗客たちは突如として目の前で起きた超常現象を前に失禁!

アサルトメイル「ドーモ、アサルトメイルです。今更現れやがったかザイバツ共がァ……」
クロッチタトゥー「ドーモ、クレナイマント=サン、グンジョウマント=サン。崇高なるエルザエム様の忠実なる僕、クロッチタトゥーです。」
ポーカーフェイス「おぉっとぉ…こりゃボーナスッスかね。さっきの負け分取り戻せそうッス。ドーモ、ポーカーフェイスです!」
ヒルシュケーファ「アァ?何でここにカブトムシ気取りどもがいるんだ?」
ヒルシュケーファ「いや違うな、組織の腐れた働きアリどもだったか。ドーモ、クレナイマント=サン、グンジョウマント=サン。俺の名はキング・オブ・スタッグ・ニンジャ」
ヒルシュケーファ自然界の帝王だ
クレナイマント「自然界の帝王とは、また大きく出たものだ」
グンジョウマント「自然とは我らに支配されるべきもの、頭を下げよ」
ヒルシュケーファ「働きアリどもはそうやって女王アリに接しているのか?女王アリがかわいそうだぜ」
アサルトメイル「大きく出たはこっちのセリフだ。高慢ちきなザイバツニンジャ共がァ……覚悟はできてんだろォな……?」
クロッチタトゥー「ロード・オブ・ザイバツだかなんだかしりませんが。天に君臨されるのはエルザエム様のみ、不敬ですよ。」
クレナイマント「女王アリとは。我らが仕えるのは、マスター・テイルウインドとグランドマスター・パーガトリー」
グンジョウマント「そして、偉大なるロードその人のみ」
ヒルシュケーファ「はぁ……そうみたいだなァ。そいつらも俺のクワガ流キリングアーツの前には敵わないんだ。なんでだと思う? 俺はキング・オブ・スタッグ・ニンジャだからだ」
ヒルシュケーファ「そう、俺はクワガタムシのニンジャだ」
クレナイマント「無礼な!」
グンジョウマント「その傲慢の代償は死であると、身をもって知れ」
ヒルシュケーファ「お前らが身をもって知れ、腐れ働きアリどもがァ!」
クロッチタトゥー「悔い改めませんか。仕方ありませんね。」
クロッチタトゥー「あなたたちの血と腸をもって供物とし、エルザエム様に赦しを乞いなさい。お覚悟を」
ポーカーフェイス「こっちにもどういうわけかはわかんないッスけど、そういうわけッス!覚悟しろ!」

◆戦闘開始◆

まず動いたのはクロッチタトゥー。グンジョウマントへ接近し油断ならぬフェイント斬撃!
クロッチタトゥー「イヤーッ!」
グンジョウマント「ヌゥーッ!」グンジョウマントは飛び退いて回避!
グンジョウマント「姑息な手を、だが、見たところ大した太刀筋でもないようだな」
クレナイマント「この人数を見たときは一瞬ひやりとしたが、なんということもなさそうだな。貴様らの首を持ち帰り、冷や飯ぐらいともおさらばだ」
グンジョウマント「油断するなよ。クレナイマント=サン」
クロッチタトゥー「ふふ…それはどうでしょうか?」
ヒルシュケーファ「ひやりしたか。お前は間違ってなかったみてぇだな」
アサルトメイル「舐めんなよテメッコラー……」
アサルトメイルが決断的速度でグンジョウマントに近づく。
アサルトメイル「ザッケンナコライヤーッ!」サツバツ!致命的なヤクザキックだ!
グンジョウマント「グッ……!イヤーッ!」かろうじて回避!グンジョウマントのメンポの奥を、汗が流れる!
グンジョウマント「この程度!」
アサルトメイル「……外したァ……?ナマッコラー……スッゾコラーッ!」
ヒルシュケーファ「アリがカブトムシ気取ってんじゃねぇぞコラー!」
クレナイマント「これ以上の追撃はまずい!まずはそこの胡乱なニンジャから死んでもらおう!」特殊近接ステップでヒルシュケーファに近づきフェイントを交えた斬撃を繰り出すも、ウカツ!相棒の危機という状況への焦りからか太刀筋が乱れ、本命の斬撃は届かず!
ヒルシュケーファ「キング・オブ・スタッグ・ニンジャを恐れよ!」
クレナイマント「クソッ!こんな時に!」
ポーカーフェイス「太刀筋はドッコイドッコイって感じッスねぇ~?」
アサルトメイル「雑魚がァ!とっとと片付けてやらァ!」
斬撃を外し、動揺するクレナイマントにヒルシュケーファの反撃が迫る!
ヒルシュケーファ「イヤーッ!」スタッグソードでクワガタムシめいた強烈なハサミアタック!
クレナイマント「グワーッ!?グワーッ!!」体力4→2
ヒルシュケーファの斬撃にクレナイマントの体がよろめく…次の瞬間!
突如として、貨物室の扉を突き破って表れた黒いスライムオバケめいた触手が、クレナイマントの体を刺し貫いた。
クレナイマント「え……?」
アサルトメイル「アァ……何だァ?」
クレナイマント「アバッ、アバッ、アバッ」クレナイマントの身体が、黒いタールめいた液体を吐き出しながらびくびくと痙攣する。
ヒルシュケーファ「あ!?キリギリスのお出ましか!?」
ポーカーフェイス「うおっ!?何スかぁ…?こりゃ…」
クロッチタトゥー「これは!?」
スライムオバケめいた触手はしばしの間クレナイマントの体を弄んだ後、飽きた玩具を壊すかの如く無造作に押しつぶした。体力2→0
「サヨナラ!」爆発四散!
「ヘヘ、ヘヘヘ、ヘヘヘヘヘヘヘ......!」人を馬鹿にしたような笑いが、車内に響き渡る。
「面白そうなことになってるじゃねえの。俺も混ぜてくれよ!」
痩せた体躯の不気味なニンジャが、体中から黒い物体を滴らせながら現れ、おどけるようにアイサツした。
「ドーモ、デスドレインです。タダ乗りさせてもらってるぜ」

