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むかし書いた韓国コラム #808

 韓国でいちばん犬のような自治体はどこか。ネットで話題になっている。答はソウル市陽川区。ポータルサイトの地図で陽川区を検索すると赤い線で区の形が表示されるが、確かに右を向いた犬に形が似ている。木洞一帯がちょうど頭に当たる。登村駅辺りがとがっていて耳のように見える。木洞橋は頭の輪郭からちょっと飛び出していて舌を出しているようにも見える。新月1・3・5洞がピンと立った尻尾のようだ。見方によっては地下鉄5号線も首輪とリードのようでもある。全体的な形はフランスのアクセサリーブランド「アガタ」のマスコット「スコッティ」を左右反転させた姿に見えるという意見もある。

 試しにソウル市内の区をいくつか調べてみたが、陽川区ほど特徴的な形状を持つ区は見当たらない。陽川区は江西区から一部を分割して誕生した経緯があるが、分割する区画が違っていたら生まれなかった偶然だ。

【解説】
 日本では千葉県が県の形に似た「チーバくん」というキャラクターを公式マスコットにしいている。韓国でも自治体によってはオリジナルキャラクターがいたりするが、陽川区の場合はどうだろうか。調べてみたら「ヘウリ」というキャラクターがいて、区のホームページの説明によるとやはり区の形をモチーフにしたそうだ。写真は陽川区の形とヘウリ。ネイバー地図のキャプチャーおよび陽川区公式サイトより拝借。

 
(初出:The Daily Korea News 2017年7月10日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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