もう一つの人生

最近、もしもあの時・・・と考えることがある。
４月の異動情報で、同級生たちが部長だの課長だの、当時では想像つかなかったような役職についているからだ。

もし、夫と結婚せずこの地に引っ越さず、地元で最初の職場を退職していなかったら・・・

昨日は月に２度の感謝デーのお食事会にでかけ、今回は夫のチョイスでちょっとお高めのフランス料理をご馳走になった。
せっかくだからワインを一緒に飲もうということになり、めずらしくお酒を飲んだ。
酔っ払った私は饒舌になり、夫にいろいろと質問を投げかけていたようだ。

「どう思う？」と私が聞くと、夫は相変わらず冷静に淡々と「仮定の話は好きじゃない」と言って終了(笑)

ちぇっ、つまんねーの。

私は同級生に肩を並べてある程度の役職についていただろうか？
いや、そうは思わない。
結局、私は早期退職したと思う。

海外に行ってしまっていたかもしれないな。
でも両親のことが気になって結局、地元で起業していたかもしれないなぁ。
結婚は・・・絶対していなかったと思う。

そんな風に独り言をずっと話していると、夫が一言。

「議員になってたんじゃないの」と言った。

「なんで？なんで？そう思うの？」と聞くと、
「まっすぐだから」と言った。

まっすぐだったら議員になるのか？
よく分からない論理だが、夫の目にはそんな風に映っているようだ。

「あとおしゃべりだから」
あーそういうことね。私は常に演説してるようなもんだもんね。

今朝起きてから「昨日のフランス料理おいしかったね」というと「うぉんのすけはよくしゃべってたね。うちのテーブルは議論してたもんね。」と笑っていた。

フランス料理を前にして、政治みたいな話ばかりするのが私。
議員になるのか？と思われてもしょうがないな(笑)

そんな気はさらさらないけれど、つい教育問題や世の中のことを熱く語ってしまった・・・

もしもあの時・・・
を想像してみたが、結局、最後まで想像しきることができなかった。

だって、うぉんばっとくんのいない私の世界はもはや考えられないんだもんね。
「仮定の話は好きじゃない」
夫もきっとそう言いたかったのだと思いたい。

もう一つの世界など考えなくたって、私はしっかり自分の世界を生きている。
いいことも悪いこともぜーんぶ受け止めて、少しでも楽しい人生にしたいなと思う今日このごろ。

＜１年前の”ほのぼの日記”＞　
タイヤがパンクした話。ネズミを疑った・・・

タイトル画像は、はそやmさんの作品です。「キラキラ✨ひかる」シリーズのために、ボルダリングをするうぉんのすけ、子ども支援をするうぉんのすけをイメージして、オリジナルのものを提供してくださいました。はそやmさん、本当にありがとうございます💗