「第２の目」で腹を立てる

また夫と喧嘩した。
「また」と言っても「毎日」とか「日に何度も」の頻度ではない、年に数回のちょっとしたトラブルだ。

私は短気だが「せっかち」の方がメインで、決してそう頻繁に怒っているわけではない。

その「プチキレ」は今朝の会話で起こった。
今週末に夫の弟家族が実家にやってくる。
甥っ子は高校２年生。来年は大学受験で忙しいだろうから、全員そろって楽しく過ごすのはこれで最後かもしれないなどと思いながら、受け入れる気持ちでいた。
昨年古希を迎えた義母を祝いたくてやってくるのだと言う。

こういう時、実家（長男）の嫁っこは内心ちょっと面倒くさいなぁと思いながら、つつがなく事が終わるように頑張るものだ。

ところがだ、夫から予期せぬ言葉が返ってきた。
「俺、２日連続ライブでいないから」

はぁ？💢

弟家族が来ることは随分前に聞いていた。
１週間を切った今、その話、初めて聞きましたけれど～💢

「だから、今言ったじゃん！」

うん？💢

この怒り、私が間違っているのか？

「お前の弟だぞ」と思うのは私が間違っているのか？

もはや「ファミリー」となった私に、そういう感情を持つことは許されないのか？

私は何に対して怒っているのだ？
と瞬時に分析する。

夫がライブにでかけていないことに怒っているわけではなさそうだ。

ここはあえて逆の立場を想像してみよう。
私の家に妹夫婦がやってくる。私はでかけるから後よろしく～と言って、あなたは諸手を挙げてOK！とその状況を受け入れてくれるだろうか。
絶対に断られる。じゃあ、おれはちょっと・・・と逃げるに違いない。

そんな自分のことを棚に上げて、私に何の配慮もない、その態度が気にくわなかった。

こういう時、私には「もう一つの目」が光る。
「私の母の目」だ。

どこかで「うちのお母さんが今のこの夫婦の会話を聞いた時、どう思うだろうな？」と思ってしまうのだ。

私には娘がいない。
だから本当のところはよく分からないが、娘を大事にしない婿はダメ✖である（笑）

うちの母は怒りのレベルが高いので、ライブに行くと言った時点で絶対にアウトだと思われる。しかも２日！かなり分が悪い。
でもこれについては私はOKなので、もう少し怒りのレベルを下げてみる。

「うぉんのすけ、弟家族が来るんだ。俺、あいにくライブでさ、申し訳ないんだけど、家のこと頼むよ」

はっきり言って、これでも「えー」と言う人はいるだろう。
しかし、私はこれであればOKであった。

たぶん、私はこの言葉を聞きたかったんだろうと思う。

あったり前のように「なんでそこで怒るわけ？」という態度をとった夫に対し、私の「もう一つの目」が許さなかった。
「うぉんばっとよ、お前、私の娘を何だと思ってる！」と。

しかし、そこはもう10年以上も一緒に暮らしているファミリー。
俺の弟はお前のファミリー、親戚づきあいは当たり前と考えた夫は、私を「信頼できる妻」と認めた上で普通にファミリーの会話をしただけかもしれない、とも思う。

・・・というわけで、朝方にちょっと「いらっ💢」とはなったが、もうそれ以上は何も言わなかった。
夫には「私がちょっと怒った」ということは伝わったから、自分の態度を少し反省したようだ。

お客さんを迎え入れるということは気を遣う。気を遣うということはいつもよりも気が立つ。気が立つということは些細なことでトラブルに発展するということだ。
気をつけよう。
笑顔で、気持ちよく迎え入れてあげなければならぬな。

＜１年前の”ほのぼの日記”＞　
私はやっぱり縦書きの文章の方が読みやすい。

タイトル画像は、はそやmさんの作品です。「キラキラ✨ひかる」シリーズのために、ボルダリングをするうぉんのすけ、子ども支援をするうぉんのすけをイメージして、オリジナルのものを提供してくださいました。はそやmさん、本当にありがとうございます💗