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むかし書いた韓国コラム #924

 若いころに肉体労働のアルバイトをしていたのだが、仕事を終え帰宅し、一風呂浴びたあとはビールではなくコーヒー牛乳を一気飲みしていた。500ccまたは1リットルの紙パックから直接飲むと口元からこぼれたりするので上品な飲み方ではないが、仕事の疲れを心地よく癒してくれる満足感があった。

 肉体労働とはすっかりご無沙汰しているが、運動で汗を流した後はいまでもコーヒー牛乳がほしくなる。しかし韓国で売っているコーヒー牛乳は310ccか200ccの小容量が主流。500ccや1リットルの紙パックはそもそも存在していないようなのだ。

 ならば小容量のものを3つか4つ買えばいいようなものだが、それではどうも一気飲みの醍醐味を味わえない。ジョッキに移し替えれば一気飲みできるが、それはそれで面倒くさい。コーヒー牛乳をパックからがぶ飲みする快感を共感してくれる韓国人はいないのだろうか。

【解説】
 日本に一時帰国した際には風呂上がり用にコーヒー牛乳をよく買っていた。韓国でものちにコンビニのPB商品で500ミリや1リットルのパックも見かけるようになったが日本ほど一般的な存在ではないようだ。写真は韓国のコンビニCUがPB商品として販売している1リットル入りチョコ牛乳。同じシリーズでコーヒー牛乳といちご牛乳などがあった。同社公式サイトより拝借。

(初出:The Daily Korea News 2010年6月8日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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