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むかし書いた韓国コラム #367

 個人的に楽しみにしているソウル歴史博物館の企画展。先月末からは高架道路と東大門運動場にスポットを当てた展示が行われている。高度成長時代のソウルではあちこちに高架道路が作られたが、最近では相次いで撤去されており、今年2月には忠正路駅前からアヒョン駅前を結ぶアヒョン高架道路が姿を消している。ソウルを代表する清渓高架道路も2003年に撤去され、現在では復元された清渓川が流れ市民のオアシスとなっている。

 東大門運動場は1925年に京城運動場として作られ、サッカー場と野球場が並んで建っていた。プロ野球やソウル五輪のサッカー会場として使用されたこともあるが、2007年に完全撤去され、現在は東大門デザインプラザパークと東大門歴史文化公園に生まれ変わっている。

 いずれも現役時代を知っているだけに懐かしい気持ちで観覧した。当時を知らない方ならこの10年ほどでのソウルの変貌ぶりに驚くことだろう。展示は7月13日まで。

【解説】
 ソウル歴史博物館は個人的に関心がある近現代の歴史を扱った企画展も多く、自宅から近いこともありよく訪れていた。特に過去30年くらいまでの歴史にスポットを当てたものは実際に経験した時代でもあることから楽しみにしていた。

(初出:The Daily Korea News 2014年6月10日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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