◆デスドレイン :ナイトメア・オブ・オミヤゲ・ストリート(種別:ニンジャ/アーチ級)

カラテ     1    体力   40
ワザマエ    5    精神力  32
ニューロン   13    脚力    3
ジツ      9    万札     0


装備や特記事項

・装備:生成装束(タクティカルニンジャスーツ)と生成メンポ(パーソナルメンポ)

・スキル:『●マルチターゲット』、『●時間差』、『●臨機応変』

・ジツやアーチ級能力:
「★★★半神的存在」「★★★即死無効と欠損部位即時再生」「★★★共振装束生成」「★★★不滅」
「★★★アーチ級アンコクトン・ジツ」
「★★アンコクトン肉体再生」
「★★死体吸収」
「★アンコクトン触手」
「★アンコクトン移動」
「★アンコクトン触手拘束」
「☆アンコクトン・ジツLV3」
◆詳しくは公式プラグインのアーチ級のデータを参照な◆

アサルトメイル「ドーモ、デスドレイン=サン。アサルトメイルです。テメッコラー……ザイバツニンジャじゃなさそうだな……」
ヒルシュケーファ「何だ、ただのキリギリスじゃねぇか。ドーモ、キング・オブ・スタッグ・ニンジャだァ。」
ポーカーフェイス「ドーモ、ポーカーフェイスです。」(こいつはヤバそうっスよ…)
グンジョウマント「クレナイマント......?おい、どうした!?」
グンジョウマントはしばし呆然としていたが、なんとか正気を取り戻しアイサツした。
グンジョウマント「ド、ドーモ。グンジョウマントです。貴様、貴様、クレナイマント=サンを......!」
デスドレイン「キリギリス.....?ヘハハハハ!おもしれえ奴だな!待てよ......なんかお前の顔、みたことあるぜ?なんだったかなァ......ま、殺しながら考えるか!」
◆休憩時間◆

古矢沢/NM:作戦会議をしておきたいのであれば、いったん進行を停止しても大丈夫です。
緊急脱出用スーツのデータを開示します。
◇緊急脱出用特殊スーツ:ザイバツ紋の刻まれた脱出用スーツ。所持しているキャラクターは脱出時の【ワザマエ】判定の難易度を-1できる。使い捨て。最大で2個までです。
ほのぽっぽ/クロッチタトゥー:ここから脱出する感じですかね?自分はニューロン高いからハッキングに向かうべきかな。
Wolfram/ポーカーフェイス:ハッキングはありがたい。
ytti/アサルトメイル:脱出スーツ判定-1か。まぁ、最終手段だしどの道トレジャー取りに行くには……ね
古矢沢/NM:クレナイマントの万札10はマップ上に配置されました。
取りたい人はそのマスで『その他の行動』をどうぞ。

