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在宅栄養ケアを地域へ

地域の高齢者福祉サービスの中に「食の自立支援事業」というものが、大抵の市町村に設けられています。
ここ十勝地区にも様々な取り決めのもと、各市町村で助成を受けらる、配食サービスが展開されています。春から、転職し在宅療養者の食の支援を行う事業所で、お仕事させて頂いています。
(私も先輩栄養士のように訪問栄養士として、知識とアイデアを身につけその方に合った栄養指導できるよう…修行中です)
栄養士が、訪問リハビリや看護サービスの様に、訪問して食のサポートをしてくれたら、病院や施設から在宅へ戻った後、通院しながら、住み慣れた地域で暮らすことの可能性をサポートできます。そうした取り組みを、栄養士会や地域の栄養ステーションが支えています。

配食サービスを受ける利用者さんには、行政のサービスを受ける高齢者の方以外にも、透析治療中の方の食事や、減塩食、糖尿病食も提供しており、産後のママさんや、身体に障害があり調理が難しい方、健康思考の方まで。
色々な利用者さんがみえます。コロナ渦からのテイクアウトやデリバリーサービスは1食からでも届けてくれるので、自分の地域や両親の地域のこと、是非調べてみては、いかがでしょうか♪

父母の暮らす地域にも、活用できるサービスがあるので、その問い合わせをまずは、ケアマネさんへ相談。市からの助成を受けられる対象者や、昼食だけか、夕食も大丈夫か?等のサービスの違いもあり、市が委託先を決めているので、そこもチェックです。町村によっては、大手が参入するのではなく、町の商店を守る目的も含め、その町のお弁当屋さんや定食屋さんを指定している場合もあります。そして、食事を直接届けるので、安否確認の役割も果たしています。
介護サービスでケアマネさんがついてくれると、教わる情報ですが、介護サービスを利用していないとあまり知らない情報なのかもしれません。

これについては、地域で介護サービスの冊子「サービスガイド」が必ず発行されていますので、まずは、これを入手するところから始めても、いいですね!ネットからもダウンロードできますよ!

お料理が大好きだった母。料理をしなくなり、食事をあまり食べなくなったみたいですが、電話で話す時は、決まって「そろそろ、ホウバ寿司の時期だよね?」「おはぎ、つくってるの?」と問いかけると、まるで、昨日のことみたいに…昔話や作り方を、とても楽しそうに、色々話してくれます。
昔の記憶はしっかり覚えているのですよね…。

できなくなったことを、本人や家族が悲しむ時間もたくさんあるでしょうが、きっと、誰にでもイキイキしていた経験が人生の中には必ずあって、そこになにかのきっかけが隠れているかもしれません。

来週、デイサービスの施設さんで「ホウバ寿司を作ろう」の会があるようです。参加してくれたらいいな。

管理栄養士 tomok