小倉SJ出走確定前見解まとめ

アサクサゲンキ
前走新潟JS4着(レベル:A+) 主な勝ち鞍:21,22小倉SJ 
セールスポイント「小倉の絶対王者」
小倉の夏男(セン)が今年も参戦。KYT君とは久々のコンビ。
脚質自在。流れ次第で先行から差しまでこなす。年齢の影響か差し傾向。
得意条件は小回り。良馬場での好成績が目立ち、パンパンだとなお良し。
小倉は4-1-0-0で現在4連勝中。平地時代も含め重賞3勝で相性は最高。

<深堀り>
前走は序盤から比較前につけつつも早々に控えてる形。
そこまで無理せずの4着なので負け方としても非常に良い形。
去年と同様のローテで臨戦過程は万全。

去年はメイショウウチデ、マサハヤドリームといった同型かつ
適性抜群の対抗馬がおり、石神Jの魂のイン突きでの辛勝。
今年は適性に難を抱える馬が多く、相手関係も楽になったと見ていい。

馬だけ見れば圧勝濃厚だが、今回鞍上がKYT君。
基本的にKYT君のお手馬で好成績な馬は、終盤ムチを入れれば加速する馬。
追わなくても勝手に加速するオートマ車、あるいは逃げ先行馬ばかり。
KYT君は「乗る」ことに関してはトップクラスだが「追い」が微妙。
未勝利でKYT君から乗り替わって勝ち上がるタイプの大半が
小野寺Jのようにガンガン追うタイプなのも顕著。
後は森Jのようにレース運びが上手なタイプ。

結論から言えばアサクサゲンキと小牧加也太Jの相性は「クソ」。
この馬の欠点として、ズブさと反応の悪さ、スタミナ不足。
去年の時点で順周り2コーナーから押し通し。
追う技術が足りないKYT君がそこから押しまくると、
馬の上でジタバタするだけで消耗するだけ。
元々スタミナが3390でギリギリの馬にはかなり堪える。

そして追い打ちをかけるように水曜日の雨。
緩い馬場は明らかに不向き。
人気、展開の中心になるだけに取り扱いが重要。

プラス評価:「小倉実績」「スピード」「夏競馬適性」
マイナス評価:「加齢」「鞍上」「ズブさ」「スタミナ不足」

イベリア
OP実績なしでは厳しい。
平地時代は使い詰めで成績を落としており、現状月一ペース。
出来落ちもありそうで。

シングンジョーイ
良化途上で平場ならそろそろ通用しそうだが、このレベルでは・・・

ディアマンミノル
未勝利の内容は良いが追走力等課題有。経験を積んでから。
直線だけで勝負をかける形なので、ここで慣れを積んで東京で一発。

テーオーソクラテス
前走中山GJ4着(前走レベル:A-) 主な勝ち鞍:春麗JS、牛若丸JS 
セールスポイント「スタミナと筋肉と哲学と」
去年冬から突如覚醒して3連勝。JG1でもあと一歩及ばずの4着。
脚質は先行。先行というより掛かるといった方が正しいか。
得意なのは襷のある小回り。淀みないペースよりは緩急のある条件が良い。
小倉はOP特別2勝で適性は証明済み。
・小倉適性 ◎
・夏競馬適性 ×
・高速馬場適性 △

中山GJで惜しくも4着。そこからの復帰戦。
前走は鞍上曰く3000m近く掛かりっぱなしの番手追走。
不良馬場のJG1のペースに馬が対応しきれなかったか?
それでも先着したダイシンクローバーは次走京都HJ勝ち。
この馬も前走負けはしたものの清秋JS以降は3連勝。充実期。

小倉は近2走で春麗JS牛若丸JSを連勝しており、舞台適性は文句無し。
過去に同舞台で下した相手もおり、力関係は相対的に見ても格上。
ジュンベロ相手はあちらの鼻出血に助けられた部分もある。
加えて今週の連続した雨の影響で馬場が緩むことで、条件も当時に近い。
今年の3走全てが道悪であることからも馬場の悪化はかなりやりやすい。

不安要素はなんといっても夏競馬への適性。
勝ち星を挙げているのは10~4月に集中しており、5~9月は複勝圏すら0。
とはいえ去年の覚醒以降完全に別馬なので、対応してくれる可能性はある。
裏を返せば夏競馬さえ克服すれば殆ど隙が無い。