◆休憩時間終了◆

グンジョウマント「おのれーっ!どこの馬の骨とも知れぬ胡乱なニンジャめ!クレナイマント=サンをよくも!」
トリガーハッピー!デスドレインに向かってやみくもに銃弾を撃ちまくる!
無数にとんだ弾丸の殆どはデスドレインとは見当違いの方向へと飛んでいき、運よくデスドレインへと向かって飛んだ1発は黒い触手にぺしり、と蠅でも叩き落すかのように止められてしまった。
グンジョウマント「アイエッ......!?」
デスドレイン「いいハジキのオモチャじゃねえか!誕生日プレゼントか何かか?ヘハハハハハハ!」
ポーカーフェイス「何スかぁ!?あの黒いのは…!」
ヒルシュケーファ「アァ……あんなムシ知らねぇぞ」
クロッチタトゥー「オバケ…!エルザエム様、ご加護を…」本能的恐怖を狂信で必死に打ち消す!
アサルトメイル「ザッケンナコラー……厄介なジツ持ちめがァ……」
グンジョウマント「アイエッ......そんな、そんな、馬鹿なことが......!」
ヒルシュケーファ「面白れぇなァ……面白れぇキリギリスだぜ!」
ポーカーフェイス「こんなの相手にしてられないッスよ!さっさと逃げないと!」クレナイマントの爆発四散跡に向かい、抜け目なく床に散らばった万札をかき集める!
デスドレイン「この期に及んでカネ拾ってやんの!」デスドレインが心底おかしそうに手をたたく。
クロッチタトゥー「しかしこの速度ではいかにニンジャといえども…!」
クロッチタトゥー「仕方ありませんね。確か先頭車両にUNIXがある筈。それを操作して速度を緩めればあるいは…」
デスドレイン「舐めてんのか?じゃあ、面白いもん見せてやるよ」
ヒルシュケーファ「ほう?」
ポーカーフェイス「面白いもの…?」嫌な予感に顔をしかめる
アサルトメイル「ダッテメコラー……」

デスドレインは周囲を満たすタール状の物質の上を滑るように高速移動。さらに自身の体から湧き出すタール状の物質が無数の触手となって暴れまわり、乗客の命を次々と奪っていく!
「アイエエ!?」「アイエアバッ」「アバババババーッ!」
デスドレイン「ヘハハハハハ!ヘハハハハハハ!さァさァ、早く逃げないと、潰されちまうぜ!?ヘハハハハハハ!」デスドレインは楽しそうに、手拍子を打ちながら体を揺らしている。
触手はなおも暴れまわりクロッチタトゥー、アサルトメイル、ポーカーフェイス、そしてグンジョウマントへも迫る!ヒルシュケーファには…向かっていない…?
ヒルシュケーファ「アァ……?ま、お前ら頑張れや」
クロッチタトゥー「!?イヤーッ!」突如足元から生えてきた暗黒触手を辛うじて跳躍回避!アサルトメイルも、ポーカーフェイスも触手を回避する。
デスドレイン「ん......ああ、思い出したァ!」デスドレインがポン、と手をたたく。
デスドレイン「あンた、クワガタムシ連続殺人事件の!こんなところで会えるたあツイてるなあ!カワラバン・タイムスに乗ってた記事を読んだんだがよォ、ありゃ、最高だったぜ!」
ヒルシュケーファ「「ハァ……!? お前俺を知ってるのかァ……ハハハハ! そうか最高だったか!」
デスドレイン「ヘハハハ!ああ!最高だったぜ!」
デスドレイン「あンたほどの奴がこんなところにいるのは勿体ねえ、どうだ?仕事なんかほっぽりだして、俺と一緒に来ねえか?」
デスドレイン「どうせ、列車の席にお行儀よく座ってる間、好き放題できなくてイライラしてたんだろ?俺と一緒にこいつら皆殺しにして、やりたいようにやろうじゃねえか!」
ヒルシュケーファ「ハッハッハッハ……そうだなァ……」
ヒルシュケーファ「わかったぜ。お前は気取りじゃねぇ。ホンモノだ」
ヒルシュケーファついていくとするかなァ!
