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ほのぼの生きる  106_20230501

主従関係不要論

私はとても気が強い。自己主張も強い。
若い時から「お前を嫁にもらってくれる人はなかなかいないだろうな」と家族や友人からずっと言われてきた。
職場でも「そんな仕事ばっかりしてだんなさん何も言わないですか」としょっちゅう指摘を受けていた。

そんな私があっさり地元を後にして、遠く離れたこの地に嫁いだ。
私としてはこれが全ての答えだ。

私が夫に惚れたのだ。
そして惚れた夫は私が仕事ばかりすることをたまたま受け入れてくれただけだ。

ぱっと見、私の方がいばっていて、だんなさんかわいそうという風に思われることがある。

私たち夫婦は毎朝仲良く散歩をする。
散歩して、ラジオ体操して、瞑想して、朝食食べて。
次に会うのは早くて19時。
私が仕事していた時はだいたい22時以降。
こういう生活が長く続いているので、夜に会って話をすることはほとんどなく、重要な会話は朝の散歩の時間30分に限定されている。

夫が私に向けて、右手の手のひらを出す。
私は、その手のひらに、右手のグーを乗せる。

・・・・・・
そう「お手!」だ。

なんとなく、このやりとりが続く。

私が「なんで私にお手させるの?」と聞くと、「だってーうぉんのすけ、柴犬じゃんっ!」と嬉しそうに言う。

意味不明な夫婦の会話。

私はいろんな人を見てキャンキャン騒ぐし、自分の尻尾を自分で追いかけまわしてぐるぐるとなるし、夫を見つけると嬉しそうに駆け寄ってきて「えっとね、あのねー」と興奮気味で話しかけるし、まるで犬のようらしい。
私が条件反射的にお手に反応すると、嬉しくて安心するらしい。

「お手」は私たち夫婦の特別な愛情表現である。

どこかで散歩中の夫婦が「お手」をしてニコニコ歩いていたら、それはうぉんのすけ夫婦だと思っていただきたい・・・

ゴールディンウィークのため、ほのぼの(家族編)をお送りしておりまーす。今月初日は毎月不定期にお届けしております「うぉんばっと夫婦のノロケオチ」を一部うぉんばっとくんのファンの方へお届けしました~

うぉんばっとくん監修済



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