今回逃げ馬がホッコーメヴィウスしかおらず出足が早いのが少ないため、
押し出される形で番手追走になりそう。
先行型としてはスタミナ面は桁違いかつ、使える脚も非常に長い。
小倉は4コーナー時点で3着圏内は殆ど勝負が決まることからも、
脚質はハマるハズ。春麗JSの再現が出来れば理想的。

プラス評価:「スタミナ」「小倉適性」「重馬場適性」「先行力」
マイナス評価:「夏競馬適性×」

ナギサ
前走福島8着(前走レベル:C) 主な勝ち鞍:OP2勝(福島×2)
セールスポイント「カズマの恋人」
OP2勝の強豪だが気難し屋。森Jじゃないと走らない。森Jでも走らない。
脚質自在。逃げから差しまでこなす。ゲートも早く上りも優秀。
得意条件は福島。ややタフな条件の方が向く。
小倉は牛若丸JSの3着があるので相性は問題ない。森Jは5年連続複勝圏。
・小倉適性 〇
・夏競馬適性 △
・高速馬場適性 △

<深堀り>
近2走はパっとしないが、鞍上との相性と割り切れる内容。
とにかく気持ちと状態面の並が大きく、ダメな時はとことん。
ただ本調子なら逃げから差しまで全てこなす。
好走が57~59㌔に偏っていて今回は58。
去年一昨年も7月までは好走するが8月からぱったりなのは気になる

小倉は牛若丸JSのみで、テーオーソクラテスと0.4差3着。
福島を主戦場にしてるだけあって初コースでも対応は出来た。
2回目になるので慣れの上澄みはありそう。
ただし夏と冬の小倉は馬場からして適性は大きく異なる。
森一馬Jは同レース近5年連続馬券内、2-1-2と抜群の成績。

懸念点はやはり気持ちの問題。
格落ち相手でも機嫌を損ねると後半全く走ってくれなくなってしまう。
幸い今回は頭数が比較的少ないので、地雷を踏むリスクは少しマシ。
加えて先行型も少ないので、前付けなら気持ちよく走ってくれるか。
走るか走らないのか、蓋を開けてみないと全くわからない。
明確な力差はあるので相手まで。

プラス要素:「鞍上」「脚質自在」
マイナス要素:「気分屋」

ホッコーメヴィウス
明らかに不調。現地パドックを連続で見てるが筋肉量が相当落ちてる。
去年の秋のオジュウみたい。臨戦過程も充分ではない。
加えてオール着外の小倉。正直な所回避して阪神JSに切り替えて欲しい。

ポルトラーノ
前走阪神SJ7着(前走レベル:A+) 主な勝ち鞍:福島OP1勝
セールスポイント「危険が危ない」
衝撃的(物理)な障害初戦から早4年。
脚質は差し。平地未勝利とは思えない強烈な捲り能力あり。
得意条件は福島>小倉。捲りが利く舞台が好相性。
去年の小倉SJで4着の実績あり。時計も2番手で相性は良い。
・小倉適性 ◎
・夏競馬適性 〇
・高速馬場適性 〇

<深堀り>
初障害で小野寺Jが大回転する衝撃的なデビュー戦から早4年。
最初のインパクトこそあれど、福島勝ちや重賞3着もある頑張り屋。
平地力に関しては気性面がアレすぎただけで、持ってるモノは中々。
出遅れをスタミナにモノ言わすロンスパで誤魔化すのが常套手段。

去年の小倉SJは出遅れながらも4着だが、上位3頭とは明確な力量差。
2回落馬の煽りを受けているが、その分でも届かなかったと見る。
幸い去年程条件のハマる馬が少なくなるので相対的には楽になる。
出遅れは避けられないので後は襷までにどこまで前にいけるか。
前走を見る限り前進気勢は強いので、草野Jがどう制御するか次第。

懸念点は出遅れ癖と草野J独特のロスが多い競馬。
気性面もあるので致し方ない部分はあるが・・・。
といか京都HJも内からワーウルフに掬われる辺り、コーナーが下手?
今回は後ろから進める脚質かぶりが多く、必然的に動き出しも被る。
そうなると尚更外々を回してロスが多くなる可能性も。
スタミナに任せて普段より前々で進められるかが鍵。
幸い頭数が10頭なのでタイミングさえ噛み合えばワンちゃん。