アサルトメイル「ザッケンナテメッコラー!何を言ってやがんだテメェら……スッゾコラーッ!」
ヒルシュケーファ「お前ら、俺のこと知らねぇだろ」
ヒルシュケーファ「俺はな、クワガタムシ連続殺人事件を起こした野郎なんだよォ…俺はクワガタムシ連続殺人事件をまた起こす!」
デスドレイン「決まりだ!」
アサルトメイル「知るかッコラー!ザッケンナコラー!」
ポーカーフェイス「クワガタムシ連続殺人事件…?なんスかそりゃぁ…!?イカレてんすかァ…?そんなことしてソウカイヤが黙ってないッスよ!?」
デスドレイン「ソウ、カイ、ヤァ.....?おい、ソウカイヤだってよ」
ヒルシュケーファ「ソウカイヤがなんだ。アイツらも、結局は働きアリ制度と一緒じゃねぇか!」
デスドレイン「なんだそりゃ!駄菓子屋の名前かなんかか?」
ヒルシュケーファ「ただのアリどもだ。おいしくもない」
デスドレイン「分かりやすい説明だな!ますます気に入ったぜ!」
ポーカーフェイス「モータル相手にイキるのがそんなに楽しいんなら好きにするといいッスよ!」
ヒルシュケーファ「ハ! ハ! ハ! 俺はキリギリスで、クワガタムシで、ニンジャ!」
デスドレイン「モータルもニンジャも一緒だ!全員俺たちの玩具にして、思いっきり楽しんでやるよ!ヘハハハハハハハハ!」
ヒルシュケーファ「ハハハハ!」
アサルトメイル「ナマッコラー!ヤッチャラジャレッケラー!」
クロッチタトゥー「ああ、なんと…!」状況のケオスさに動揺を隠せない!
デスドレイン「で、そこのお前」グンジョウマントの体に黒い触手がまとわりつく!
グンジョウマント「グワーッ!」
デスドレイン「ザイバツんとこの働きアリだな?わざわざこんなところまで、勤勉なこって」
グンジョウマント「グワーッ!グワーッ!?」
必死にもがくが、暗黒物質がグンジョウマントの体をとらえて離さない!
アサルトメイル「……ッチ、狂人共がァ……!」
ポーカーフェイス「アサルトメイル=サン、どうします?明らかにヤバいっスよ…。」
アサルトメイル「……ッチ、逃げるんだったら逃げとけや……俺はそこのバカに落とし前付けとかねェと気が済まねェ……」
クロッチタトゥー「私はUNIXに向かいます!すみませんが援護を!」側転で前方車両に退避しつつ叫ぶ!
ポーカーフェイス「了解っス…」ヒルシュケーファとデスドレインを交互に見る
ヒルシュケーファ「機械なんぞ所詮働きアリの道具だァ……気に入らねぇ」
デスドレイン「そうだな!ぶっ壊しちまおう!」
ヒルシュケーファ「ハハハハ!そうだなァ!」
デスドレイン「いや、ぶっ壊したらネオサイタマに歩いて行かなきゃなんねえか?ま、いいや!なんとかなんだろ!」
デスドレイン「ヒッチハイクでもしようぜ!」
ヒルシュケーファ「それは良い!」
アサルトメイル「スッゾコラー!イヤーッ!」話を遮るようにアサルトメイルのカラテ!
ヒルシュケーファ「舐めんなァ!イヤーッ!」スタッグソードを巧みに使い攻撃を捌く!
アサルトメイル「チィーッ!予想以上にやる……!」
ヒルシュケーファ「お前過小評価し過ぎなんだよォ……もっと物事大きく見ねぇと楽しくないぜ!」
ヒルシュケーファ「イヤーッ!」2刀のスタッグソードで荒々しく急所を挟みにかかる!
アサルトメイル「ムテキ……グワーッ!?」
アサルトメイルのムテキアティチュードでも防ぎきれない強烈な一撃!ムテキアティチュードでなければ急所破壊により致命的なダメージを受けていたであろう!
デスドレイン「アー、こういうやつか。ランペイジがいりゃあ話がはええんだがな。」
デスドレイン「マ、いいだろ。その分長く楽しめるってもんだぜ、ヘ、ヘ、ヘ」
ヒルシュケーファ「ムテキなんぞ知らねぇがとにかく挟み殺す!」

