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女性活躍ミーティング②働きやすい環境へ 変化が楽しみ

 女性活躍推進に取り組む企業・団体を応援するキャンペーン「WOMAN Next(ウーマンネクスト) 国際女性デーinぐんま2021」の一環で、協賛社社員によるオンラインミーティングを開催した。2回目の今回も「女性活躍」「女性が働きやすい環境」といったテーマを基に、自社の取り組みなどについて意見を交わした。

【参加者】
黒沢病院看護部  青木洋子さん 
太陽誘電人事総務部  大前知枝さん
太陽誘電社長室秘書課 北崎真由美さん
大和証券高崎支店クライアントサポート課 後藤希己枝さん
大和証券高崎支店資産コンサルタント課 屋代亜美さん

青木洋子師長 (1)

ライフイベントに応じた手厚い制度

青木さん 病院はもともと多くの女性が活躍している。子育て世代のスタッフが多いが、院内保育園があり、そこに預けられる。日中の勤務時間は通常8時半~17時半だが、保育園の迎えなどを理由に9時~18時に変更できる。急に子どもの熱が出た時などに行きやすい。スタッフもみんな協力的で、働きやすいと感じている。

太陽誘電 大前 (1)

大前さん 一昨年に健康推進課ができ、女性を対象にした健康セミナーを開催している。女性が責任を持ち、生き生きと活躍できるよう会社としてフォローしている。

屋代さん②

屋代さん 各支店は男女かかわらず、基本的に19時前に退社している。また、妊婦エスコート休暇、育児サポート休暇、キッズセレモニー休暇、女性特有の体調不良に対する「エル休暇」など、名前を付けることで有給休暇を取りやすくしている。転勤のないエリア総合職で入社しても、結婚や介護による理由で勤務地を変更できる制度もある。

後藤さん③

後藤さん 育休復帰後も、育休前と役職は変わらない。さまざまなライフイベントがあっても、安心して長く働き続けられる会社だと思う。

太陽誘電 北崎 (1)

北崎さん 女性が意見を言いやすい社風がある。時短勤務を選べるのは、以前は子どもが小学校入学までだったが、意見を受けて3年生の3月まで延びた。介護も同様に時短勤務が導入されている。社員の年齢層が上がりつつあり、親の介護が必要になってきている。それが理由で離職しないように、会社が制度を手厚くしている。

育休や時短勤務 男性にも広がり

青木さん 現在2歳の子どもを育てている。時短勤務から通常勤務に戻った後、イヤイヤ期に入ったため、また時短勤務に戻してもらった。3歳まで変更できるのでありがたいと思う。
時短勤務期間を延ばしてほしい思いもあるが、それでは常勤看護師が少なくなってしまう。その事情も分かるので難しい。中には家庭の事情により通常勤務が難しいためパート勤務に変更する人もいるが、そうするとできる仕事が限られてしまう。

大前さん 身近な男性の管理職が時短勤務をしている。周りも選択しやすい雰囲気になるので、率先して取り入れてくれたようだ。他にも数人の男性社員が育休や時短を活用していると聞いている。

屋代さん 女性ほど期間は長くないが、男性の育休取得率は2年連続で100%。育児サポート休暇を取る人も多く、理解が進んでいると思う。

青木さん 育休を取った男性看護師はまだいないが、奥さんや子どもの体調が悪くて休んだという人は多くいる。みんな協力的だと思う。

適材適所で個性が生きる組織に

後藤さん 人事部の中に女性活躍推進チームがあり、働き方改革を推進している。上場企業の役員の女性比率は平均4%程度だが、当社は23%を占め、大きく上回っている。

屋代さん 入社6年目以上の女性社員を対象にしたキャリア支援研修もある。年に1度開催し、自分のキャリアプランを考える機会にしている。

北崎さん アイデアのある人だけが活躍できる会社はハードルが高く感じる。こつこつとやり遂げられる人が頑張れるような配置も必要。適材適所で、個性が生かされることで会社が発展していくと思う。

大前さん 男性が任されることが多い仕事にも早い段階から参加させてもらっていた。そうした環境が平等に与えられるようになると、女性がもっと働きやすくなると思う。

青木さん 各部署の主任クラスが出る会議があり、そこで「制服を変えてほしい」といった意見や要望が出る。看護協会が開く研修にも参加しているが、他業種の人と話す機会はなかなかない。いろんな制度があるのを知り、刺激になった。

後藤さん 個人的には専業主婦に憧れていた。将来、子どもが「お母さん、すごかったね」とちょっとでも思ってくれれば、十分「女性活躍」と言えるかな。

北崎さん 女性の意見が出るようになってきたと感じている。自分としてはこれからも積極的に発信していくし、ますます女性が働きやすくなっていくことを期待している。

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(2021年2月18日付上毛新聞掲載「WOMAN Next」紙面ミーティングを転載しています)

 

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