プラス評価:「平地力」「小倉実績」「スタミナ」
マイナス評価:「気性」

マイネルヴァッサー
前走福島OP1着(前走レベル:C) 主な勝ち鞍:春麗JS
セールスポイント「今日も一日、ご安全に!」
10歳馬59戦、障害52戦完走の古豪。
脚質は差し、捲り。福島での大外ブン回しの勝ちパターンは健在。
得意条件は福島。パワー偏重型と見せかけで実は持ち時計は中々。
小倉は22年春麗JSを勝った舞台。時計も高水準。
・小倉適性 ◎
・夏競馬適性 〇
・高速馬場適性 △

<深堀り>
この馬の強みと言えばやはり安定感。
落馬が付き物の障害レースで52戦完走は並大抵ではない。
去年の東京JSから10ヶ月近い休養を挟みながらも復帰初戦から大健闘。
前走は格落ちの相手なら62キロもなんのその。
ソラを使いおかしな首向きで力を出し切らずとも勝つ強さ。
前走を勝利した段階からここを目標に。

小倉は去年春麗JSを勝っており、しかも時計はフユコクとしては高水準。
主戦場の福島程ではないが、間違いなく得意条件と言っていい。
小野寺Jに乗り替わってからは近3走連続連対。人馬共好相性。
飛越に加えて襷捌きが抜群に上手く、馬も勝負所を理解している。

欠点は出足の鈍さとスピード競馬への対応力。
東京や新潟で全く勝負にならならず、スピード勝負は相性が悪い。
なんなら東京JSは去年と比べ流石に衰えを感じる内容。
もっとも襷無しのコースは中山以外殆ど無理。
小倉は得意と言えど夏のパンパン良馬場は適性的に厳しい。
幸い雨予報なので、少しでも馬場が緩めばおk。
あとは10歳かつそれなりに詰まったローテなので
衰えがいつきてもおかしくない。崩れても仕方ない部分ではある。

やることははっきりしていて、襷まで控えて2コーナーから進出開始。
この戦術が非常に安定しており、この立ち回りが通用する
福島小倉はなんと8戦連続馬券内で3-4-1-0。
同型のリバーシブルレーンが少々厄介だが、こちらは馬群を捌けるし、
飛越も崩れず安定して力を出し切れる。安定感はこちらが上。
馬場が緩く前に厳しい展開になれば更に追い風。
小野寺Jは阪神SJを勝利してから重賞でも存在感あり。
老兵と侮るなかれ。色褪せぬ黄金の末脚に期待。

プラス評価:「小倉実績」「安定」「タフ」「末脚」
マイナス評価:「加齢」

リバーシブルレーン
前走福島OP4着(前走レベル:B) 主な勝ち鞍:OP1勝(小倉)
セールスポイント「気難し屋のレブチューン」
去年石神Jに障害100勝目と小倉2860のレコードをプレゼントした快速自慢。
脚質は差し。襷からエンジンがかかるタイプ。
得意なのは右回り襷ありの高速馬場。福島小倉ともにかなりの好時計持ち。
小倉はレコード持ちの得意舞台。スピードだけなら最上級。
・小倉適性 ◎
・夏競馬適性 ◎
・高速馬場適性 ◎

<深堀り>
冬の小倉で3:06、夏はレコードを記録と時計面の強さが際立つ。
単純な時計勝負ならアサクサゲンキよりも上と見ていい。
得意条件は小倉>福島。
前走は負けはしたものの超ハイレベル戦。
距離への対応力も幾分改善の兆しはある。

小倉は2860に限ればずば抜けた時計の持ち主。
ベストパフォーマンスは小頭数、2860、パンパン良馬場。
幸い今回は10頭立てかつ後ろからの馬が多く、序盤は楽。
雨の影響がどの程度残るかが焦点になる。

ネックとなるポイントは気性面からくる操縦性の悪さ。
差し、捲り型でありながら馬群を捌くのに苦労するタイプ。
襷の抜け方もイマイチで、石神Jの良さを活かしにくい。
裏を返せば石神Jじゃないと制御できないじゃじゃ馬の可能性も。
雨の影響もありそうなので、条件的にベストとは言い難い。

プラス評価:「レコード持ち」「スピード」
マイナス評価:「距離」「気性」


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