一方、アンコクトンにとらわれているグンジョウマント
グンジョウマント「グワーッ!グワーッ!」もがくが、もがけばもがくほど暗黒物質はグンジョウマントの体を締め付ける。脱出は困難か!
グンジョウマント「ガハッ......おのれ、せめて、1人だけでも!」
ポーカーフェイスに向かって射撃を試みる…が。
グンジョウマント「ゴボーッ!」暗黒物質に体中を破壊されており、指に力が入らない!
ポーカーフェイス「見るに堪えないッス!ハイクを詠むッスよ!グンジョウマント=サン!」連続側転でグンジョウマントに接近しカラテ!カイシャクの構えだ
ポーカーフェイス「イヤーッ!」中途半端に当たった拳はさらに苦痛を増やす!
グンジョウマント「アバーッ!」
ポーカーフェイス「決まった!…あれ?」

デスドレイン「さーて、どうすっかなァ......」デスドレインは額に手を当て、周囲を見渡す。
前方車両にはUNIXへ向かうクロッチタトゥー、後方ではヒルシュケーファとアサルトメイル、グンジョウマントにはポーカーフェイスがカラテの応酬を繰り広げている。
デスドレインはアンコクトンの上をすべるように移動し、車両連結で止まる。両方を視界に入れた形だ。
クロッチタトゥー「…!?」突如目の前に現れたデスドレインに驚愕!
デスドレインはニヤつきながらクロッチタトゥーに3本。グンジョウマントに1本、ポーカーフェイスに4本、アサルトメイルに1本アンコクトン触手を伸ばす!
クロッチタトゥー「イヤーッ!イヤーッ!」ニンジャ第六感を総動員し、襲い来る触手を掻い潜る!
ポーカーフェイスもかろうじて回避!
アサルトメイルはムテキアティチュードで受け止める!ダメージはないがアンコクトンが絡みつく!
アサルトメイル「ムテキ……ヌゥーッ!これは……!?」
デスドレイン「ヒヒヒ、ちょーっとじっとしてな。すぐ終わるからよ」
そのまま絡みついたアンコクトンでアサルトメイルを拘束!
アサルトメイル「ザッケンナコラー……!」
グンジョウマント「イヤーッ!」やみくもに撃った銃弾がアンコクトンを弾く!
グンジョウマント「ハァーッ、ハァーッ.....ゲホッ、ザイバツ・シャドーギルド、を、舐めるな......!」
ポーカーフェイス「ザイバツもなかなか骨のあるやつがいるんスねぇー!」
ヒルシュケーファ「……ようやるなァ……働きアリィ……」
デスドレイン「ハァーッ、ハァーッ、ゲホッ、ザイバツ・シャドーギルド、ヲ、ナメルナ......だってよ!ヘッハハハハハハハハハハ!」
ヒルシュケーファ「ハハハハ! うめぇなデスドレイン=サン!」
クロッチタトゥー(……!)笑い声をあげるほど余裕のあるデスドレインに歯噛み!
しかし、いつまでも止まってはおれぬ!クロッチタトゥーは連続側転で前方車両へ!制御UNIXのある前方車両のドアはもう目と鼻の先だ!
アサルトメイル「ザッケ……イヤーッ!スッゾコラーッ!イヤーッ!」
アサルトメイルのカラテにより、暗黒物質が弾け飛ぶ!自由になったアサルトメイルはヒルシュケーファへカラテを叩きこむ!
ヒルシュケーファ「おっとぉ」わざと転んだフリ!「イヤーッ!」スタッグソードをクロスし防ぐ!
アサルトメイル「ちょこまかと……!ザッケンナコラー!」
デスドレイン「おもしれえなぁ!」
アサルトメイル「ソマシャッテコラー!」
ポーカーフェイス「クワガタっつーよりゴキブリなみの素早さっすねェ」
ヒルシュケーファ「イヤーッ!イヤーッ!」再度アサルトメイルの急所を挟みにかかる! だが!
アサルトメイル「イヤーッ!」跳躍回避!…からの踵落とし!
ヒルシュケーファ「グワーッ!?」急所に集中していたため頭上から迫りくる踵に対応できない!
アサルトメイル「チャースイテッコラー!スッゾコラー!」
ヒルシュケーファ「……チッ……働きアリがァ!」

グンジョウマント「アバッ、アバッ、アバッ」骨の砕ける音がし、グンジョウマントの肉体が暗黒物質の中で歪んでいく。
「サヨナラ!」爆発四散!
ポーカーフェイス「やっぱ、この黒いのに捕まるとヤバそうっスね…!」
爆発四散したグンジョウマントを視界の隅でとらえつつ踵落としでバランスを崩したヒルシュケーファに追撃を仕掛ける!
ポーカーフェイス「チャンスと見たッス!イヤーッ!」
ヒルシュケーファ「クワガ!」精神を研ぎ澄ませ、カラテを回避する!
ポーカーフェイス「チィーッ!」むなしく空を切る拳!
ヒルシュケーファ「アリごときに精神使うことになるとはなァ……チキショ……!」

デスドレインはアンコクトン移動で制御UNIXのあるであろう車両の扉の前に陣取る!
クロッチタトゥー「アイエッ!?」進路を防ぐように立ち塞がるデスドレインに驚愕!
足元の暗黒物質から触手が伸びる!クロッチタトゥーに3本、残りの6本はナムサン!乗客だ!
クロッチタトゥー「イヤァァァーッッ!!」精神を集中させ突然の事態にも動じることなく触手を回避!
「「「アバババババババババーッ!?」」」その後ろではデスドレインの体から流れ出した暗黒物質の濁流に巻き込まれ、乗客6名死亡!
デスドレインはクロッチタトゥーの目の前でニタニタと笑っている。
クロッチタトゥー「イヤーッ!イヤーッ!」
巧みに壁や座席を蹴りわたりデスドレインと暗黒物質を回避!先頭車両に到達!震える手でUNIXのカバーを外しにかかる!

デスドレインの視界から離れた後部車両。
アサルトメイルとヒルシュケーファのカラテ応酬が続いている。
アサルトメイル「ザッケンナコラーッ!」ヤクザキック!
ヒルシュケーファ「イヤーッ!」スタッグソードで捌く!
ヒルシュケーファ「イヤーッ!イヤーッ!」攻撃を捌きすかさずスタッグソードでハサミアタック!
アサルトメイル「テメッコラー!イヤーッ!」ハサミ上にクロスさせたスタッグソードを蹴り上げ回避!
ヒルシュケーファ「チッ……やりやがるじゃねぇか……」
アサルトメイル「ナマルベッケロアー!こっちは死線潜ってきてんだよォ……!」
ポーカーフェイス「イヤーッ!」楽しかったキョート視察の思い出が頭をよぎり拳にキレがない!ヒルシュケーファは難なく回避!
ポーカーフェイス「チクショ…マジで裏切っちまうんスか、ヒルシュケーファ=サン」
ヒルシュケーファ「アァ? 俺はなぁ、働きアリと一緒はごめんなんだよォ!」

制御車両。UNIXカバーを外しハッキングに取り掛かろうとするクロッチタトゥーの背後にはナムサン!デスドレイン!
デスドレイン「んー。ちょっとアレだな」デスドレインは腕を組み、体を揺らしながらクロッチタトゥーの方を値踏みするように見つめる。
デスドレイン「とりあえず、二倍にしてみっか!」
デスドレインの体から、乗客の死体から、壊れたポンプのように黒い液体があふれ出す!

『★★★アーチ級アンコクトン・ジツ』
次ターン開始時からダメージ2、回避ダイスダメージ2の爆発が自動的に発生!
『回避難易度:HARD(下限固定)』
※注意:インフェルノ・ジゴクの強化版のようにドアを超える効果はない。

背後にはデスドレイン、じわじわと迫りくる暗黒物質…!このプレッシャーの中クロッチタトゥーは制御UNIXにハッキングを仕掛ける!
クロッチタトゥー「ンアーッ!」ハッキング失敗!ファイアウォールによりニューロンが焼かれる!
デスドレイン「ヒヒヒ、どうかしましたかぁ?お客サマァ?」

後部車両。ソウカイヤを裏切ったヒルシュケーファとソウカイニンジャのカラテは高まり続けている!
ヒルシュケーファ「アァ……アァ……! カブトムシ気取りも……腐れ働きアリもォ……気に入らねぇ!」
ヒルシュケーファ「知ってるかァ……平面でのイクサはよ……カブトムシよりもクワガタムシの方が強いんだよ……アァ!」
アサルトメイル「ザッケンナコラー!カブトナメンジャネッコラー!」
ポーカーフェイス「ア…アサルトメイル=サンにも伝染した…」
ヒルシュケーファ「所詮お前は気取りでしかねェッ!」
アサルトメイル「スッゾスッゾスッゾコラー!イヤーッ!」
ヒルシュケーファ「クワガグワーッ!?」スタッグソードのクロスガードが弾かれ、アサルトメイルのキアイ・パンチが腹に命中!
ヒルシュケーファ「アァ……どうするかなァ……」
アサルトメイル「諦めやがれッコラー……」
数の利を生かされ徐々に追い詰められつつあるヒルシュケーファ。その時前方車両から声。
デスドレイン「おうおう、苦戦してるみてえじゃねえかヒルシュケーファ=サン。待ってろよ!すぐこいつ殺して、そっち行くからなァー」
ヒルシュケーファ「アァ分かったぜ! じゃ、俺はお前らの攻撃をじっと待つことにするぜ」クワガ流キリングアーツ、防御構え!なんたる甲虫めいた防御的なスタンスか!
アサルトメイル「ソマシャッテコラー!」
ヒルシュケーファ「さあ来てみろよォ……準備は整ったぜ……?」
ヒルシュケーファ「クワガァ……!」腕を胸の前でクロスし、スタッグソードを水平に構える。これぞクワガ流キリングアーツ第一防御の構え『ハサミアケ』である!
ポーカーフェイス「準備が整ったなら行かないッス!」
ポーカーフェイスはヒルシュケーファのアトモスフィアが変わったことを認めるとグンジョウマントの爆発四散跡まで退避!万札を拾い集めてキツネサイン!

制御車両。デスドレインから流れ出した暗黒物質はクロッチタトゥーを飲み込まんと濁流と化して襲い掛かる!
クロッチタトゥー「イヤーッ!」身をよじってなんとか濁流を避ける!
そこへ狙いすましたかのような暗黒物質の触手!ナムアミダブツ!その数なんと9本!
クロッチタトゥー「……!」クロッチタトゥーの体感時間が泥めいて鈍化し9本の触手をブリッジ回避!ワザマエ!
デスドレイン「ア?」
デスドレイン「……生きてやんの。ムカつくなァ……」
クロッチタトゥー「ハァーッ…ハァーッ…」
暗黒物質の波状攻撃を躱し、UNIXに再び取り付く!
クロッチタトゥー「イヤーッ!」
震える手で必死にキーボードをタイプし…パワリオワー!
ゴウランガ!列車がその速度を急速に落としていく!

後部車両。車両の速度がみるみる落ちていく。脱出可能な速度まで落ちるのにそう時間はかからないだろう。
ポーカーフェイス「ヤッタ!クロッチタトゥー=サン!」急減速にニンジャバランス感覚で耐える
アサルトメイル「アァ……?列車を止めたか……!」
一瞬窓の外に目をやるもののすぐさまヒルシュケーファに向き直る。
アサルトメイル「イィィィヤァァァァーッ!」目が合った瞬間致命的なカラテを叩きこむ!
ヒルシュケーファ「クワガァッ!」精神を集中させかろうじて致命打を回避!
ヒルシュケーファ「クソッ……お前ェ……」
アサルトメイル「ザッケンナコラー……」
ヒルシュケーファ「イヤーッ!イヤァアアーーーッ!」フェイントを絡めた2連撃!
アサルトメイル「グワッ……イィヤーッ!」
1発目をあえて受け、致命的な2発目に対しカウンターを仕掛ける!
ヒルシュケーファ「チッ! ゴキブリめがァ……! アリ以下だぜこの野郎がァ!」カウンターの気配を察知し、すかさず2発目を引き飛び退く!タツジン!
アサルトメイル「ナマッコラー!」
致命的な打撃の応酬!その背後から忍び寄る者あり!
アサルトメイル「ヤッチマッコラー!」
ポーカーフェイス「イイイヤァァァーッ!」
アサルトメイルの合図とともにヒルシュケーファの背後から強烈なカラテシャウトと共に抜き手!その狙いは心臓!
ポーカーフェイス「ヒルシュケーファ=サン!クワガタ連続殺人事件はお預けッス…!」
ヒルシュケーファ「アバアアアーーーッ!?」
アサルトメイル「シネッコラー!」
ヒルシュケーファ「……このォ……野郎がァ……」心臓を貫かれながらも、ヒルシュケーファはなお仁王立ち!
アサルトメイル「ザッケンナコラー……オトシマエツケッコラー!」
ヒルシュケーファ「お前ェ……アァ……!」ゴキブリめいてしぶとい!
ポーカーフェイス「ハイクを詠むッス!ヒルシュケーファ=サン!」
ヒルシュケーファ「……死ね/死ね/死ね」
ヒルシュケーファ「アァ……アァ……!」
ポーカーフェイス「……アンタの言ってることは最後までわかんなかったけど、キョート視察、楽しかったッスよ…。」心臓を抜き取り握りつぶす!
ヒルシュケーファ「アバーッ!?」
ヒルシュケーファ「死ねェカブトォ……サヨナラ!爆発四散!
アサルトメイル「……インガオホーだ。ヤクザナマルベッケロアー……」

ヒルシュケーファの爆発四散音と断末魔は前方車両まで響いていた。
デスドレイン「アア!?アァア!?馬鹿野郎!なに死んでんだ!ヒルシュケーファ!」
クロッチタトゥー「……!」爆発四散音を確かに聞いた
デスドレイン「畜生が!おとなしく潰されやがれ!」
無限にも思える勢いで湧き出す、暗黒物質の濁流!
ついにクロッチタトゥーを暗黒物質が捉える!
クロッチタトゥー「アバーッ!」
さらに迫る暗黒物質の触手!かろうじてかわす…がクロッチタトゥーのニューロンはもはや限界か!
デスドレイン「ふざけんな!俺は無敵だ!こんな雑魚、取り逃すわけが......!」
ついに列車が停止!
クロッチタトゥー「……!」最早彼女を動かすのは「神」への信仰心のみ!
シャウトすら発声できぬ!ふらつく足取りで列車から脱出!
クロッチタトゥー「ハァーッ……ハァーッ……オタッシャ、デー」

ヒルシュケーファの爆発四散により静寂が戻った後部車両。
アサルトメイル「落とし前は付けた……。デスドレイン=サン、聞こえてんなァ?テメェを殺すのは俺らじゃねぇ……。ネオサイタマで舐めた真似しやがったらシックスゲイツやダークニンジャ=サンがテメェを殺す……!」
アサルトメイル「オタッシャデー!」
ポーカーフェイス「デスドレイン=サン、ソウカイヤに報告するッス!ネオサイタマまで来たら眠れる夜はないっスよ!オタッシャデー!」
デスドレインが後部車両へ戻らぬうちに次々と脱出するソウカイニンジャ達。後部車両に再び静寂が戻る。
デスドレイン「畜生が!畜生が!畜生が!ふざけやがって!ソウカイヤ、ソウカイヤだな!?よーく覚えたぜ。必ずぶっ潰してやるから、覚悟しとけよ!」
もはや誰も喋る者のいなくなった車内にデスドレインの怒声が響く。

古矢沢/NM:全員脱出成功!オツカレサマドスエ!
ytti/アサルトメイル:オツカレサマドスエ!
ほのぽっぽ/クロッチタトゥー:オツカレサマドスエ!
Wolfram/ポーカーフェイス:オツカレサマドスエ!
T1000G/ヒルシュケーファ:オツカレサマドスエ!

エンディング
あなたたちは逃げに逃げ、無事ネオサイタマへとたどり着いた。
帰還したあなたたちは、デスドレインがネオサイタマで思うがままに暴れはじめたことを知る。このことはソウカイヤとしても看過しがたく、実際にデスドレインに遭遇し生還したあなた達は、本来の手はずではキョートでの調査結果を上層部に提出し、報酬を受け取ってミッション終了となるはずだったところを、急遽ラオモト・カンの前に呼び出され、『ラオモト・カンの評価タイム』を受けられることになる。

ラオモト「ムッハハハハハ!貴様らか、デスドレイン=サンなる胡乱なニンジャと遭遇したというのは。どれ、何があったのか話してみよ」
クロッチタトゥー「奴の凄まじいジツをかわすのが精一杯で…ほとんど無我夢中でアサルトメイル=サン達を助けようとハッキングを行いました」
アサルトメイル「ハイ。列車内でザイバツニンジャと交戦中別の車両から現れ妙なジツで乗客諸共に殺戮を開始、
本人がカラテを行う動作は見せやせんでしたがジツの脅威度は実際厄介でした……」
ポーカーフェイス「そう、ジツがヤバイんス!なんか黒い粘液?みたいなものでニンジャを潰してました。」
クロッチタトゥー「ザイバツニンジャはあの粘液に絡め取られ、殆ど身動きもできずに肉体を粉砕されて…決してあの禍々しい触手に捕らわれてはなりません」
ラオモト「フム、なるほどな。実際、こちらでも斥候ニンジャを何人か偵察に向かわせたが、全員既に通信が途絶えておる」
ラオモト「そのことと、貴様らの持ち帰った情報から考えるに、奴の処遇はフジオに任せるべきであろうな」
アサルトメイル「ダークニンジャ=サンですか……。実際我々程度のサンシタでは犠牲が増えるだけだと思うので賛成でさァ……」
クロッチタトゥー「右に同じく」
ラオモト「何はともあれ、無事キョート・リパブリックでの任務を終え、ソウカイヤにたてつく害虫の情報をも持ち帰ったことは褒めてやる」
ラオモトは懐から【万札:100】を取り出し、あなたたちの前にポン、と投げてよこした。さらに全員【名声】+2!
ポーカーフェイス「アリガトウゴザイマス!」
アサルトメイル「アリガトゴザイマス!」
クロッチタトゥー「ありがたき幸せ…!」
ラオモト「ソウカイヤを裏切り、死んだ愚か者もいたようだが、お前たちは今後もそのカラテを、これからもワシのために役立ててくれよ。ムッハハハ!ムッハハハ!ムッハハハハハハハ!」
クロッチタトゥー「ハハーッ…!」平伏!
アサルトメイル「ハイヨロコンデー!」
ポーカーフェイス「ハイヨロコンデー!」

エピローグ
ラオモトとの謁見が終わり、報酬を山分けした三人。トコロザワ・ピラーの廊下でポーカーフェイスはアサルトメイルを呼び止める。
ポーカーフェイス「アー、アサルトメイル=サン。その、こんなことに成っちまってアレなんスけど…電車内での負け分ッス。」一万を手渡す。
アサルトメイル「オット、そうだったな……」
ポーカーフェイス「次は勝つッス!」
アサルトメイル「オゥ、いつでもこいや!」

『キョート発ネオサイタマ行き急行列車』おわり


おまけニンジャ名鑑:古矢沢=サン作

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【クレナイマント】◆卓◆
ザイバツのニュービーニンジャ。同じ日にニンジャとなった幼馴染のグンジョウマントとの連携攻撃を
得意とする。まだまだ未熟であるものの、けして無能ではなく、ザイバツへの忠誠心も篤いが、
所属するパーガトリー派閥のネンコを重んじる方針により冷や飯を食わされている。
◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【グンジョウマント】◆卓◆
ザイバツのニュービーニンジャ。生真面目な性格であり、幼馴染のクレナイマントとの連携攻撃を
中心とした戦法の研究に余念がない。適切なマスターの元に師事することができれば、
クレナイマントと共に大成できた可能性も大いにあっただろう。
◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【テイルウインド】◆卓◆
パーガトリー派閥のザイバツニンジャ。カゼのジツによる短距離ワープを得意とし、
自らのアプレンティスたるニンジャを敵地へと転移させ、破壊工作や攪乱を行う戦法を好む。
彼はこのジツで、自らは危険を冒さず部下の功績をことごとく己のものとし、マスター位階まで昇りつめた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?